現在地 HOME > 掲示板 > 戦争65 > 934.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
ガルソン判事が米国で9ヶ月の「テロ研究」に
現在スペイン国の事実上の最高権力者(裏権力は除く)であるバルタサル・ガルソン判事が、国際・国内テロの研究のために、9ヶ月間仕事を離れて、米国に「留学」することになったそうです。
これは2005年1月11日付のエル・ムンド紙が伝えたもので、全訳してご紹介します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/01/11/espana/1105441415.html
『ガルソンは9ヶ月間の米国での研究の許可を得る』
マドリッド
司法権常任委員会(CGP)は大法院判事バルタサル・ガルソンに対して、国際・国内テロリズム関連のテーマについてニューヨークで教鞭を執りまた研究活動をうるために、9ヶ月間の休職の許可を認める決定を渋々行った。
ガルソンは去る12月24日にこの許可を求めたもので、申請は最高裁判所執行部とCGPの国際局からの協力的な働きかけを見込んでのものであった。
この許可にある9ヶ月間の期間に、ガルソンは最高裁の中央判事室5号の席を確保するだろう。この間に他の判事が代理を勤めるだろうが。
ガルソンがこの休暇の間受け取れない給与をカバーするためにCGPにこのような仕組みを提案したのは、最高裁執行部室であろう。通常ならこのような休職の場合、一時的に職務を代行する職務委員会の判事が人数に応じて配分され受け取るものである。
今年の3がつ1日から12月1日まで続くこの許可の期間、ガルソンは基本給を受け取ることになる。
判事はこの期間にニューヨーク法律学校や、法および保安センター、そしてスペインのフアン・カルロス1世法律センターで、教鞭を執りまた研究を行うだろう。テーマは国際的・国内的テロリズムに関するものであり、また同時に、こういったテロ活動が国家と国際組織および国民一般の安全のために想定できる新たな試みに立ち向かう方法についての研究でもある。
【訳出終わり】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もちろん単なる「研究」というよりは、米国司法機関との間の関係作りと今後の米欧間の司法取り決め等の相互研究にもなるでしょう。ガルソンとデル・オルモの二人で、昨年1年間スペイン国内で、74名のETAと131名のイスラム過激派を逮捕し、ちょっと一息、というところのようです。(参照:エル・ムンド1月5日)
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/01/05/espana/1104941071.html
9.11の後もそうでしたが、とにかくこの人は「イスラム過激派狩り」に関しては世界でも超一級の行動力の持ち主で、「対テロ十字軍」の突撃部隊長といった感じです。
しかしこのガルソン、1998年にピノチェットがロンドンでの入院の最中に、73年のクーデター時にスペイン人を殺害した容疑で逮捕状を取り、おまけにあのキッシンジャーを証人として喚問する(これは英国政府の横槍で実現しなかったが)、という離れ業をやった人物で、よく米国がすんなり受け入れたものだ、と思います。しかし要するにあの時もすべて「出来レース」だったのでしょう。
私は、このときのピノチェットの起訴、および現在チリで進められている「コンドル作戦」への裁判は、アングロサクソンの支配者とラテンの支配者による「トカゲの尻尾切り」に過ぎないと思います。一番のワルはキッシンジャーとサッチャー、およびバチカン(特にオプス・デイ)なのですから。