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400年以上にわたり連続して法王を輩出してきたイタリアが26年ぶりにその座を“奪還”するのか、初めて中南米から選ばれるのか−。ポーランドから初めて選ばれ今月2日に死去したローマ法王、ヨハネ・パウロ2世の後継者となり、全世界に約11億人の信者を抱えるカトリック教会の頂点に立つ法王を選ぶ選挙(コンクラーベ)が18日からバチカンで始まる。
メディアが伝える「有力候補」には、法王庁の実力者や、有力教区の大司教の名前が並ぶ。ラツィンガー法王庁教理省長官(ドイツ)、テッタマンツィ・ミラノ大司教(イタリア)、アントネッリ・フィレンツェ大司教(同)ら欧州勢のほか、信者の多い地域代表として、ウメス・サンパウロ大司教(ブラジル)、アリンゼ法王庁典礼秘跡省長官(ナイジェリア)らが常連だ。
投票は、法王を補佐してきた80歳未満の枢機卿(病欠者を除き115人が出席予定)が、基本的に1日4回投票を行い、投票総数の3分の2を超える票を獲得した人が出るまで投票が続く。男性のカトリック信者すべてが次期法王の対象者だが、実際にはコンクラーベに出席した枢機卿の互選となる。
外からの雑音を防ぎ、選挙経過を外に知らせないため、世間と隔絶した空間で行うのがコンクラーベの特徴。投票人の枢機卿は、日中は投票所のシスティーナ礼拝堂に、夜は歩いてすぐの宿舎に缶詰めになる。テレビ、新聞も見られない。
選挙中に起きたことを外部に漏らすのは厳禁。ただ、投票人同士が休憩時間などに議論をすることは勧められており、互いに交換した情報の内容を反映しながら、投票を重ねるごとに候補を絞っていくとみられる。
13世紀には選出まで3年近くかかった例もあるが、近代に入ってからは数日間で決着がついている。
■コンクラーベ ローマ法王を選ぶ選挙。語源はラテン語で「鍵と一緒に」を意味する。選挙は鍵のかけられたバチカンのシスティーナ礼拝堂の中で、選挙権を持つ80歳未満の枢機卿による秘密投票で、投票総数の3分の2を超える票を得る者が出るまで続く。被選挙権は全男性カトリック信者にあるが、慣例として法王に次ぐ高位聖職者の枢機卿の中から選ばれる。選挙には115人の枢機卿が参加の予定。うち日本人は2人。法王が未選出の場合、投票用紙を燃やした黒煙を煙突から出し、選出されれば白煙を出して外部に知らせる。今回は選出時に限り鐘を鳴らす新方式も採用。12日かかっても決着がつかない場合、枢機卿の過半数が望めば、過半数の得票で選出できる。
(共同)
(04/15 16:37)
http://www.sankei.co.jp/news/050415/kok056.htm