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朝木明代司法解剖鑑定書
http://www.sokamondai.to/kaibou.htm
第一章 緒言
被疑者氏名不詳に対する殺人被疑事件につき、
平成7年9月2日、東京地方検察庁八王子支部検察官検事小泉昭は
東京地方裁判所八王子支部裁判官宮原田國男執行の鑑定 処分許可状
(平成7年9月2日付)に基づいて、被害者朝木明代の死体を解剖のう え、
下記事項を鑑定するよう私に嘱託した。(以下 略)
第二章 検査記録
住所 東京都東村山市諏訪町1−2−7
氏名 朝木明代
年齢 50歳(昭和19年9月4日生) (以下略)
第三章 説明
一、 創傷の部位、程度
ア、 胸腹部及び背面に以下の損傷を認める。
1) 右胸部、正中の16cm、右乳頭の高さの下方10cmの部を中心に、
上下に14cm、幅13cmの範囲に、淡紫青色、紫赤色及び淡赤褐色の栗粒大から4×5
c mの皮膚変色部稍多数、左右方向に走る淡赤褐色線状表皮剥脱を認める。
2) 右側腹部から背部にかけて、正中の右方21cm、臍部の高さの上方4cmの
部を中心に、上下に7cm、幅14.5cmの範囲に、紫青色、淡赤褐色、紫赤色の
蚤刺大から9×5cmの皮膚変色多数を認める。
3) 胸腹部正中を縦断切 開して開検すると、前記創2)、3)の皮下脂肪織及び
筋肉内に出血を認める。右胸部、正中の右方3cm、右乳頭の高さの上方4cmの
部を中心に、上下に3.5cm、幅4cmの皮下脂肪織及び筋肉表層内に出血を認
め、相当する外表に損傷を認めず。
イ、 頚部に以下の損傷を認める。
4)第7頚椎椎体部前面に略左右方向に向かう損傷を認め、相当する外表に明らか
な損傷を認めず。
ウ、 上肢に以下の損傷を認める。
5)右上腕部後面、肘頭部の上左方4cmの部を中心に、2×2.5cmの紫青色皮
膚変色部。左上腕部内側下1/3の部に、上下に7cm、幅3cmの淡赤紫色及び
淡赤褐色皮膚変色部。加割すると皮下出血を認める。
6)左手背部、拇指側に小豆大から小指頭大の淡赤褐色皮膚変色部3個、小指側に
2×1.5cmの淡赤褐色皮膚変色部を認める。
7)左第1指中央部手背側、1.5×1cmの淡赤褐色皮膚変色部。左第2指末節
部手背側、1×0.5cmと0.7×1.2cmの淡赤褐色皮膚変色部夫々1個。左
第2指中節関節部手背側、半米粒大淡赤褐色表皮剥脱。左第3指末節関節部手背側、
0.7×0.5cmの淡赤褐色皮膚変色部。加割すると皮下出血を認める。
8)右上腕部内部、腋窩の高さの下方11cmの部を中心に、上下に5cm、
幅9. 5cmの皮膚変色部を認める。加割すると皮下出血を認める。
9)右前腕部内側、肘頭部の高さの下方9cmの部を中心に、上下に5.5cm、
幅6.5cmの範囲に栗粒大以下の紫赤色皮膚変色部及び1×1.6cm以下
の 紫青色皮膚変色部多数を認める。加割すると皮下出血を認める。
エ、 下肢に以下の損傷を認める。
10)左大腿部外側1/4の部、小豆大から拇指頭大の淡紫赤色皮膚変色部4個散
在。左大腿部前面下1/3の部、0.5×0.5cmと0.5×1.2cmの淡褐
色皮膚変色部夫々1個。加割すると皮下出血を認める。
11)左下腿部前面、膝蓋部中央の高さの下方10.5cmの部を中心に、上下に3
cm、幅4.5センチの淡赤褐色及び淡紫青色皮膚変色部を認める。左下腿部前面
稍外側、外踝部の高さの上方9cmの部を中心に、2×2cmの淡赤褐色及び淡紫青
色皮膚変色部を認める。左下腿部外側、外踝部の高さの上方6cmの部を中心に、上
下 に4cm、幅1.5cmの淡赤褐色皮膚変色部。加割すると、皮下出血を認める。
12)左下腿部内側、足関節中央部前面の上稍右方3cmの部から、稍下方に凸の弧
状を成しながら、全体として後稍上方に向かう長さ7.3cmの5針縫合された損
傷を認める。これを含めて、左下腿部内側から左足部内側にかけて、上下に16.5
c m、幅10cmの赤褐色、淡赤褐色及び淡紫青色皮膚変色部を認め、0.5×0.
2 cmと0.5×0.9cmの赤褐色表皮剥脱夫々1個を伴う。
縫合糸を除去すると、創縁、創端共には正鋭及び稍不整。左脛骨は下端部から
上方2〜7cmの部で粉砕状に骨折し、左腓骨は下端部から上方12.5cmの部
で骨折し、周囲の筋肉内に出血を伴う。
13)左足部内側、第1趾中足趾節間関節部に略一致して、4.5×3cmの淡赤褐
色皮膚変色部を認める。加割すると皮下出血を認める。
14)左足底部、第1趾基節関節部から第1趾末節部にかけて小豆大から拇指頭面大
赤褐色皮膚変色部5個内外散在。
15)右腰部、右臀部及び右大腿部外側にかけて、正中の左方28cm、右上前腸骨
棘の高さの下方14cmの部を中心に、上下に29cm、幅14.5cmの赤褐
色、 淡赤褐色、紫青色及び淡紫青色皮膚変色部を認め、長さ0.2〜0.4cmの略前
後方向の走る赤褐色線状表皮剥脱4個を伴う。加割すると皮下出血を認める。
16)右下腿部、膝蓋部中央の高さの下方10cmの部から下稍右方に向かい長さ1
3.5cm、ここから後下方に向かい、全体として下に凸の弧を書きながら、下腿
部後面を通り、下腿部内部の略中央の高さに達する長さ18cmの31針縫合された
損傷を認める。これを含めて、右下腿部には、上方に29cm、幅25cmの範囲
に、4×3cm以下の淡赤褐色及び淡紫青色皮膚変色部多数及び略上下に向かう長さ5
c m、幅0.2cm以下の線状断続性及び栗粒大から半米粒大赤褐色表皮剥脱稍多数
を認める。
縫合糸を除去すると、創縁、創端共には正鋭及び稍不整。右腓骨は上端部から
下方2.5cmの部で粉砕状に骨折し、周囲の筋肉内に出血を伴う。右膝関節は異
常可動性を認め、関節腔内に軽度の出血を認める。
17)右足背部前面から外側にかけて、上下に9.5cm、幅7cm淡赤褐色及び淡
紫青色の皮膚変色を認める。加割すると皮下出血を認める。
(以下略)