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□これ、幾ら? イラク・パトロールの小噺 [ML アラブの声]
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これ、幾ら? イラク・パトロールの小噺
いつも深刻な話ばかりなので、たまには軽い話題を。アラビア語学習の初級者にも教材となり得る単純な文章なのでご参考あれ。
二度目の選挙に勝ったブッシュは、これからは米国の大統領としての地位にふさわしく、カウボーイ(牛飼い)の世界とは絶縁しようとした。
そこで先ず、自分の馬を市場に連れ出し、「売ります」と書いた看板を自分の前に置いた。
程なく、別の牛飼いがやって来て、かなり長い時間馬を見詰め。そして尋ねた。「このロバを幾らで売るのかい?」
ブッシュはムッとして答えた。「これは馬だ。ロバではない」
そこで牛飼いは、ブッシュに顔を向け、冷ややかに言った。「俺はあんたに話しかけたのではなく、この馬に尋ねたのだよ」
http://www.iraqpatrol.com/php/index.php?act=Print&client=printer&f=5&t=6669
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読者の書き込みには以下のものがあった。
★ロバが可哀想だよ。 ★(ブッシュは)ロバの段階まで到達してないよ。(ロバよりも馬鹿)
アラブ世界では、ロバは愚鈍の象徴であるが、密輸にも使われるほど実際は賢い動物である。
調教されたロバは密輸品を積み、一人で(一匹でと言うべきか)受取人が待つ指定された国境外の場所まで運ぶのだ。そのため仮に当局に発見されても、ロバと積荷が押収されるだけで、密輸団はお縄を頂戴せずに済む。無事に国境を突破し、荷を降ろしたロバは、空荷で元来た道を戻る。
カウボーイも「粗野」といった意味合いの侮蔑表現。
アラブの声ML 齊藤力二朗
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