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(回答先: re:【そもそもこの国は地獄なのだ】 投稿者 膝枕 日時 2005 年 5 月 07 日 13:33:44)
●コトここに至った根本原因は、我われ日本人が悉く市民社会の代表者としての「労働組合」の存在意義を無視し、軽視し、忘れ去ってきたことにあります。
●従って、この地獄状態を抜け出すには「労働組合」、及び「労働組合の連帯」の意義と役割を本気で見直す必要があります。
●直接的な意味で、これは20世紀型の右だ、左だという政治的イデオロギーとは無関係です。
●逆説的ですが、弱者を地獄へ誘うエントロピーに抗いながら上へ向かって立ち上がり、経済社会を強靭に生き抜くためには広い意味でのマキャベリズムが必要です。
●そして、理想的には、政府・行政サイドが適切な距離を保ちつつ、この二つの立場にかかわる必要があります。
●しかし、今の日本では肝心の「労働組合」が有名無実となっています。つまり、弱者は正当なマキャベリズムの手段を失っているのです。別に言えば、日本という鍋の底に大穴が開いてしまっているのです。(必要以上に穴を大きくしたのが小泉構造改革です)
●あるいは、それが必要であることを理解できる知恵そのもの(人間らしく生きるために必要な知識と歴史・文化観)を我われは忘れ去ってしまったのです。
●その大方の責任は、ほどほどの衣食住の豊かさで目を眩まされ、自己中心的な生き方に満足して、未来の光を求める「意志を捨て去ってきた年代層の人々」にあると言えます。
●我われは、先ずこれら三者(労働組合≒市民社会層、経営者層、行政府)が対等の立場であることの意義(重要性)を理解すべきです。次に、三者それぞれが人間社会における貴重な創造源であると見做し、尊重し合う必要があります。
●実は、新自由主義経済(市場原理主義)とは異なる意味での経済価値の創造は、先ず、このように経営者層、労働者(市民社会層)、そして行政府が、それぞれの立場の違いを強制的にでもよいから認め合うことができる社会システムづくりに取り組むべきだったのです。
・・・この先の展望については、下記URLで、確認してください。実は、これまで述べたことはフィリピンの社会理論・活動家、Nicanor Perles が取り組んでいるアンチ市場原理主義活動の根本理念である「threefolding」(for Shaping Globalization)という考え方に基づくものです。http://www.cadi.ph/nicanor_perlas.htm#Top
●いずれにしても、今の日本の悲惨な地獄状態を抜け出すには、先ず「労働組合」、及び「労働組合の連帯」の意義と役割を本気で見直すことから始めなければならないと思います。
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