現在地 HOME > 掲示板 > 戦争65 > 246.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
トラスオラス、爆発物売却を否定、「ジプシー少年」は嘘をついている、と言う(ABCより)
またしてもあの怪しげな新聞ABCの記事なのですが、3.11マドリッド列車爆破事件に使用されたダイナマイト(GOMA2)を、スペイン北部アストゥリアス地方の鉱山から盗んで『実行犯』に売り渡した、として逮捕され、近頃は爆弾製造のアイディアまで作ったとされて、すっかり『イスラム・テロリストの手先』にされてしまった元鉱山労働者エミリオ・スアレス・トレスオラスに関して、です。
ABC紙(電子版)は2004年12月23日付で次の二つの記事を掲載しています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『トラスオラスは、少年が嘘をついている、と言う』
http://www.abc.es/abc/pg041223/prensa/noticias/Nacional/Terrorismo/200412/23/NAC-NAC-027.asp
『トレスオラスは、エル・チノが宝石店を襲うために爆発物を求めたと言ったが、それを与えたことは否定』
http://www.abc.es/abc/pg041223/prensa/noticias/Nacional/Terrorismo/200412/23/NAC-NAC-025.asp
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●上記の見出し中、「少年」とあるのは、先の11月に3.11事件の初めての裁判で、全面的に『罪状』を認めた16歳の少年、通称「ジプシー少年」のことです。彼は、アストゥリアスの鉱山から、トレスオラスらが盗んだダイナマイトをマドリッドまで運び、そこで3.11の実行犯「エル・チノ」ことジャマル・アーミダンらに渡して、報酬を受け取った、という『自供』をして起訴されていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/339.html
3.11事件最初の公判:「ジプシー少年」は罪を認め6年間の服役を受け入れる(
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼の『自供』にしては私の6月19日の阿修羅投稿
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/890.html
「3.11捜査」の鍵を握る16歳の少年:怪しげな「重要証言」(エル・ムンドより)
http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/891.html
↑の記事に対する私のコメント
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
に詳しく書きましたが、裁判では、判事局の作文としか思えないような『供述』をもとに作られた『罪状』を「はい」の一言で認め、6年間の少年院収容をこれまた「はい」の一言で受け入れました。裁判長は彼が『罪状』を認めた、ということで口頭弁論も拒否し実質審査無しで、わずかに20分で閉廷しました。これ以降の裁判では、この筋書きに沿わない「証言」など一顧だにされないでしょう。
ABCの記事によりますと、トレスオラスはデル・オルモ判事の前で、この「ジプシー少年」の供述(詳しくは上のエル・ムンドの記事)を、「彼は嘘をついている」と言って全面的に否定しているそうです。
●またトラスオラスは、『3.11実行犯』に盗んだ爆薬を売り渡した件に関して、エル・チノつまりジャマル・アーミダンらが「宝石店を強盗するためか、あるいは銀行強盗をするために、ダイナマイトを売ってくれ」と頼まれたことはあったが、彼はダイナマイトをモロッコ人たちには売っていない、と、これも強く否定しています。
判事局とマスコミ(特にエル・ムンド紙)が描く筋書きの中でそのダイナマイトを受け取ったとされる『実行犯』たちは、マドリッド近郊レガネス市の密室の中で爆死し(させられ?)永久に口を封じられています。(「エル・チュネシノ」ことサルハネ・ベン・アブデルマジド・ファクヘト、「エル・チノ」ことジャマル・アーミダン、「アブダラ」ことアブデンナビ・コウンジャア、アスリ・リファット・アノウアル、ラチド・オウラド、モハメド・オウラド、アレケマ・ラマリの7名。)
「事実」とは、どうやら権力をもって作り上げるもののようです。このような「事実」が積み重なって「歴史」が作られてきたのでしょう。
●それにしてもABC紙はどうして今頃になってこんな記事を出すのでしょうか。記事中でABCは「当紙は3月から11月までの間に、フアン・デル・オルモ判事の前でトレスオラスが述べたことの内容を、すでに知っている。」と書いています。つまり以前から知っていたのに公表しなかった(許されなかった?)ものを、どこかからの指示で今発表した、と言うことでしょうか。
他の新聞には(もちろんTVでも)デル・オルモ判事の取調べの様子は、現在に至るまで、一切報道されていません。ABCだけが判事局の内部に情報源を持っているのか、あるいは多くの新聞も取り調べの内容を知っていながら今まで隠しているのか、それは全く解りません。
先日も同じABCが『ゾウガムが列車内に爆弾を仕掛けた』という数名の『目撃者がいる』という記事を載せています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
http://www.asyura2.com/0411/war65/msg/108.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 12 月 22 日 07:38:37
3.11列車内への爆弾持込:今頃になって複数の目撃者の証言??(ABCより)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これも、この情報の出所は書かれていませんが、判事局か国家警察、あるいはCNI(中央情報局)辺りかもしれません。またこれも他の報道機関では全く触れていないことです。こんな情報を小出しにして、何を狙っているのか?
ABCは国民党に近い筋の新聞ですから、捜査当局内部の国民党筋がリークして流させ、デル・オルモに圧力をかけているのかもしれません。いずれにせよ踊らされるのは一般の国民ばかりですが。