現在地 HOME > 掲示板 > 戦争65 > 510.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
フセイン欧米道連れ?「公判でバラす」弁護団に明かす
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20041230i415.htm
【アンマン=岡本道郎】イラク特別法廷で戦争犯罪に問われている元大統領フセインの弁護団スポークスマンを務めるヨルダン人弁護士ジヤド・ハサウネ氏(53)は29日、アンマンで本紙と会見し、フセインが今月16日に接見した弁護士に対し、自身の裁判について「恐れていない。(始まれば)多数の当事者を巻き込む過去の情報を公にするつもりだ」と述べたことを初めて明らかにした。
ハサウネ氏は「過去の情報」の具体的内容については言及を避けたが、イラン・イラク戦争時の旧政権と米国など西側陣営の関係など、欧米諸国にとって触れられたくない部分も含まれるとみられる。
ハサウネ氏によると、フセインはハリル・ドライミ弁護士との4時間半にわたる接見で、弁護団の名称を「サダム・フセイン・イラク大統領弁護支援委員会」に変更するよう要求するとともに、弁護団の活動に関して、マスコミ動員、人権団体へ働きかけを活発化するよう“勧告”したという。
フセインは窓のない縦3メートル、横5メートルの独房で暮らしているが、食事も十分な量を与えられ、健康状態は良好。「(7月の告発状朗読の際に)テレビに映った時の士気は90%だったが、今は120%だ」と意気軒高ぶりを強調したという。
フセインはまた、2003年12月、ティクリート近郊の潜伏先で米軍に拘束された時の様子について、「(穴蔵に潜んでいたのではなく)夜明けの礼拝をしていた時に襲われた」「銃は持っていなかった。持っていれば戦って殉教者となったはずだ」「米兵に足をたたかれ、麻酔で眠らされた」などと主張。反米武装闘争については「称賛する。以前から練られていた計画によるものだ」と述べ、旧支配政党バース党や旧政権特殊部隊の関与を強く示唆したという。
ハサウネ氏は、フセイン裁判の開始時期に関する情報は「一切ない」とした上で、米軍から任命された旧イラク統治評議会が設置した特別法廷について、「法的正当性がなく、拒否する」と改めて強調。今後の弁護戦略についても、裁判やイラク戦争の不当性に焦点を絞る方針を確認し、具体的には、「イラクに不当な戦争を仕掛け、占領した」米英の責任を追及したり、ブレマー元文民行政官統治下の諸決定の無効を求める訴訟を米英両国内で実施する意向を明らかにした。
ハサウネ氏によると、弁護団には現在、約1500人が参加している。
(2004/12/31/00:17 読売新聞 無断転載禁止)