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■公安調査官が元オウムに調査情報を漏洩 Vol.315 10/08/04
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●HP(登録・解除) http://www.emaga.com/info/xp010617.html
複数の公安調査官がとんでもない“裏ビジネス”に関与している
。問題の調査官の一人は船場(ふなば)政樹(39歳)。船場は神
奈川公安調査事務所(現横浜公安調査事務所)等に所属、オウムに
対する協力者(スパイ)工作を担当する一方で、あろうことか元オ
ウム信者の協力者に、逆に調査情報を漏洩するという便宜を図って
きたのである。
船場や前任者の渡邊修、さらに船場の後任の栗沢有信、
http://hironari.1accesshost.com/kurisawa.gif
栗城(くりき)政夫らとタッグを組む元信者が、自称“公安コンサ
ルタント”の西澤直人だ。
http://homepage3.nifty.com/argus/n1.jpg
西澤は1990年にオウムを正式脱会したものの、上祐史浩、杉
浦茂、野田成人氏ら現アーレフ上層部とも面識がある古参の元信者
である。
西澤の“裏ビジネス”とは、「オウムチェック」なるもの。公安
調査庁(公調)に対象者の個人情報等を照会して、信者や元信者の
活動状況をチェックするという活動だ。オウム関係者の流入に危機
感を募らせたチベット仏教の修行サークル数団体に喰い込んだ西澤
は、これらサークルからの依頼を受ける形で、オウムチェックを実
行。同人によれば、現在までに少なくとも50名の元オウム信者ら
と面談し、20名から「コンサルティング料」として1回当たり各
1万円の報酬を受け取っていたのだという。
自分自身オウム信者だった人物が、公調のスパイとして暗躍する
一方、公安情報を利用して、別の元オウム信者らから謝礼をせしめ
ているというのは何とも奇妙な構図だが、オウム信者ばかりでなく
、一般サークル会員の個人情報流出まで発覚したために、西澤の活
動を巡る問題が今年になって表面化した。舞台となったのは、上記
修行サークルの一つ、「日本ゾクチェン・コミュニティ」である。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/dzogchen/
「西澤さんは“心理カウンセラー”とも名乗っていたので、普通
なら人には言えない“心の傷”まで相談してしまいました。その内
容がまさか公安調査庁に筒抜けになっていたなんて。」と同コミュ
ニティ所属のA子さんはショックを隠せない。A子さんはオウム関
係者ではないが、司法試験の勉強中で、オウム死刑囚の公判動向等
に関心を持っていたことから西澤の目に留まったようだ。A子さん
の相談も当然のように有料。ちなみに、西澤に心理カウンセラーの
公的資格はなく、ネット上では「西蔵養生院“院長”」という肩書
きで“癒し”の提供を宣伝しているほか、“仏教心理学”のメルマ
ガまで発行している。
・西澤経歴
http://web.archive.org/web/20010407040539/www.horae.dti.ne.jp/~nnnaoto/R_profile.htm
・支払口座の名義
http://web.archive.org/web/20010409165529/www.horae.dti.ne.jp/~nnnaoto/sub_siharai.htm
・「西蔵養老院」のサイト
http://homepage3.nifty.com/humo/
・「院長」(nnnaoto@horae.dti.ne.jp)の掲示板
http://6717.teacup.com/n_nikki/bbs
・カウンセリング事例の公開
http://web.archive.org/web/20020831171501/http://www.horae.dti.ne.jp/~nnnaoto/rime/rime.htm
・メルマガ「役に立つ仏教心理学」
http://homepage3.nifty.com/humo/MG/MG_0000.htm
わずかながら若干の文献も残している。
A子さんに対する謝罪で大阪を訪れた西澤を直撃し、約2時間3
0分にわたって事情を聴取したところ、当初は「公安調査官とは“
友情”関係」「(公調から)もらっているのはあくまで“アドバイ
ス料”」などと弁解を試みたものの、結局、協力者として報償費を
手交されていたこと、オウムチェックで元信者らから報酬を得てい
たことなどを全面的に認めた。A子さん宛ての謝罪文には「『オウ
ムチェッカー』として協力してもらえるかも知れないと期待し、独
断で公安調査庁に個人情報を漏らしてしまった」とも記されている
。つまり、A子さんの資質に注目して、新たに協力者として引き入
れ、スパイ・ネットワークを拡大しようとしていたというのである。
http://homepage3.nifty.com/argus/n2.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/n3.jpg
西澤の話を総合すると、公調が同人にアプローチしたのは、破壊
活動防止法に基づくオウム規制請求作業が始まった95年ころのよ
うだ。当時、警察、マスコミから付きまとわれていた西澤のもとに
前出・渡邊が登場。「オレが話をつけてやるから」などと言い、そ
の後、監視が目立たなくなったことから、西澤は渡邊を信頼し、こ
れに協力するようになった。「渡邊さんはオウムの情報で手柄を立
てて出世したんです」などと同人は語っている。多いときで月に2
、3度接触し、1回当たり2万円程度の謝礼をもらっていたという
。一方、西澤は現在に至るまで警視庁公安部にも協力しているが、
公安部からは一切報償費を渡されていないらしい。
西澤によれば、最初に渡邊が現れて間もなく、95年中に船場も
接触に同席するようになった。船場と渡邊は、西澤の結婚式に出席
するほどの深い関係で、船場は栗沢や栗城に西澤の運営を引き継い
だ後にも、95年当時から少なくとも本年7月ころまでの間、西澤
と連絡を取り続けていたことが判明している。今年の春先には、船
場らの要請を受けて、杉浦茂・アーレフ幹部と接触し、オウム解散
情報をめぐる同教団の現況について情報を収集し、公調に提供した
ともいう(同経過についてアーレフ広報部はノーコメント)。
西澤の活動について、日本ゾクチェン・コミュニティの責任者は
次のように語っている。「彼との関係ができたのは96年ころだと
思います。『公安との太いパイプがある』『公安調査庁から名簿を
預かっている』などという触れ込みで、オウムチェックがいつの間
にか既成事実化してしまいました。今回A子さんの件で、7月半ば
に西澤氏からオウムチェック辞退の申し出があったので受理してい
ます。」
同責任者によると、実はオウムチェックの存在はサークル中枢の
ごく一部しか知らなかったのだが、2000年当時、組織運営情報
がより広く共有されるようになったため、西澤を通じて網羅的に一
般会員の照会を行っていたことが発覚し、内部で問題になったこと
があったそうだ。たしかに、最初からオウムだと分かっていれば、
チェックの必要性も少なくなるわけで、チェックという調査活動の
性格上、必然的に一般会員の個人情報を公調に提供することになる
のも、当否は別として無理もない。
ちなみに、今年7月半ばまで、同団体のHP上では「以前、反社
会的団体に所属されていた方等は、担当者の面接(有料)を受けて
いただく場合がございます。」と明記されていたが、
http://homepage3.nifty.com/argus/dzog.jpg
現在、同URLのページから当該記述は削除されている。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/dzogchen/ti01.html
西澤はA子さんらに対しても、「公安調査庁から名簿を預かって
いる」などと吹聴していたが、筆者の取材に対してはなぜか「95
年ころに一度、自宅近くで接触した際、車の中で、たしかA4版、
厚さ2、3センチほどの信者名簿を、渡邊調査官から見せてもらっ
ただけ」などと認めるにとどまった。
名簿を渡されていればもちろん、仮に見せてもらっただけでも、
西澤が特権的に公調からそのような情報提供を受ける法的根拠はど
こにもない。同庁の根拠法である団体規制法(32条)では、自治
体の「長」から請求があって初めて、公調「長官」が「調査の結果
」(立入検査情報)を外部提供できるとされている。一般職員が勝
手に市民に情報提供などできないのだ。
http://www.moj.go.jp/KOUAN/GYOMU/dantai.html
もちろん団体規制法を持ち出すまでもなく、船場らは西澤からの
情報照会に応答し続けていたわけだから、国家公務員法(100条
)が定める守秘義務違反に当たる。
http://www.houko.com/00/01/S22/120.HTM
さらにA子さんへの接触やその意図については、「公安調査庁も
了解していたと思う」などと西澤も取材に答えている。これでは公
調が西澤のスパイ活動の見返りに、“公安ビジネス”に肩入れして
いたも同然ではないか。
ところで、流出名簿等に記載がないため、
http://www.asyura.com/sora/bd4/msg/142.html
筆者は「船場政樹」という人物が本当に公安調査官かどうか分から
ず、西澤の話を裏付けるために、西澤が明かした船場の連絡先に架
電した。すると同人は何を勘違いしたのか、西澤が紹介した別のオ
ウム関係者からの連絡と思い込んで、筆者に面談の説得“工作”を
開始したのである。
その結果、間抜けなことに、船場は自ら公安調査官であることを
認め、西澤との密接な協力関係を露呈した。西澤が公調に繋いだオ
ウム信者・元信者は西澤が認めただけでも10名に及ぶのだが、図
らずもその一端が確認されたわけだ。
http://homepage3.nifty.com/argus/funapyon.wma
(A子さんに関わる部分等は一部カットしている。約6MB。ファ
イル容量の関係から週明けには削除予定。ダウンロード等はお早め
に。なお、末尾の注も参照。)
お聞きのように船場は、その場で咄嗟に調子を合わせた筆者に、
的外れな抗議をしているが、仮にも“情報機関員”。トンマという
か、御人好しというか、会話の途中で応答が不自然だと思うべきだ
し、筆者からの電話だと分かった時点で、それ以上何も話すべきで
はなかろう。仮に筆者が船場の立場なら、不審に思った時点で黙っ
て一方的に通話を切っていただろう・・・公安調査庁というのはか
くも頼りない“情報機関”のである。
他日、神奈川県横浜市栄区桂台東にある船場の自宅を直撃したと
ころ、「主人はここに住んでいません」などと家人は不可解な応答
に終始。隣家に聞き込みすると、船場政樹は父親の交通事故死をき
っかけに、今年の4月、横浜市金沢区富岡東2丁目の公務員宿舎か
ら現住所に移り住んでいるという。実際、建物は10年前から船場
本人の名義になっている。
http://hironari.1accesshost.com/f1.jpg
http://hironari.1accesshost.com/f2.jpg
http://hironari.1accesshost.com/f3.jpg
どうやら、スキャンダルの追及を恐れて、公調は組織ぐるみで船
場をかくまっているようだ。
http://homepage3.nifty.com/argus/inaka_poli.jpg
(家人の通報で筆者到着からわずか5分後に取材妨害に現れた神奈
川県警)
教団監視の一方で、本来、信者・元信者の社会復帰を促すのが公
調の役目のはず。にも関わらず、よりにもよって元オウム信者がオ
ウムチェックで小遣い稼ぎするのを手助けしていたのだから、いか
にもリストラ官庁らしい醜態と言うほかない。
<参考>西澤から林泰男・死刑囚への手紙(一部)
もっともらしいことが書き綴られているが、要するに西澤はA子
さんをダシに使う形で林に取り入り、その情報を公調やマスコミに
売っていたのである。
http://homepage3.nifty.com/argus/h1.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/h2.jpg
西澤は、東京新聞等のマスコミに対しても情報提供を重ねて謝礼
を受け取っていたほか、テレビ局からホテル代の面倒なども見ても
らい、20万円程度の謝礼を受けたことがあると語った。顔を隠し
て自分が出演したこともあるし、別の信者・元信者の出演を手配し
たこともあるという。
マスコミからの謝礼の意味について、西澤は「オウムに対する世
の中のイメージが間違っていた。それを正しく伝えるという意味で
のアドバイス料」などとしている。
<注>仲介者
船場にかけた電話の冒頭、筆者は西澤の名前を「シンイチ」と言
い違えているが、これは西澤がゾクチェン・コミュニティと関係を
持つ経緯の説明で、中沢新一
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061595911/249-3303125-7668321
の名前が挙がったため、思わずこれと混同したものである。なお、
中沢新一が西澤をサークルに紹介したということではなく、中心的
な役割を果たしたのは永澤哲
http://www.google.co.jp/search?q=cache:1bvLFcSznmIJ:www.kbu.ac.jp/kbu/gensha/staff/+%E6%B0%B8%E6%BE%A4%E5%93%B2&hl=ja
http://www.google.co.jp/search?q=cache:tV-4n2LfY4AJ:hp.vector.co.jp/authors/VA020725/80330.htm+%E6%B0%B8%E6%BE%A4%E5%93%B2&hl=ja
http://www.google.co.jp/search?q=cache:Pv3Gkq5939QJ:www.gaya.org.tw/library/aspdata/epaper/lib-epaper13.htm+%E6%B0%B8%E6%BE%A4%E5%93%B2&hl=ja
http://www.google.co.jp/search?q=cache:K5AjeWSDYTUJ:home.teleport.com/~jiroi/main/jta/19970309.html+%E6%B0%B8%E6%BE%A4%E5%93%B2&hl=ja
という人物である。
以上、敬称略。ファイル名n1.jpg、inaka_poli.jpgの写真撮影は
田村智栄・フリーカメラマンである。掲載にあたっては筆者が画像
を縮小している。
<付記>ESPIOブログ
・北朝鮮の「科学外交」
http://espio.air-nifty.com/espio/2004/10/post_2.html
[朝鮮]オウムと統一教罪会[宗教]
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/256.html