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津波救援で国民和解も スリランカ政府とタミル組織が協力 共同
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投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 1 月 03 日 11:05:49:eahs5MlcSyO0.
 

01/02 18:20 津波救援で国民和解も 政府とタミル組織が協力

 【コロンボ2日共同】スマトラ沖地震の大津波に直撃され二万八
千人以上の死者を出したスリランカでは、救援や復興作業のため、
長年対立してきた政府と少数派タミル人武装組織タミル・イーラム
解放のトラ(LTTE)が協力する姿勢を見せ、国民和解の動きが
出ている。
 津波の被害は島国スリランカの全海岸線の四分の三に及び、LT
TEが実質支配する北部と東部でも大きな被害が出た。政府はLT
TE側への救援を申し出て、ロイター通信によると、LTTE側も
受け入れた。地元紙は「津波がスリランカの平和をもたらすかもし
れない」(デーリー・ニュース)などと報じた。
 クマラトゥンガ大統領は年頭所感で「自然の過酷な行為から、わ
れわれ人間は人種や宗教、階級やカーストに閉じこもるべきではな
いということを学ぶべきだ」と指摘、多数派のシンハラ人と、少数
派のタミル人、イスラム教徒の団結を呼び掛けた。大災害を契機に
長年の対立を乗り越えようという狙いだ。
 大統領は東部のトリンコマリーやアンパラなどの被災地を訪問。
地元紙は大統領がトリンコマリーでLTTEの女性メンバーと笑顔
で握手する写真を掲載した。
 大統領の政敵である野党統一国民党(UNP)党首のウィクラマ
シンハ前首相も「すべての政党や団体は国家再建に協力すべきだ」
と言明、災害復旧のため政府を支持する立場を明確にした。
 多くの国民が親族や家を失い、最低限の食料や衣類も不足、さら
に感染症の拡大も懸念される中、政争に明け暮れる余裕はないのが
実情。皮肉にも未曽有の災害が、難航していた国民和解へ向けて関
係者の背中を押す形になっている。
20050102 1820
[2005-01-02-18:20]

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