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鳥類に近い恐竜の想像図=ノバス博士提供、絵・J・ブランコ氏
http://www.asahi.com/science/update/0224/001.html
アルゼンチンの白亜紀後期(8930万〜8580万年前)の地層から、鳥類と最も近縁とされる肉食恐竜デイノニコサウルス類の化石が見つかった。これまで確実にデイノニコサウルスと分類される化石は北半球でしか見つかっておらず、恐竜から鳥類への進化は北半球で起きたと考えられていた。今回の発見で見直しを迫られそうだ。
発見したのはアルゼンチン自然史博物館のフェルナンド・ノバス博士ら。24日付英科学誌ネイチャーで発表する。
見つかったのは肋骨(ろっこつ)や足の骨などで、足の指の一部が大きな鎌形になっていることなどからデイノニコサウルス類の新種と分類された。全長は約2メートルと推定される。
現在の北半球と南半球の大陸は、ひとつの超大陸が約1億6000万年前に分離してできた。最初の鳥とされる始祖鳥がドイツの約1億5000万年前の地層で見つかり、鳥類への進化途上とみられる羽毛を持つ恐竜が中国で見つかっている。このため、恐竜から鳥類への初期進化は北半球で起きたと考えられてきた。
真鍋真・国立科学博物館主任研究官は「デイノニコサウルスのような獣脚類から鳥類への進化が起きた場所について、再検討が必要になる。南半球はまだ調査していない場所が多く、今後の発掘に注目したい」と話している。
(02/24 03:10)
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