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イラク・シーア派政党事務所前で自爆テロ、13人死亡
バグダッドで27日、イスラム教シーア派の有力政党、イスラム革命最高評議会(SCIRI)の事務所前で自動車爆弾が爆発し、イラク警察当局によると13人が死亡、53人がけがをした。自爆テロと当局はみている。1月末の国民議会選挙に向けて優勢に選挙戦を進めるシーア派への攻撃とみられる。
一方、スンニ派の有力政党イラク・イスラム党は同日、「このままでは公正な選挙にならない」として選挙戦からの離脱を表明。シーア派とスンニ派の選挙に対する姿勢の違いがさらに大きくなってきた。
SCIRIはシーア派で最有力の政党。最高権威シスターニ師の指導の下で、シーア派の各政党と政党連合「統一イラク連合」を組み、多くの議席を占めることが予想されている。
難を逃れたSCIRI指導者のアブドルアジズ・ハキーム氏はロイター通信に「我々は非暴力の道を選んだ」と述べ、あくまで選挙での勝利を目指す考えを明かした。
シーア派狙いとみられる攻撃は、15日に選挙戦が始まってから相次いでいる。南部の聖地ナジャフとカルバラでは19日に連続自爆テロが起き、60人以上が死亡した。シーア派は人口の6割を占め、選挙を政治勢力を伸ばす機会ととらえている。
これに対し、スンニ派の各政党は、米軍によるファルージャ総攻撃への抗議や中北部で深まる治安悪化を理由に、選挙の延期を求めていた。
イラク・イスラム党は選管に候補者リストを提出していた。しかし、アブドルハミド党首はこの日、選挙戦からの撤退を表明し、「国民の間で選挙への理解が広がっていないし、治安も問題だ。我々は選挙を延期すべきだと主張してきた」と述べた。イラク暫定政府や選管は、1月30日投票の日程を守ると再三述べている。
(12/27 21:02)
http://www.asahi.com/international/update/1227/011.html