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最古のヒト「トゥーマイ」はこんな顔だった=ネイチャー誌の表紙から
http://www.asahi.com/national/update/0406/TKY200504060261.html?t
2005年04月07日03時06分
愛知万博に複製が展示されている700万年前の猿人サヘラントロプス・チャデンシス(愛称トゥーマイ)の頭骨化石をもとに、顔が復元された。ヒトの祖先か類人猿の祖先か論争になってきたが、この復元で発見者らはヒトである確信をいっそう強めたという。7日付の英科学誌ネイチャーで発表される。
この化石は、01年アフリカ・チャド北部の砂漠でフランス・ポワティエ大のミシェル・ブルネ教授らが発見した。頭骨や歯にヒト的な特徴があり、発見者は最も古いヒトと考えた。
しかし、頭骨に割れ目があり、大きくゆがんでいるため元の形がはっきりせず、「ヒトではなく類人猿の祖先だ」との批判が出た。
ブルネ教授らは、化石のコンピューター断層撮影画像から、最も正しいと考えられる姿をコンピューターで復元した。顔面はよりヒトらしくなり、首の骨の方向などから直立二足歩行をしたらしいとわかった。ブルネ教授は、その後見つかった歯やあごの化石も発表。類人猿のような大きな犬歯を持たないため、ヒトだと結論づけた。
復元された顔の模型は7日から、愛知万博のグローバル・ハウスで頭骨化石の複製と並べて展示される。
万博協会によると、顔の模型は3月中旬に万博会場に到着していたが、ネイチャーへの発表を待っていたという。
この”トゥーマイ”の顔貌を見て遠い記憶が呼び覚まされた。
小学生時代、学校の図書室に『人類の祖先』という本(タイトルの記憶は曖昧)があり、そこに「木から下りたサル」なる絵が載せられていた。
一見サルのようだが、二本足で立ち遠くを眺めているその動物について説明文は次のようなことを記していた。
「アウストラロピテクスよりも更に遡る時代に、サルが木から下り二足歩行するようになった。いまだそのころの化石は発見されていないのでその姿は想像するほかない。」
そこに描かれていた絵は、今回復顔されたサヘラントロプス・チャデンシス(トゥーマイ)にそっくりだった。勿論、アウストラロピテクスを更にサル的にすれば、今回のよううな顔貌にならざるをえないのだろうが、実によく似ていた。
ところで、このサヘラントロプス・チャデンシスに関しては以前から不思議に思っていることが2点ある。
一つはその学名に関してである。”Sahelanthropus”という学名は「人間」を表す
”anthropus”という語尾を持つ。それに対して、Sahelanthropusよりもはるか後に登場した猿人は例えば”Australopithecus”のようにサルを表す”pithecus”という語尾を持つ。Sahelanthropusの命名者は「SahelanthropusはAustralopithecusよりも人間的だ」と考えたのだろうか?
二つ目は、従来ヒトとチンパンジーとの分岐は約500万年〜600万年前とされてきた。そうだとすれば、直立二足歩行をする700万年前のサヘラントロプスの存在をどう考えればよいのだろうか?
二つの可能性がある。
1つは、ヒトとチンパンジーとの分岐は従来説とは違い、700万年前よりも以前に遡る可能性だ。
もう1つは、従来説を踏襲するとすれば、ヒトもチンパンジーも二足歩行するヒト的動物から進化したという可能性だ。
仮に後者が正しいとすれば、チンパンジーは「ヒト」から進化し、その過程で一旦獲得した直立二足歩行を失ったということにならないか。(シジミ)
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