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(回答先: 自衛隊イラク派遣 市民団体が反対申し入れ−−空自小松基地などに/愛知[毎日新聞] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 12 月 27 日 02:01:11)
航空自衛隊のイラクからの撤退を求める申し入れ
航空自衛隊小牧基地 上田益三 基地司令様
私たちの申し入れも6月以来これで7回目となりました。毎回受け取ってくださって感謝しております。
8月30日付で新田原基地に異動された前任の基地司令溝口一佐が、私たちの申し入れ書に目を通してくださっていたという確信が、私たちの申し入れ行動の支えとなっております。溝口元基地司令が残された次の言葉を、皆様はどのように受け取られていらっしゃるでしょうか。「平和時における活動が海外派遣の大原則であり、アメリカが勝手に始めた戦争に日本はどこまで付き合うのか。」
この問いは今でも価値を失っていないどころか、12月21日のモスルの米軍基地が真っ昼間に攻撃され、米兵に多くの死者を出してしまったイラク情勢の現実を考えるとき、今こそこの問いに小泉首相は、そして、命令を受ける皆様はもちろん、私たち市民・県民も真剣に向き合わねばならないときに来ていると強く感じております。この問いに目をそらしたら、何の変わりもない日常が毎日続いているという錯覚で、派遣を続けている側の慣れ、反対する側の慣れが生じるだけのことです。
今が戦時であること、戦闘地域に派遣されていることを忘れることこそ、最も危険な状態を生み出すもとであると考えます。けれども、現実にこの問いと直接向き合い、慣れるどころか日々危険と向き合う緊張の中におられるのは皆様方であることを、誰よりも皆様が承知していらっしゃることでしょう。私たちが、毎月この正門に立つのは、今が戦時であることを確認し、慣れを拒否する意思を貫くためであることをご理解ください。取り返しのつかない事態となる前に撤退を求める私たちの願いを、どうかご理解ください。
12月16日、19日と第五次派遣隊の前期部隊の皆様がクウェートへ向かわれました。送る方も送られる方も、皆さん笑顔でした。笑顔で別れたほうが、そのときはいいです。テレビを見た人も笑顔を見てほっとしたかもしれません。けれども、家族には無理をして笑みをつくらねばならない思いもあったことでしょう。そこに秘められた隊員の皆様の心中は、他人にはうかがい知れないものがあると思います。まさに、イラクはアメリカの勝手で侵略され、占領中もイラクの一般市民が大勢殺され続けています。それに対し反占領の抵抗が激しさを増している国へ、皆様のC130輸送機が、アメリカ軍の支援のために派遣されています。少なくとも、イラクの武装勢力はそう受け止めています。私たちもそう思っています。派遣が開始された1月時点よりもさらに厳しい情勢となっているにもかかわらず、笑顔で行かねばならない皆様の胸中を思うとき、それを指令した小泉総理、政府・与党の無責任に激しい怒りを感じます。航空自衛隊のほうが、サマワとは違って安全であるとは絶対に言えません。C130が利用するタリル飛行場がどうなっているか、私たちにすら伝わっています。
ナジャフやファルージャなど大都市の治安維持、その名目による攻撃に米兵を回すため兵員不足を補充できず、飛行場の警備が手薄となっていることを、防衛庁は知っているはずです。防衛庁には、武装勢力のただ中にある飛行場を往復する任務を航空自衛隊員に押し付けているという自覚があるのでしょうか。隊員たちの命は誰が守るのでしょうか。笑顔で送り送られる方たちを見るにつけ、私たちの方が不安にかられます。現地の第五次派遣隊員に対し、「少しでも危険を感じたら動くな、飛ばすな」と厳しく命令を発信してください。それができるのは、上田司令しかおりません。
12月22日付朝日新聞紙上に「陸海空自衛隊幹部座談会」という記事が載りました。幹部の方々がマスコミを通して、その考えを自由に述べることに反対はしませんし、今何を考えておられるのかを知るいい機会であるとすら思います。しかし、司会者の本田朝日新聞編集委員の質問が的を射ていないせいか、参加された方々からは軍事評論家の域を越えるような主張はありませんでした。幹部の方々は評論家とは全く異なり、部下の命を預かっている立場にあるにもかかわらず、同僚や部下たちの悪戦苦闘を代弁するような言葉を見つけることはできませんでした。第五次派遣隊こそ最も厳しい情勢の中へ放り込まれ、前線に立つ下級隊員たちがそのしわ寄せをすべて背負わねばならないことを、政府や国民に対し、あの場を絶好の機会として主張すべきではなかったかと考えます。幹部の方々が政府や防衛庁を代弁するような余裕が許されるのは平時のときだけです。ロケット弾が何発も撃ち込まれる戦地へ部下を送っている今、「部下を一人も犬死させることなく、どう撤退するか」という考えを貫いてこそ、部下の命を守る責務を果たすことになるのではないでしょうか。
しつこく何度でも申し上げます。命は一つしかありません。一人一人の命と引き換えに出来るものはないのです。皆様の命をもてあそぶ権利は、誰にもありません。取り返しのつかない事態となる前に、何度でも申し入れいたします。
一 イラク派遣は雑則任務であり本務ではありません。あくまで隊員個々の安全、生命を最優先させることを周知徹底してください。
一 イラクの現実をしっかりと見極め、政府に対し即時撤退の意見具申をしてください。
一 幹部の声だけではなく、下部隊員の声の発信の自由を保証してください。
よろしくお願い致します。
以 上
2004年12月25日
有事法制反対ピースアクション
名古屋市昭和区白金1−13−10
TEL 052−881−3573
http://www.jca.apc.org/~husen/041225asofr.htm
6-1◎「防人の木」の梢の先の空 近藤ゆり子
「防人の木」の梢の先の空・・・あまりにも、あくまでも、蒼かった
12月25日、ピースアクションの小幡駅前情宣に合流し、「第5次隊」の主力と
なる陸上自衛隊第10師団の守山駐屯地への申し入れ行動に参加しました。青空の広がる良く晴れた日でした−レインボーフラッグが映えました。
守山基地の正門前には大きな木(楠だと思う)があり「防人の木」と名付けられて
います(*)。
正門には申入書の受け取りのために幹部自衛官が出てきていました。
約束時間前の少々の時間「死なないで、殺さないで。だからイラクに行かないで。
自衛隊法を遵守すれば、イラクに行くことにはならないはず。皆様にとっても納得で
きない『派遣』なのではないでしょうか」と訴えました・・・その幹部はいちいち肯
いているではありませんか!! 肯いてもらわなくて良いから、天木直人さんの例も
あることだし、幹部自衛官は基地司令を突き上げて「自衛隊はイラクに行くべきでな
い」という意見具申をして欲しいな。
Fさんが長い「申入書」を読んでいる間、自然と涙が溢れてきてしまいました。正
門前に立っている自衛官に、涙をみせつけてやりたくて顔を上げたままでいました・
・・どんどん溢れて来るので、だんだん上を向くことになってしまいました。
「防人の木」の梢が目に入りました。その後ろの空は、蒼かった、あまりにも、あ
くまでも蒼かった。あの蒼さは、これから先も私の心にいつまでも残るでしょう。
サマーワの空も蒼いのでしょうか、ファルージャの空は・・・
蒼い空の彼方に人の命が消えてはいけない。
「君死に給ふことなかれ」
1月16日の人間に鎖行動に集まってね!
http://www.jca.apc.org/~husen/antiyuzi.htm
* 徳山ダムに「揖斐の防人」というネーミングをしているので、もの凄く「反応」
してしまいます。
<後略>