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04/22 16:30 ロシアでネオナチ活発化 ヒトラー死後60年
【モスクワ22日共同】ロシアで外国人排斥を叫ぶ極端な民族思
想を持った若者のネオナチ・グループが急増しており、四月末のヒ
トラー死後六十年に向けて活動を活発化させる恐れがでてきている
ことから、在ロシア日本大使館は在留邦人や旅行者に厳重な注意を
呼び掛けている。
モスクワの人権団体によると、「スキンヘッド」と呼ばれるネオ
ナチ・グループは全世界に約十二万人おり、うちロシアには約五万
人いる。ロシアで昨年、ネオナチによる暴行で四十人が死亡したほ
か、数百件の襲撃事件が発生。三―十人で行動するのが特徴で、路
上や地下鉄車内でアジアやアフリカ系の人たちが狙われるケースが
多い。
特に暴行事件が多発しているのが古都サンクトペテルブルク。同
市には一万―一万五千人のネオナチがおり、昨年は九歳のタジク人
少女やベトナム人留学生らが暴行され殺害された。今年三月にはロ
シア西部ニジニーノブゴロドで、日本人留学生が暴行される事件も
起きた。
専門家は、ネオナチ増加について「失業や貧富の差拡大などの問
題が若者の民族主義を助長している」と分析する。
ロシアでは毎年、四月二十日のヒトラー誕生日前後に活動を活発
化させるが、今年は四月三十日が死後六十年に当たることから、日
本大使館は邦人に夜間や不要不急の外出を控えるなど一層の警戒が
必要と強調している。
20050422 1630
[2005-04-22-16:30]
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