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超巨大カルト、バチカン:(4)「ユダヤ教カトリック支部」?
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/377.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 4 月 28 日 21:54:07: SO0fHq1bYvRzo

超巨大カルト、バチカン:(4)「ユダヤ教カトリック支部」?


またしてもクエスチョン・マーク付きの表題なのですが、この理由はこの投稿の最後に申し上げます。

私がこのようなテーマを追求できるのは、たまたま私が第2バチカン公会議以前のカトリックの一端を客観的に知りうる立場にあったためです。良いか悪いかは別にしても、1960年代でのその変貌ぶりには驚愕させられました。表面的な字句はもとより本質的なところでそのあり方が変わってしまった、と感じたのです。

もちろんこれは、教会と信者あるいは異教徒との接点の部分、つまり末端の部分での変化です。ということは、おそらくそれ以前からバチカン中央から始まっていた変化が、1960年代に末端にまで行き届いた、ということになります。そしてこの変化は、現在になって、様々な言語(日本語、英語、スペイン語)を通して、カトリック教徒の立場からのバチカンおよび第2バチカン公会議への批判をつぶさに調べてみて、納得しました。

しかし、私はキリスト教にもユダヤ教にもイスラム教にも一切くみしていません。しょせんはどれも一神教であり、歴史的に一神教およびその変形である共産主義、ナチズム、シオニズム、ネオコン等々(その中には「天皇教」も入れるべきだろう)のおこなってきた、「神(正義、歴史的使命、等々)の名」における侵略・略奪・破壊・大量虐殺は、今後も一神教文明のある限り続くでしょう。「唯一絶対神」は「唯一絶対権力」を求めるものだからです。

カトリックが変質しようが滅びようが一切同情には値しない。ただしそれが、強力な一神教同士がまとまってより強烈でユニバーサルな性質を持ったものに生まれ変わるものだとなると、話は別です。

それが「平和」や「和解」の美名の元に、愚かな「善意の敷石」に覆われた「地獄への道」に世界中を強引に引っ張っていくものであるならば、手遅れにならないうちにその正体を突き止め、対抗策を立てておかねばならないでしょう。私は以上のような問題意識の上で、このシリーズを書き進めています。

(参考)
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/282.html
超巨大カルト、バチカン研究:(1)第2バチカン公会議「カトリックの米国憲法化」
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/299.html
超巨大カルト、バチカン研究:(2)第2バチカン公会議「カトリックのユダヤ化」
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/351.html
超巨大カルト、バチカン研究:(3)ユダヤ人教皇ヨハネ・パウロ2世?
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/336.html
『オプス・デイ』の最終的目標、世界観について
http://www.asyura2.com/0401/war48/msg/134.html
イベリア半島「百鬼昼行図」 その7:オプス・デイはカトリック内の「ユダヤ勢力」の代理人か?
http://www.asyura2.com/0502/war69/msg/605.html
新教皇を支えるシオニスト枢機卿シェンボルン【イスラエルが喜ぶはずだ!】


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超巨大カルト、バチカン:(4)「ユダヤ教カトリック支部」?


●前回までに申し上げた第2バチカン公会議での変化は、決してバチカンの変質の「第一歩」ではない。これはむしろほぼ「仕上げ」に近い段階だった、といえる。ではその変質はどこの時点から始まったのだろうか。

1870年のイタリア統一の完成によって全ての教皇領を奪われたローマ教会は、それまで領地からの得ていた収入を絶たれ深刻な財政難に陥っていた。そしてそれを救ったのが1929年にムッソリーニ政権とピウス(ピオ)11世との間で結ばれたラテラノ条約である。(なお、その前年にマドリッドでオプス・デイが誕生している。)

これに関して、次の日本語による資料『知られざるバチカン』の一部を引用してみたい。

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http://vraifils.at.infoseek.co.jp/vatican.htm
『バチカン株式会社』
【前略】

しかし、最も重要なことはバチカンが「原資」を持ったことです。

第1条 : イタリアは条約調印とともに法王庁に対して7億5000万リラを支払うとともに額面10億リラの整理国債を法王庁に対して交付するものとする。

ラテラノ条約のこと取り決めにより、バチカンが獲得した金銭は当時のレートで8500万ドル、現時価に換算しておよそ10億ドル、1500億円にあたります。これが「バチカン株式会社」の原資になりました。

「バチカン株式会社」とするのは、この大金を管理するため、ピウス11世(在位1922〜39)は1929年6月7日に財産管理局を設けて、聖職者でもなんでもない「カトリックに改宗したユダヤ人」、ベルナルディーノ・ノガーラという人物を局長に任命して、その運用をさせるようにしたからです。億の金を運用できるようになったノガーラは、もう一つの幸運にも恵まれています。

【後略】
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その「幸運」とは、すでに1830年に、それまで「金貸しは破門」とされていたラテラノ公会議の既定が改められ、「高利貸しでない限り許される」となっていたことである。実を言うとこの時期からローマ・カトリックはユダヤ資本の雄ロスチャイルド家との金融取引を始めていたのだ。そしてこの改宗ユダヤ人ベルナルディーノ・ノガーラ(Bernardino Nogara)はそのカネを様々に投機に回して、以後バチカンの存在基盤を支えることとなる。これについては上の『バチカン株式会社』の続きを読んでいただきたい。


●次にご覧いただくのはThe Catholic Counter-Reformation in the 21st century(21世紀カトリック逆改革)という注釈のついたカトリック系分派と思われる団体のサイト、HE IS RIZENから、デイヴィッド・ヤロップの「法王暗殺」に関してのコメントをつづったTHE MURDER OF POPE JOHN PAUL Iという文章の一部である。

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http://www.crc-internet.org/oct84.htm

【前略】

そしてここに犯罪の工学がある。『この思いがけない儲け物【ラテラノ条約によって手に入れた資金のこと:訳者】を取り扱うために、教皇ピウス11世は1929年6月17日に特別な官庁を設けた。彼はその省を運営するために平信徒であったベルナルディーノ・ノガーラを任命した。』ノガーラは改宗ユダヤ人であるが、教皇にただ一つのことを要求した。彼が普通の銀行家としてこの資産を運営するのを許してくれることである。つまり、王たるキリスト、あるいは地上の神の国の法を省みることなく、そして良心の呵責にとらわれることなく、である。この条件の下で、彼はカネを作ることになる。このユダヤ人に罪を負わせないでおこう! パセルリ兄弟とその甥たち【エウジェニオ・パセッリは教皇ピウス12世:パレッリ一族は大富豪の貴族で資本家:訳者】、«Uomini di fiducia»【不明:訳者】、それからシシリア人たち【シシリアのマフィアを表す:訳者】と、シカゴのゴッドファーザー【シカゴの大司教で「バチカン銀行総裁」ポール・マーチンクス:訳者】が登場する以前に彼の跡を継いだミラノ人【P2メンバーのミケーレ・シンドーナ:訳者】たちは、彼がおこなったよりもはるかに先に進んで膨大な成果を上げていたのだ。

【後略】
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なお、ピウス(ピオ)12世、つまりパセッリ(Pacelli)一族の教皇についてはEncyclopedia(英語資料)のページから次のPope Pius XIIの項目を参照していただきたい。この教皇こそバチカンをマフィア化させた張本人なのだ。
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http://encyclopedia.learnthis.info/p/po/pope_pius_xii.html
Pope Pius XII
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●また私はここで、ノガーラの『普通の銀行家としてこの資産を運営するのを許してくれること』という教皇への要求に、『人間の仕事とは聖化される現実、聖化すべき現実、聖化する力をもった現実である』という、オプス・デイ創始者ホセ・マリア・エスクリバーの「教義」を連想する。スペイン語の新聞El Nuevo Hereald紙は『ラテンアメリカにおけるオプス・デイのネットワーク』(2002/11/11:por Gerardo Reyes)という記事の中で、やや皮肉を込めて次のように書いている。「ある人はウォールストリートでの仕事をしながら聖者になることができる。」(オプス・デイの思想については稿を改めて明らかにしていきたい。)

オプス・デイこそ、初めから「金融資本のために作られた宗教」と言ってよいのかもしれない。再度強調するが、オプス・デイがマドリッドで誕生したのが1928年、ノガーラがバチカンのスタッフとなったのが1929年である。そしてスペイン内戦(1936〜39年)を経て1940年代初頭、つまりバチカン銀行(IOR)が誕生したとき(1942年)には、すでにこの教団は欧州の政治・金融・宗教の中枢部に存在していたのだ。この教団を決して「ダヴィンチ・コード」の秘教的なイメージで見てはならない。あの小説は、ちょうどベトナム戦争真っ盛りの時に「反戦映画」でボロ儲けしたハリウッド同様の、巧みな詐欺である!!


●それはさておき、ノガーラの投資に関して、次に、Sword of Truth(真実の剣)というクリシュナ教のものと思われるサイトに、次のように書かれた部分がある。「Christ And Christianity In The Year 2000(2000年のキリストおよびキリスト教)」(N. S. Rajaram:1999年1月8日)というキリスト教批判の一部である。

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http://www.swordoftruth.com/swordoftruth/archives/byauthor/navaratnarajaram/cacity2000.html
【前略】

この世紀の間、バチカンを今日ある金融大国にした最大の責任者は、その融資マネージャーであり金融の天才、ベルナルディーノ・ノガーラであった。彼について語る際に、ニューヨークの枢機卿スペルマンはかつて次のように言った。「カトリック教会に今まで起こったことのうちで、イエス・キリストに次ぐものは、ベルナルディーノ・ノガーラである。」ヨーロッパが戦争に向かうに先立ってノガーラは、軍需産業に徹底的に投資し、その多くをすっかり買い取った。これによって、ムッソリーニが1935年にアビシニアに侵略した時および後の第2次世界大戦のときに、バチカンは莫大な利益を一気に手に入れたのだ。

【後略】
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またしてもスペルマン! それにしても「イエス・キリストの次に」とは! まあ本音は「イエス・キリストよりも」だろうが。この米国のカトリック・マフィアの頭目は、何よりもマモン(カネの悪魔)の信徒だった。そしてその「マモン教」の大司祭がこのノガーラだったのである。世界を破壊し人間の血を吸い取り人間の観念と思考を操って、世界の全面支配を企む「金力、権力、情報力の三位一体神」こそが、20世紀半ばにはすでにカトリックの神になっていた。哀れな下っ端信徒だけが、十字架にかけられたキリストに罪の許しを祈っていたのだろう。

スペルマンに関連して、やはり米国人のシカゴ大司教で「バチカン銀行頭取」を務めたポール・マーチンクスも取り上げなければならないだろうが、ここではそれだけの余裕が無い。この『ゴリラ』の別称で知られる金融マフィアの頭目に関しては別の機会に譲ろう。

なおノガーラが軍需産業に投資してバチカンの資産を効率よく運用したことは、他の多くの資料からも確認できる。ここにも20世紀の戦争の本当の姿が見え隠れする。大戦争は金融支配のために仕掛けられるのだ。その表向きの姿が、例えば「民主主義とファシズムの闘い」「自由主義と共産主義との闘い」等々といったものだろう。


●そしてそのバチカンには「本当の教皇」がローマの外に控えていた。それがロスチャイルド家である。

「ノガーラがパリのロスチャイルドから信任を受けていた」という情報もあるのだが、情報元がもう一つはっきりしないのでここでは詳しくはご紹介しない。念のためにUrlだけを示しておくが、ただしこれはスペイン語の資料である。
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EL PODER DE LA PALABRA Dong Xi. Filósofo
http://www.thesecretofthestars.com/iluminados.htm
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そこでカトリック研究家Leonard F. Kurtenbachのサイトから、Dissertation on the First Two Millenniumsという論文の第2部の一部を見てみよう。

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http://www.telusplanet.net/public/semjase/Millennium2.htm
Dissertation on the First Two Millenniums  by Leonard F. Kurtenbach
http://www.telusplanet.net/public/semjase/disserta2.htm
Part Two

【前略】

1942年6月27日、教皇ピウス12世はバチカンのもう一つの部分を近代世界に入れベルナルディーノ・ノガーラのコントロールの元に置くことを決意した。彼は「信仰の御業省」の名前を「信仰の御業協会」と変えた。ピウス12世の元でその機能は、キリスト教信仰の宗教的作業の目的で財務・法務担当者によってこの協会自身に譲渡されあるいは委任された金銭(債権および現金)と資産の管理と運営になっていった。今やあらゆる意味でバチカン銀行であった。ノガーラはバチカンの資産を増やす仕事に没頭しそれはどんどんと強くなった。バチカンの触手は世界的に広がった。ロンドンとパリのロスチャイルドの銀行系列との密接なつながりが作られたのだが、しかしロスチャイルドは19世紀の初期からバチカンと取引をおこなっていたのである。

【後略】
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●ロスチャイルドといえば、やはり広瀬隆の秀逸な研究「赤い楯」に触れないわけにはいかないだろう。その一部が引用されている次の記事に目を通してみよう。

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http://www.geocities.co.jp/Outdoors-River/7540/k40.html
『編集後記  バチカンはロスチヤイルトの下で獣化される』

【前略:「赤い楯」からの引用部分】

パチカン市国の誕生とバチカン銀行の性格は、こうして内部からロスチャイルド財閥によってしっかり固められてきた。第二次大戦中には、一九四二年に法王ピオ十二世がバチカン銀行を改革し、一層投機的な性格を持つ今日の銀行制度が誕生したが、ピオ十二世はそれまで十年以上にわたってパチカンの財産を管理してきた人物で、ロスチャイルド銀行に〃小ロの口座〃を開いていたという。そしてこのローマに対して、世界各地の教会が動き出したが、とりわけ大英帝国ではイギリス国教のカンタベリー大主教が、イギリス国民に聖なる教義を説きながら、パチカン銀行の創成期に大いなる貢献をすることになった。
【中略】
以上がカルヴィ事件の背景にあった黒い世界−−プラックフライヤーズである。パチカン内部には、バチカン銀行と連動する「世襲財産管理局」の特殊部門があり、そこでは、ァニェリ財閥が支配するイタリア商業銀行の副会長ペルナルディノ・ノガラがポスの座を占めてきた。民間人であってもカトリック教徒のバンカーであれば、このようにパチカン内部のNo.1のポストを支配してしまう。そこに必要なのは、バチカンの世襲財産を大きく太らせてくれる投資能力だからである。そのためパチカン銀行は現在、ロンドンの財界紙〃フィナンシャル・タイムズ〃と連絡網を持ち、同紙オーナーの「ラザール・ブラザース」ビアソンー族から特別の情報を入手できるようになっている。

【後略】
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●アニエリ、ノガーラ、バチカン、ロスチャイルド一族、カンタベリー大主教、・・・というつながりを読むと、なぜオプス・デイが1946年に、本部をマドリッドからローマに移すと同時にロンドンに進出したのか、の謎を解く糸口がつかめそうだ。また教団創設間もない彼らがどのように短期間に権力を握り、ロベール・シューマン、アルチド・デ・ガスペリなどの政界の大物を教団に抱えて欧州統一の元を作らせていったのか、の経緯も徐々に見えてきそうである。そしてそのオプス・デイは現在、ロックフェラー家の本拠地であるニューヨークにその事実上の本拠地を移している。

それはともかく、こうして20世紀の前半には、バチカンはその存在基盤をがっちりとユダヤ資本に押さえられていたのだ。シオニズム運動を画策しイスラエル建国に力を尽くしたロスチャイルド家とロックフェラー家がその基盤の上に何を画策したのか、は明らかだろう。これが第2バチカン公会議の本質である。

すなわち、第2バチカン公会議におけるカトリックの思想面と機構面での変化(あるいは破壊)は、欧州と米国の両「ユダヤ勢力」の合作、すなわち「ユダヤ勢力」によるバチカンの全面的乗っ取りの仕上げ段階の開始なのである。(ロックフェラー家自体を「ユダヤ」とするのは即拙に過ぎるかもしれないが、この巨大金融資本が事実上支配している米国の中でのユダヤ系の支配的立場を考慮に入れた場合、「ユダヤ勢力」と標記することに差し支えはないだろう。)


●先ほども触れたが、ピウス12世(在位1939〜58年)こそ、バチカンのマフィア化を完成させた人物なのだ。そしてこの「マモン教の教皇」についてはさらに注目しなければならないポイントがある。それがナチズムおよびシオニズムとの関係である。

Traditional, American Conservatism for and from the Common Manという注釈のつくサイトOriginal Dissentに寄せられた論文Christian Zionism: A Contradiction in Terms(by Robert A. Sungenis and Thomas E. Woods, Ph.D:2002年6月)の一部である。

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http://www.originaldissent.com/forums/archive/index.php/t-7952.html
【前略】

これはイスラエルについてのキリスト教の伝統的な理解であり、そして旧約の預言は教皇たちのシオニズムに対する同情の欠落を説明しているようである。1904年にピウス10世に面会する機会を得たヘルツルによると、この教皇はいくつかの討論の後で、「我々はそれには賛同できない。したがって、もしあなたたちがパレスチナにやってきてそこにあなたたちの民を住まわせると言うのなら、我々は教会を作り神父を送ってあなた方全員に洗礼を授けるだろう。」

教皇ピウス12世は面白いことに『ヒトラーの教皇』と非難されているのだが、ユダヤ人に対して多くの親切と慈善をおこなったのだ。しかしバチカンは常に慈善とシオニズムへの支持との区別を注意深くつけていた。こうしてピウス12世が4000人のスロバキアの子供たちを救ってパレスチナに送る手助けをしたとき、ワシントン司教区のアムレト・G.シコニアーニは、この教皇の行動がシオニズムへの援助であることを意味しない、と大急ぎで言及した。「かつてパレスチナにはヘブライ人が住んでいたことは事実である。」シコニアーニ大司教は1943年6月にローズベルト大統領のバチカンへの使節団に対して手紙を書いた。「しかし歴史の中には、19世紀も前に立ち去った国に人々が戻る必然性を証明する道理は存在しない。」そして彼は付け加えた。「もし『ユダヤ人の祖国』が望まれるのなら、パレスチナよりもふさわしい土地を見つけることはそれほど難しいことではないだろう。その地でのユダヤ人たちの人口増加で、新たに深刻な国際問題が沸き起こるかもしれない。」

【後略】
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良い悪いは別にして、パレスチナがキリスト教にとって第一の聖地である以上、カトリック教会の洗礼を受けない限りその地でのユダヤ人の存在は認めない、という上記のピウス(ピオ)10世の姿勢が、本来のカトリックの態度だったのである。そして上記のアムレト・G.シコニアーニ大司教の発言こそ正論であろう。世界は彼の心配していた通りになった。

またこの資料によると、ナチス・ドイツから多額の「教会税」を受け取りヒトラーの支持者として高名なピウス12世は、立派にシオニズムを応援していたのである。この教皇とヒトラーおよびシオニズムとの不思議な関係はもっと研究してみなければならないが、イタリアの上流階級の代表としてバチカンに送り込まれ、ロスチャイルド家とガッチリ手を結んでいたこの教皇が、少なくとも「反シオニズム」でありえたはずはない。

欧州各地のロスチャイルド家がナチとシオニズムを共に支え、イスラエルでっち上げの裏にいたことはよく知られている。そしてその後バチカンの変質に、ロスチャイルド家と共にナチを支援したロックフェラー家が深く絡んだことに間違いはあるまい。ロックフェラー財団は世界の人口問題などでバチカン(特にオプス・デイ)とは一見対立しているように見えるが、私に言わせれば茶番である。

ロスチャイルド、ロックフェラー、ナチス、シオニズム、そしてバチカン、オプス・デイの摩訶不思議な関係は、いずれは世界の様々な本物の知性によって白日の元にさらされるだろう。


●最後に阿修羅投稿の中から、HAARP氏の翻訳による「ジョン・ラッポート氏のノーモアフェイクニュース・コム」の一部を引用させていただこう。

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http://www.asyura.com/0304/bd25/msg/473.html
『この戦争の行方とグローバリズム』

【前略】

この戦争の行く末はどうなるのか。
最近、私(ジョン・ラッポート)は今行われている戦争についてある諜報関係者とのインタビューを出版した。このインタビューの中でこの人物は英米の部隊は地上戦において泥沼にはまると予測した。

【中略】

Q:あなたは、ロックフェラー資金の源流をたどるなんらかのツテを持っていますか。
A:現状でははっきりと断定できる材料は持っていませんね。しかし、まあ、なんらかのヨーロッパの川がロックフェラーの宝箱に流れ込んでいるようには見えます。もし、ロスチャイルドの資金が本流だとすれば、私はそう疑っていますが、あなたは源流としてバチカンまで遡れるのではないでしょうか。
Q:ということは、ロスチャイルドは言ってみれば、バチカンの金庫番というわけですか。
A:そうです。
Q:それなら、バチカンの資金はバチカンによって設立された古い時代の軍事、金融組織であるテンプル騎士団にまで遡ることができますよね。また、そうだとしたら、騎士団の資金は昔のロンドンの銀行組織にたどり着くわけですよね。
A:その2つの質問はほとんどそのとおりと言いましょう。しかし、ロンドンの資金とバチカンのそれを比べた場合、選択を迫られるわけです。どちらの勢力が梯子の上のほうにあるのかという問題です。
Q:ほう。
A:ここには、明らかに競合があるのです。しかし、全てを考慮に入れても私はバチカンのほうが梯子の上にくると見積もっています。
Q:これは最近、今の教皇がイラク戦争に関して書いた手書きの文書とどう絡んでくるのでしょうか。
A:あれは完全な茶番です。もちろん、教皇は高位の陰謀組織のメンバーでもなければ彼等の上位に立っているわけでもありません。彼は彼なりにバチカンのブッシュなのです。バチカンの真の支配権は、何世紀にもわたって、ある軍事組織の手中にあるのです。このことは、いわゆる聖なる三位一体に対するそれぞれの個人的信仰が無効になるということではありません。この天空の構造はバチカンの内部を牛耳る勢力が作り上げたものを遥かに凌駕していますからね。
Q:この巨大なバチカン資金の流れに話を戻すと、これはロスチャイルドに流れ、ロンドンに流れ、また、ロックフェラーにも流れてくるわけですね。
A:これらのグループが共通して欲しがってきたものはというのは、今我々が呼ぶところのグローバル・マネージメントなのです。
Q:排他的少数集団が弱体化されて統合された惑星を支配するということですか。
A:そうです。そしてこの集団は膨れあがる官僚機構の背後に隠れているのです。多くの官僚機構の背後にいるのです。
Q:共産主義、ラジカル社会主義、ナチズム、ファシズム、グローバリズム、独裁主義、合衆制、神権制、君主制・・・
A:全ては目くらましの名前です。これらの背後に全てを支配しようという冷酷な集団が存在するのです。
Q:なんのイデオロギーも持たずに。
A:なにもないのです。

【後略、引用終り】
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

この「ある諜報関係者」の話がどれほど正確なのかは確かめようがないが、私は、様々な思想や宗教の背後に『全てを支配しようという冷酷な集団』が存在することは間違いないと考える。私はオプス・デイの観察を通して「雲の上」に居る者たちが「右」「左」「進歩」「保守」などを様々にコマとして動かす様子を見てきたのである。しかしそれが「テンプル騎士団」なのかどうかは知らないし、想像もつかない。

同時に、世界中にいるその手先どもが自らの立場を合理化するために駆使する数多くの屁理屈も見てきた。彼らは『全てを支配しようという冷酷な集団』の意図を覆い隠すために、またその集団の支配への意図を実現させるために動員される、愚かで狡猾な、個人的にはひょっとして「善意」の、プロパガンダ要員なのだろう。

宗教、特に一神教はその『全てを支配しようという冷酷な集団』の操る最も重要な武器の一つである。「唯一絶対神」は必然的に「唯一絶対権力」を要求するものだからだ。ただし支配を貫徹するためには「対立」をコントロールする必要がある。「茶番」というのはこのコントロールされた対立のことだが、まだまだこの地球上には、彼らがコントロールし得ない対立が多く残っているのではないか。


●したがってたぶん本稿の表題「ユダヤ教カトリック支部」という表現は正しくないのだろう。このような見方は恐らくカトリック側の立場に立った「偏見」でしかないのかもしれない。

ここから先は私の単なる憶測に過ぎないのだが、それはユダヤ教でもカトリックでもない、将来的におそらく「統一一神教」とでも言えるものへ向けての変質であるように思う。そのことは、表面的にカトリックやユダヤ教やイスラム教の差異は残ってもそのままの形で「一つ」とされるような、高度な神学を準備するだろう。現在進行しているカトリックとユダヤ教の『対話』、キリスト教各派間での『エキュメニズム』はそのための数々の「実験」ではないのか。しかしどう転んでもその神は「金力、権力、情報力の三位一体神」なのである。

現教皇ベネディクト16世は、「暫定内閣」の先輩であるヨハネス23世が行ったように新たな「バチカン公会議」開催を企画する可能性がある。あるいはそれは次の代の教皇かもしれないが、イスラム教取り込みのメドがつき次第、それは始まるだろう。

したがってそのときまでに、『全てを支配しようという冷酷な集団』の意図によって、延々と伝統的イスラム社会の破壊(軍事的、政治的、経済的、文化的)が続き、さらに一神教の最も恐るべき敵であるアジア的感性とそれを支える社会の破壊が同時進行するだろう。現在その最先端となっているのが中国と日本なのではないか。

そしてその実行者の一群の中に、おそらくオプス・デイや統一教会といったカルト集団が含まれよう。彼らは様々な幻想を振りまいて世界に目くらましをかけようとしているが、本質的に金融マフィアであり犯罪者集団である。彼らは共同して「世界統一神権国家」の創設を目指しているのだ。

なお、2005年4月28日時点では、まだ新たなバチカンの組閣が一部明らかになっていない。実務最高責任者の国務省長官でオプス・デイの意のままに動くアンジェロ・ソダーノの他、多くの閣僚が以前と変化はないが、以前は現教皇ラツィンガーが務めていた重要ポストである教理省長官がいまだに決まっていない。

カトリック・シオニストであるクリストフ・シェンボーンの声も高いが、彼が就任した場合イスラム教からの強い反発が予想されるため、難航しているものと思われる。ベネディクト16世はイスラムとの対話を重視する姿勢を打ち出している。しかしもしシェンボーンが就任したら、それはいまだユダヤ教との「融合」の度合いが不十分であってイスラムへの働きかけはもう少し後でよい、と判断したためと見なされる。そうなれば新たな公会議は次の教皇の仕事になるだろう。


●この投稿の最初にも申し上げたが、私の投稿の趣旨、は一神教を道具として世界単一支配をもくろむ動きに対抗しうる「智慧」の誕生を希求する、ということである。そのためには大勢の人々の監察・調査と知恵が必要だろう。(「監察・調査と知恵」抜きの屁理屈は不要なばかりか妨害である。)だがそこまで行く前に、もう少し様々な面から事実を確認しなければならない。

次回は「バチカンとアメリカ帝国」(仮)と題して、米合衆国の中でオプス・デイを含むカトリック勢力がいかにその権力構造の中に食い込みそれを支えるものになってきたのか、を検討してみたい。ただ、今までの4部は一気にまとめあげたが、次回からは数週間の間が空くかもしれない。お許しいただきたい。

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