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『妻の売春には神罰がない』
【その地方に飢饉があった。アブラムは、その地方の飢饉がひどかったので、エジプトに下り、そこに滞在することにした。エジプトに入ろうとしたとき、妻サライに言った。 「あなたが美しいのを、わたしはよく知っている。エジプト人があなたを見たら、『この女はあの男の妻だ』と言って、わたしを殺し、あなたを生かしておくにちがいない。どうか、わたしの妹だ、と言ってください。そうすれば、わたしはあなたのゆえに幸いになり、あなたのお陰で命も助かるだろう。」】創世記12章10項〜13項
ちなみに、このときのサライの年齢は70歳くらいである。
【アブラムがエジプトに入ると、エジプト人はサライを見て、大変美しいと思った。ファラオの家臣たちも彼女を見て、ファラオに彼女のことを褒めたので、サライはファラオの宮廷に召し入れられた。アブラムも彼女のゆえに幸いを受け、羊の群れ、牛の群れ、ろば、男女の奴隷、雌ろば、らくだなどを与えられた。】創世記12章14項〜16項
アブラムは自分の保身の為、妻をファラオに売春行為させた。
このアブラムの行為に対し、『神』はアブラムを罰することをしない。
『人妻だと知らなくても(不可抗力でも)、人妻を抱いてはいけない』
サライの素性を知らないファラオは、70歳の美しい妾サライとセックス三昧だった。
ところが、それからというもの、宮廷内では災いの連続。
怖ろしい病気が蔓延する。
【ところが主は、アブラムの妻サライのことで、ファラオと宮廷の人々を恐ろしい病気にかからせた】創世記12章17項
ファラオがこの事態に頭をかかえていると、神が原因をおしえる。(ファラオへの信託の記述は『聖書』にはないが、前後関係と創世記20章から類推できる)
【その夜、夢の中でアビメレクに神が現れて言われた。 「あなたは、召し入れた女のゆえに死ぬ。その女は夫のある身だ。」アビメレクは、まだ彼女に近づいていなかったので、「主よ、あなたは正しい者でも殺されるのですか。彼女が妹だと言ったのは彼ではありませんか。また彼女自身も、『あの人はわたしの兄です』と言いました。わたしは、全くやましい考えも不正な手段でもなくこの事をしたのです」と言った。神は夢の中でアビメレクに言われた。 「わたしも、あなたが全くやましい考えでなしにこの事をしたことは知っている。だからわたしも、あなたがわたしに対して罪を犯すことのないように、彼女に触れさせなかったのだ。直ちに、あの人の妻を返しなさい。彼は預言者だから、あなたのために祈り、命を救ってくれるだろう。しかし、もし返さなければ、あなたもあなたの家来も皆、必ず死ぬことを覚悟せねばならない。」】創世記20章3項〜7項
ファラオはアブラムを呼びつけ怒る。(当然だろう。現代なら美人局の被害者だ。)
神は、私利私欲のために妻を差し出したアブラムを罰せず、事情を知らないファラオに天罰を与えている。