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(回答先: 【自爆攻撃を米軍も認める?】自爆、爆弾の可能性も イラク基地攻撃で米軍捜査【共同通信】 投稿者 転載バカボン 日時 2004 年 12 月 22 日 11:39:21)
12/22 18:35 撤退戦略に狂いも 巧妙化する武装勢力
来年一月三十日の国民議会選挙を控え、イラク駐留米軍に対する
武装勢力の攻撃が激化の兆しをみせ始めている。北部モスルの米軍
基地が標的になった二十一日の攻撃では、厳重警備の基地施設内に
犯人が侵入していた可能性も指摘された。攻撃方法は巧妙化するば
かりで、二期目のブッシュ米政権が政策目標に掲げる復興プロセス
の進展に伴う「米軍撤退戦略」にも、狂いが生じかねない情勢にな
ってきた。
▽強まる恐怖
「昼食時間帯になるといつも砲撃があった」
今回攻撃されたメレズ前線作戦基地を一カ月前に取材したロイタ
ー通信カメラマンの証言だ。武装勢力は最近、基地を砲撃する際、
兵士が多数集まる昼食時間帯を集中的に狙っており、限られた戦力
で最大限の「効果」を上げるため、巧妙な戦術をとりつつある。
米中央軍高官は米軍車列への路上爆弾攻撃について「彼らは補給
線に影響を与えることができると理解している」と分析。武装勢力
は米軍との正面衝突を避け、補給線や装甲車両が使われていない後
方支援部隊を主に標的にしているという。
イラク警官や国家保安隊員の首を切断したり、頭部に銃弾を撃ち
込んだりする残虐な手口で「集団処刑」する手法も、恐怖感を広め
る心理作戦の一環。これまでに警官らの百五十人以上の遺体が見つ
かっているモスルは「恐怖の町」と化した。
イラクでのテロの首謀者とされ、ファルージャに潜伏していたザ
ルカウィ容疑者らの勢力はモスルに移動したとみられ、武装勢力を
各地に拡散させる結果となったファルージャ制圧の効果を問う声が
出ている。
▽最低レベル
「イラク軍訓練の成果はまだら模様。戦場を離脱するやからもい
る。受け入れ難い」。年末休暇入りを前にした二十日、今年最後の
記者会見に臨んだブッシュ大統領は、訓練の実施状況に初めて強い
不満といらだちを吐露した。
大統領は、第二期政権のイラク政策の目標を「成功裏の撤退」に
置いている。そのため/(1)/イラク軍を訓練し治安維持権限を
移譲/(2)/一月三十日の国民議会選挙を皮切りに政治的民主化
プロセスを推進―を車の両輪にした政治、治安両面でのイラクの自
立を進める「出口戦略」を描いてきた。
しかし、イラク視察からの帰国間もないウォーナー上院軍事委員
長(共和党)は今週初め「イラク軍は最低レベル」と報告。「本当
に大丈夫なのか」との不安が政権内に募り始めた矢先のモスルの米
軍基地攻撃だっただけに、衝撃は大きい。
▽風向きに期待
イラク戦争を主導したネオコン(新保守主義者)の論客クリスト
ル氏のように、武装勢力完全掃討のため大規模兵力を投入すべきだ
との意見もあるが、現在十五万人規模の米軍部隊は既に州兵や予備
役頼りの「延び切った状態で、数十万人への増強は物理的に無理」
(米軍関係者)な状況だ。
「イラクでも、国民は暴力ではなく投票を望んでいることを証明
する」
パウエル国務長官は、テロによる妨害が懸念されながら大統領選
が成功したアフガニスタンの例を引き合いにこう強調した。撤退戦
略を動かすもう一つの車輪である民主化プロセスの第一関門、国民
議会選挙を予定通り実施、「風向きが変わる」(共和党関係者)の
を期待するしかない。(カイロ、ワシントン共同=島崎淳、沢井俊
光)
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