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★阿修羅♪
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ありきたりの生活をちょっとだけよくする
趣味者の休日の過ごし方
http://www.bund.org/culture/20050305-2.htm
ヘビメタは米軍だけのものではない
吉田 令
イラク報道で、アメリカ軍がヘビーメタルを聴きながら戦うというのがでていた。ＡＣＤＣ、メタリカ、レッド・ツェッペリンなどが人気だと言う。そこで私だがヘビーメタル歴８年、４月で９年となる27歳独身。ヘビーメタルが好きだ。少なくとも死ぬ間際まで聴いていたいと自分では思っている。
しかし一般的にヘビーメタルの印象を聞くと、「うるさい」「聴いていて疲れる」が圧倒的に多い。唸るギターとせわしないドラムの音が耳障りなのだろうか。私はヘビーメタルが唸っているラジカセを枕にして眠れる。耳障りで困ったことはない。三里塚のように、成田空港の離着陸する飛行機が引っ切り無しに頭上を低空飛行するほうがよっぽど耳障りだ。
でも、映画「マトリックス」のサントラでマリリン・マンソンの曲が使われていたのはみんな知っているだろう。マリリン・マンソンはヘビーメタルの中でも、ブラックメタルにカテゴライズされる。異教や悪魔崇拝のおどろおどろしい雰囲気をモチーフとする音楽なのだ。それでその手のマニアしか手を出さない。
私は１９９６年ごろは、ＢＯＮ ＪＯＶＩ、ＢＯＳＴＯＮ、ＨＡＲＥＭ ＳＣＡＲＥＭ、ＴＥＮといったハードロックを聴いていた。１９９７年でＲＯＹＡＬ ＨＵＮＴ、ＡＲＴＥＮＴＩＯＮなどのネオクラシカルメタルを聴き、２０００年ではＡＴ ＶＡＮＣＥ、ＳＯＮＡＴＡ ＡＲＣＴＩＣＡなどのパワーメタルを聴くようになった。現在もパワーメタルにはまっている。美旋律であるが、破壊力も備わっているのがヘビーメタルの魅力であると私は思っている。パワーメタルはツーバスドラムを連打させるので抜群の疾走感がある。車の中で聴くには最高だ。米軍と違い私の場合は車をノリノリで安全運転している。後ろからあおりそうな車は先へ譲ってやる。
そうはいっても、ヘビーメタルの歌詞は攻撃的なものが多い。例えばヘビーメタルバンド ＩＭＰＥＬＬＩＴＴＥＲＩが２００２年にだしたアルバムＳＹＳＴＥＭ Ｘの１曲目の歌詞はこうだ。
01 ＵＮＩＴＥＤ ＷＥ ＳＴＡＮＤ
ニューヨーク時間
８時45分
大災難が空を
埋め尽くした
死の衝撃、揺れるタワー
そして俺たちは
死に始めた
あらゆる鋼鉄は
崩れ落ち煙が
もうもうと立ち込める
ＣＮＮで見る世界、
ショック状態で
立ち尽くす
東洋の男に言ってやる、
おまえはバカだ
この悪魔め
逃げたほうがいいぜ、
隠れてろ
おまえは
アメリカを怒らせたんだ
恐怖に
生きてなんかいられない
俺たちは神の子、
アメリカ人だ
ひとつに団結し、
手に手を取って
立ち向かう
星条旗に触れれば
誇り高いこの国に
生かされている気がする
アメリカの国旗に
忠誠を誓おう
パンクではこのような国家に肯定的な歌詞はあまり書かれない。南部ジョニーが好きというメタル歌詞のひとつの特徴といえる。
私が一番聴いているジャンルではあるのだが、歌詞はあまり印象に残らないと言っておきたい。少数派ではあるがすばらしい歌詞を書くヘビーメタルバンドもある。
日本人のバンドで英語で歌っている ＤＯＵＢＬＥ ＤＥＡＬＥＲ が２０００年にだしたアルバムＤＯＵＢＬＥ ＤＥＡＬＥＲ の07 ＴＯＯ ＹＯＵＮＧ ＡＮＤ ＶＡＮＥはこうだ。
愛する誰かを守るために戦うものが 誰かが愛する者の命を奪う
焼かれたのは建物ではなく 昨日までの日々
同じものを持つはずの 人間が火をつける
故郷の違い
それだけで銃を向け合う
信じたのは正義だと
笑った最後の顔は
あまりにも幼くはかない
ただ思いを馳せる
死んだ者にも
残された者にも
情熱をかけて
信じたものは 今
何をもたらしているのか
眠れない夜をすごす
瞬きをした後に
目を開けられる保証は
誰もしちゃくれない
一番難しいのは正義を 保つことかもしれない
一枚の紙になって
戻るであろう体は
あまりにも幼くはかない
死を覚悟する
凛としたその目は
あまりにも幼くはかない
信じたのは正義だと
笑った最後の顔は
疑うことさえ
知らずに散った命は
あまりにも幼くはかない
私はまさに一家に一枚のＣＤだと思っている。ヘビーメタルがただうるさいだけの音楽ではないことがおわかりいただけたと思う。ヘビーメタルの発展を願ってペンを置く。
（プログラマー）
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レジオネラ菌はこわい塩素温泉はもっとこわい
高橋佐知子
なんといっても寒い季節は温泉が一番！ 広い湯船で手足を伸ばしてのんびりする、これ以上のストレス解消方はないと思っている。筋肉痛にいいとか皮膚病に効くとか効能は色々あるようだが、とりあえず私はあまり興味がない。とにかくリラックスできればそれでいいのだ。ささやかな楽しみなのである。ところがそのささやかな楽しみが、この年末年始に出かけた温泉旅行で打砕かれた。
12月31日、雪のちらちら降る金沢。とにかく温泉を楽しもうと早めに宿に到着した。まずは温泉へと直行。安い宿なので料理はそもそも期待はしていない。入ってみると新しくきれいな温泉で、しかも人は少ない。「これはいいぞ」などと思いながら湯船につかった。「いい湯だなぁ」とくつろいでいると何やら鼻がムズムズしてきた。くしゃみを連発、さらに鼻水がズルズル……。「変だなぁ、いきなり風邪でもひいたかな？」とは思ったが、その時はさほど気にしていなかった。
２度目に温泉に入った時に、変なのは私の体調ではなく、温泉の方だという事が判明した。湯船につかっていると先ほどと同じようにくしゃみと鼻水が出る。一緒に入っている人を観察してみると、やっぱりくしゃみをしている。脱衣所では若い女性二人が「何かこの温泉、鼻に刺激があるよね」と話をしている。間違いない！この温泉には何か重大な問題がある、と確信した時にはすでに遅かった。その後、私はのどの奥にずっとイガイガ感があり咳をし続ける羽目になった。
２０００年頃、レジオネラ症の集団感染が問題になった。レジオネラ菌は浴室のシャワーや水道のホースの中などに繁殖しやすく、菌が肺に進入することによってレジオネラ症に感染する。重症の肺炎を起こすこともあり、数日の間に適切な治療をおこなわなければ死に至る。２０００～２００４年の間にレジオネラ感染症による死亡者は３４人で、そのうち約８割が入浴施設の浴槽水が感染源といわれる。
この事態を受けて、厚生省は２００１年９月、「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」を作成した。レジオネラ菌の殺菌法として最も一般的な方法は、厚生省の防止対策マニュアルでもいわれている塩素系薬剤による消毒だ。これはプールや水道水でも採用されている。
ただし、温泉によっては塩素殺菌が有効ではない泉質もある。例えばＰＨ９以上のアルカリ泉、ＰＨ４以下の酸性泉、アンモニア成分の多い泉質などだ。この泉質ではオゾン殺菌など他の方法が採用されている。
つまり一律にこうすればレジオネラ菌を殺菌できるという方法があるわけではないのだ。現在一般的に採用されている塩素系薬剤による殺菌も、温泉の成分にどのような影響を与えるのか完全にはわかっているわけではない。とりあえずレジオネラ菌に対しては有効だという理由で採用されている。
塩素系薬剤による殺菌方法がもっとも簡単で比較的コストが安い。しかしいくら簡単といっても、浴槽水のＰＨの状態に応じて塩素濃度を調整するなど細心の注意が必要とされるのだ。
どうやら、私のささやかな楽しみを台無しにしたのは、レジオネラ菌対策のための塩素だった。しかも今回が初めてではなく、この宿では以前にも同じような苦情があったという。宿は近くにある日帰り温泉から湯を引いていて、塩素濃度などを管理しているわけではなかった。日帰り温泉にお任せとなっている。
大晦日のこの日、当の日帰り温泉は定休日。わかったことは、係の人が浴室の換気扇を回し忘れていて事態を悪化させていたということ位だ。
レジオネラ感染症は最悪死に至る感染症だ。絶対に出してはならない、そんなことになったら営業停止だと必死になってしまうのだろう。Ｏ１５７が猛威を振るっていた頃、食堂などではすべての食器をアルコールを吹き付けていた。実はその結果消毒でアルコール臭い食べ物を食べることになった。確かに殺菌はされるだろうが、そんな食事ってあるのかと誰もが思う。それと同じだ。もちろん私とてレジオネラ感染症にはなりたくはない。もちろん必要な対処はきちんとしてもらわなければ困る。しかし温泉を楽しませてもほしい。２回も入ってしまったのだが、塩素風呂は勘弁してほしいのだ。
翌日には咳もおさまり何事もなかったが、とんだ温泉旅行となってしまった。今の日本、何だかだいぶおかしくなってないか。
（ＯＬ）
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インコのために合成洗剤なしで暮らす
小田和子
なるべく合成洗剤を使わないで暮らそうと思っている。私の飼っている小鳥のためである。わが家のコザクラインコ〝チェリー〟は、この冬で２歳になった。好奇心いっぱいで、ケージから出すと家じゅうを飛び回り、何でもかじり、なめる。もし家具などに洗剤が残っていて、それをチェリーがなめたら…？ それが心配だ。
年末の大掃除も、できるだけ合成洗剤なしで済ませることにした。 ガラスは硬く絞ったぞうきんで水拭きした後、乾いたタオルでから拭き。想像以上に（多分、洗剤を使った時より）きれいになる。
ガスレンジのゴトクは鍋に重曹を加えた水を張って、ゴトクを入れて煮る。しばらく沸騰させると、汚れが自然に剥がれてお湯が茶色くなってくる。残った汚れも少し冷ましてから固いものでこすると面白いように取れる。
レンジフードのフィルター、これには洗剤を使ってしまった。酸素系漂白剤でつけおき洗い。今後はフィルターに不織布のカバーをつけ、取り替えるだけでいいようにした。漂白剤は今ある分を使い切ったら重曹に切り替える。
換気扇ははずすのが面倒だったので、スプレータイプの洗剤を使ってしまった。弁解としては換気扇はフードの中に隠れていて、小鳥がなめることはないだろうから。でも、汚れはあまり落ちなかった。
電気のかさはポリエチレン製のハタキでほこりを取った後、乾いた軍手をはめて拭いた。少しほこりが残るが、まあ満足。カーテンレールの上など、高い所はこれでやった。
実際やってみると、洗剤なしでも結構きれいになる。清め拭きが要らないので楽なのもいい。どうやら合成洗剤は必要ないのではないかという結論だ。
合成洗剤の多くには「ＬＡＳ（直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム）」という界面活性剤が含まれている。急性毒性が強く、ラットに体重１キロ当たり０・４０４グラムを経口投与すると、半数が死亡する。洗剤を粉ミルクと間違えて溶かして飲み死亡した事件があったが、その洗剤に含まれていたＡＢＳのラット半数致死量は０・４３８グラムだった。ＬＡＳの毒性はＡＢＳより強いのだ。人が飲んだ場合死亡することもあり得る。また生分解性が悪い。河川や湖沼の魚やプランクトンに悪影響を及ぼすのは間違いないのだ。石けんが10日後にはほぼ１００％分解されるのに対し、ＬＡＳは30％くらいしか分解されないのである。
もちろん合成界面活性剤すべての毒性が強いわけではない。石けんと同程度や、それ以下のものもある。だがかなりの合成洗剤に、ＬＡＳなど毒性の強いタイプが使われている。行政が許可しているのだ。私が住む千葉市の場合、河川に流れ込む排水の約７割が、家庭からの生活排水である。それを考えるとなるべく合成洗剤は使わないほうがいいと思うのだが、日本の官庁は企業より。ＥＵなどとは基準が違っているのが気になるところだ。
（コピーライター）
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