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「学歴」を隠して苦悩するヤマギシズム学園の「卒園児」たち 2005/05/07
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離村者による告発や「財産返せ」訴訟などで実像が照らし出された「地上の楽園」ヤマギシ。同団体が鳴り物入りで作ったヤマギシズム学園の高等部が今年で20周年を迎えたが、元学園生たちは履歴書にヤマギシにいたことを書けず、だれにも打ち明けられない秘密を抱えて苦悩している。
ヤマギシズム学園には幼年部、初等部、中等部、高等部、大学部の5つの部があるが、このうち高等部は1985年にできた。教育の荒廃が叫ばれる中、いじめ、家庭内・校内暴力、無気力・無関心・無感動など、「負」の言葉の群れをかき分けて颯爽と登場、「これで安心」、「これしかない」と、子育てにオロオロする親の心を鷲づかみにした。その熱狂ぶりは凄まじく、生命保険を解約してまで月8万円の学費をひねり出した母親も出たほどだった。
しかし、スタートして3年もたたないうちに、銘打った「実学と学究」から「学究」が抜け落ち、「実学」という名の労働だけが残ったとき、その欺瞞がはっきりし、世話係の暴力に絶えかねた子どもたちの退園、脱走が相次いだ。それでも、ヤマギシの執行部はその事実をひた隠し、朝6時から夕方5時ごろまでの過酷な農作業を強い、「教育革命」を謳い続けた。
村を出た子どもたちはいま、スーパーの配送、飲食店の従業員、建設現場の資材運びなど、さまざまな仕事に就いて懸命に働いているが、ほとんどが親族がヤマギシにいることを隠し、履歴書にもウソを書いて学歴を詐称している。これは、同学園が法人でないため、中卒の資格しかないからだ。中には大検を経て大学に進学したり、親元に帰って生活を立て直す子もいるが、その日の糧を得るのが精一杯で、将来への夢も持てないまま苦悩している子も少なくない。
ヤマギシは厳しい社会の批判を浴びて規模こそ縮小したものの、依然として「無所有・一体」の「革命旗」は降ろしておらず、世界最強の洗脳システムともいわれる特別講習研鑽会という名のセミナーを続けている。元京都大学名誉教授の内藤正明氏や哲学者の鶴見俊輔氏などは相変わらず協賛を続けているが、彼らは自分の発言とこうした子どもたちの苦悩との連関を透視できないのであろうか。
また、当時の学園の幹部たちは何事もなかったように素知らぬふりをしているが、自分たちの犯した罪をどのように考えているのであろう。このままでは、子どもたちの逆襲がきっと始まる。
参考
どうなるヤマギシの雇用保険問題
(大窪興亜)
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●ヤマギシ会リンク集(編集部)
幸福会ヤマギシ会ホームページ
http://www.koufukukai.com/
山岸巳代蔵全集
http://www.yamagishi-miyozo.org/
ヤマギシの生産物
http://www.yamagishi.jp/kyokyu/tama/
トピックス(新島淳良氏、死去)
http://www.lcv.ne.jp/~shtakeda/page041.html
ヤマギシを考える全国ネットワーク/いづみ
http://www.lcv.ne.jp/~shtakeda/
ヤマギシ問題略年表
http://www.lcv.ne.jp/~shtakeda/page022.html
ヤマギシ裁判一覧表
http://plaza.across.or.jp/~fujimori/yamagishi.html
大窪興亜氏とヤマギシの和解文書
http://www.lcv.ne.jp/~shtakeda/atsuryoku/page086.html
http://www.janjan.jp/culture/0505/0504296410/1.php