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【イスラマバード=平本秀樹】アフガニスタンのカルザイ大統領は23日、新政権の閣僚27人の名簿を発表した。
米軍とともに旧タリバン政権打倒の原動力となったタジク人主体の北部同盟出身者の多くが主要閣僚から外れ、大統領と同じ多数派のパシュトゥン人の閣僚が増えたのが特徴だ。史上初の民選大統領に率いられた本格政権はようやく始動するが、有力軍閥を抱えるタジク人などの不満が募るのは確実で、今後の政権運営は必ずしも容易ではない。
最大の影響力を持つ国防相には、これまで次官だったアブドル・ラヒム・ワルダク氏(パシュトゥン人)が昇格。北部同盟出身のタジク人で、副大統領兼国防相として大きな影響力を誇ってきた有力軍閥のファヒム氏は内閣から姿を消した。ワルダク氏は、旧ソ連と戦うムジャヒディン(イスラム戦士)の司令官だったが、共産主義政権崩壊後の内戦中は米国で暮らしていた。
北部同盟出身の有力者の中では、大統領選でカルザイ氏に次ぐ票を獲得したカヌニ前教育相も入閣できず、アブドラ外相がかろうじて留任しただけとなった。
内相はアリ・アハマド・ジャラリ氏(パシュトゥン人)が留任。ジャラリ氏も米国暮らしが長く、治安関係の重要ポストである国防相と内相は、米国帰りのパシュトゥン人が掌握することになった。国防相か内相を希望していたタジク人有力軍閥のイスマイル・カーン前ヘラート州知事は、水利・電力相として入閣した。
一方、麻薬生産国としてのアフガンに対する国際社会の批判に配慮して、麻薬対策省を新設。また、女性問題相には、大統領選で唯一の女性候補だったマスーダ・ジャラル氏(タジク人)を起用した。
閣僚名簿の発表は当初、今月7日の大統領就任式直後に行われる予定だったが、有力者との調整が難航して大きく遅れていた。
(2004/12/24/01:29 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20041223i214.htm