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・「時間の砂」(上)The sands of times
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4900430129/249-2438066-3684320
・「時間の砂」(下)
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随分以前(10年以上前)に読んだ作品ですが、この作品においてまさしく「オプス・デイ」を思わせる組織が登場していることを思い出しましたので、述べさせていただきます。ちなみにシドニー(シドニィ)=シェルダンは、首都圏では電車の吊広告にもよく登場するなど、日本でもよく知られたベストセラー作家・脚本家です。
この物語のあらすじは↑の「レビュー」のところをご覧になるとわかるように、要はフランコ死去間もないスペインにおけるETAのバスク独立運動家たちと、故あって彼らと関わったため当時のスペイン官憲に追われることとなった4人の修道女のそれぞれの逃避行およびそれらの人々を追う群特殊工作隊GOE(特殊作戦グループ Grupo Operaciones Especiales)との攻防戦を描いた小説です。
ここで物語の背後に時々顔を出す組織の名称が「オプス・ムンド」というのですが、
1.スペインの政治・経済・軍事の背後にある黒幕的組織。
2.それらの世界において、強力な権限を影から発揮するらしい(人事面でも)。
3.フランコ死去後、「その権力はますます強大になっているが、これについては誰も多くを語ろうとしない」と本作エピローグで語られていること。
などから、どう見ても「オプス・デイ」のことを示しているのではないかと思われます。
私の場合、バルセロナより愛を込めてさまの書き込みで「オプス・デイ」という名を知った時、突然この小説の内容が記憶の奥底から蘇ってきたものです。
「あれは小説の中の話だから、こんな組織はフィクションだろう」と読んだ当時は思っていたものでしたが、名称がよく似たまさしく「黒幕的組織」がスペイン在住の方からもたらされたことで、あの小説の内容が決して荒唐無稽・事実無根ではなかったのだな、との感慨を抱いたものです。事実は小説より奇なり、との感を強くした次第です。