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ネットで知り合い一酸化炭素で集団自殺未遂:ついにスペインもここまで来てしまった?
日本ではインターネットで知り合った複数の「自殺志願者」が、集団で自殺する事件が少し前から起こっているようですが、私の住むスペインでもとうとう同様の事件が起こってしまいました。ただし事前に警察によって食い止められたようですが。
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『警察はサモラで3名の大学生の自殺協定を食い止める』2005年3月20日:ABC紙(電子版)
http://www.abc.es/abc/pg050320/prensa/noticias/Nacional/Nacional/200503/20/NAC-NAC-021.asp
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このABC紙の記事によりますと、スペイン中央部にあるサモラ県で、3名の大学生(うち2名はマドリッド、1名はスペイン北部のヒホン在住)がこの3月16日水曜日に、集団で自殺を図ったとして警察に逮捕(保護?)されていました。そして彼らは昨日警察から精神病院に移された、ということです。
この3名はそれ以前には全く面識が無く、インターネットのチャットで「知り合った」もので、自殺決行の数日前から人口わずかサモラ県の山奥にある63名の寒村に家を借り、その一室で炭を燃やして一酸化炭素中毒の「心地よい死」による集団自殺を図ったそうです。
これが「発覚」したのは、複数のジャーナリストたちがあるサイトの「意見交換欄」を覗いているうちに集団自殺を呼びかける対話を見つけ、警察に連絡したのがきっかけだ、ということです。
3人は26歳から29歳までの若者で、日本人的な感覚からでは学生としては年を食いすぎているように思えるでしょうが、こちらでは25歳を過ぎてから大学に入ることはよくあります。それぞれに個別の理由があり誰がリーダー役とはいえない、と新聞には書かれてあります。
自動車の中で練炭を燃やして一酸化炭素を使った集団自殺を行った日本の事件はこちらでも大きく報道されました。おそらくこれがヒントになったのでしょう。「スペイン人」と聞くと「陽気なラテン人」のイメージがあるでしょうが、これは観光案内パンフによって作り上げられた虚像で、この国の人間が持つ心の中の闇の深さは日本人よりもむしろ深いかもしれません。20代の若い層が行き詰まり将来に対する夢を失い無力感だけが増大していく状況は、こちらでも近年顕著に見られます。
そしてやはりいったん走り出したらとまらなくなりますから、今後も同様の事件が続発する可能性もあります。日本のアニメに影響されてサムライになりきっている若者もときどきおり、中には本物の日本刀を手に入れて家族を切り殺した、などという事件も3、4年前におきました。日本刀などは中国マフィアがらみの裏ルートで入ってきます。ただしさすがにこれは取締りが厳しくなったため続く事件は起きませんでしたが。
スペインもとうとうここまできたか、という感じです。
ただ、うがった見方をしますと、ひょっとしたらインターネットに対する規制法案でも作らせるための「やらせ」だった可能性も考えられます。
彼らのチャットを覗き込んだ「複数のジャーナリスト」とは一体誰なのか? インターネット上の情報交換や対話のページはこちらでも無数にあるのですが、それを細かくチェックしている者がいるわけです。
また、集団自殺するのであれば日本の件のように自動車でやれば居所などは容易には突き止められないはずですし、またわざわざよそ者が非常に目立つ山奥の小さな村の家でやるよりも、誰が何をしているのか分かりにくい都会のアパートででも行えば「無事に決行」できたはずなのですが。(何せ、3・11実行犯も爆弾を都会のアパートで製造していたそうですから。)
先日の3・11一周年のマドリッド会議でもインターネットを「テロリストの通信の道具」から「安全保障の道具」に変えよう、という提案がなされたようですが、今回の件がその直後のことであるのが気になります。今後このようなインターネットでの「意見交換」に関して、何らかの法的処置が検討される可能性があります。
どっちにしても気が重くなる「事件」です。
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