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旧ソ連の「日本人抑留者」名簿引き渡される “北朝鮮”移送後の
第二次世界大戦直後、旧ソビエトから朝鮮半島北部に移送された日本人抑留者二万七
千人の名簿がロシアから日本側に渡され、今の北朝鮮にあたる地域に引き渡された日本
人抑留者の運命の解明の手がかりになるのではないかと見られています。
モスクワの日本大使館によりますと、三十一日までにロシア国立軍事古文書館から日
本大使館に、昭和二十三年、一九四八年までに今のロシアの沿海地方から朝鮮半島北部
に移送された日本人抑留者二万七千人の名簿が引き渡されました。
これらの日本人抑留者は、病気や戦争での怪我などでシベリアなどでの労働に耐えな
いとして、朝鮮半島北部に駐留していた旧ソビエト軍の管轄に引き渡されたものと見ら
れます。
当時、朝鮮半島からは在留邦人の日本への帰還が続けられており、引き渡された抑留
者も日本に帰還した可能性もあるものの、二万七千人のうち実際にどれだけの人が帰還
したかはわかっていません。
日本とロシアとの間では、旧ソビエト時代に結ばれた協定により、シベリアなどに抑
留された日本人捕虜に関する情報や資料が引き渡されていますが、このように現在の北
朝鮮にあたる地域に移送された抑留者の名簿が明らかになったのは今回初めてで、これ
らの抑留者がどのような運命をたどったのか解明の手がかりになるのではないかと見ら
れています。
[2005-04-01-14:46]
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