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□アメリカ政府の無能さ [IRIBラジオ日本語ニュース 解説から]
http://www.irib.ir/Worldservice/japaneseRADIO/news.mon.htm#kaisetu
アメリカ政府の無能さ
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イラクでの自由総選挙実施まで残すところわずか1ヶ月。しかしイラクでは、相変わらず情勢不安が続いています。アメリカ国防総省は、1ヶ月足らずのうちに、イラクに駐留するアメリカ兵の数が、15万人に増強されるだろうと発表しました。
しかし、注目すべきなのは、イラク占領から2年近くが経ち、選挙に向けた準備が進められる現在、アメリカ政府、軍事当局が、イラクでの治安確立におけるアメリカ政府の無力さについて語っているということです。イラク侵攻計画に参加した一人であるパウエル国務長官は、「アメリカ軍には、イラクに治安を確立する能力がない」と強調し、ブッシュ大統領、ブレア首相と秘密裏に行った3者会談で、2人に対し、「我々は、イラクに十分な兵力を有していないばかりか、この国の情勢をも掌握できていない」と語りました。
軍事問題の専門家であるアメリカ軍のウィルソン氏は、イラク駐留アメリカ軍の指揮系統を批判し、アメリカによる戦後の作戦の不足を指摘しました。アメリカ軍のイラクでの作戦に参加し、侵攻計画の立案者の一人でもあった彼は、アメリカは、イラクでの戦争が、イラク国民との戦いの様相を呈してきたことを認めていない、と語っています。そして、アメリカ軍が勝利したと考えた場合でも、アメリカは、この戦争で敗北の危険性に晒されていると考えています。
多くのアメリカ軍関係者は、アメリカがイラクで予想外の困難に直面したのは、ラムズフェルド国防長官とその他の国防総省の高官らに責任がある、と考えています。しかし、ウィルソン氏は、批判の矛先を、軍の司令官らに向けているのです。
実際、2003年3月、アメリカ軍が自らをイラクの征服者であると考えていた当時、彼らは、イラクの人々の抵抗に遭うとは考えてもいませんでした。イラクの社会・政治情勢に対する誤った推測は、アメリカが、占領から21ヶ月経った今も、イラク情勢をコントロールできていない根本的な原因のひとつであることは確かです。パウエル長官は、イラクにおける占領軍兵士の不足を、イラクに治安を確立できない理由として挙げていますが、およそ14万人の兵力は、パウエル長官の主張を否定するのに十分な数ではないでしょうか。ブッシュ大統領が現在、イラクへの対応において、同国の暫定政府からさえも、批判の嵐に晒されている要因は、戦略の貧弱さ、数々の失敗、一極主義、そしてイラク社会に対する知識の欠如にあるということは、明らかなのです。
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投稿者 white 日時 2004 年 12 月 24 日 22:50:40:QYBiAyr6jr5