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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu85.htm
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モスルの米・イラク軍共同基地に攻撃、22人死亡
イラクの米軍とディエンビエンフーのフランス軍が重なる
2004年12月22日 水曜日
◆モスルの米・イラク軍共同基地に攻撃、22人死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041221-00000115-yom-int
【カイロ=柳沢亨之】イラク駐留米軍などによると、イラク北部モスル近郊の米・イラク軍共同使用基地が21日正午(日本時間同日午後6時)ごろ、迫撃砲やロケット弾による攻撃を受け、米兵やイラク兵計22人が死亡、50人以上が負傷した。
事件後、イスラム過激派「アンサール・スンナ軍」を名乗る組織がウェブサイトに犯行声明を流した。来年1月30日の国民議会選挙を前に治安回復を急ぐ米・イラク軍に打撃を与え、選挙を妨害する狙いと見られる。
モスルでは11月、武装勢力が活動を活発化。米軍の大規模攻撃を受けた中部ファルージャの武装勢力も多く流入しており、治安が極めて悪化している。
(読売新聞) - 12月22日1時14分更新
◆イラク戦争 BBCの記事から
http://homepage.mac.com/k_kudo/iblog/B2007620793/C676867724/E464917875/
いわゆるベトナム戦争の前に第一次インドシナ戦争があったが、フランスの敗退が決定したのは ディエンビエンフーの戦いで、どうもファルージャの米軍とディエンビエンフーのフランス軍が重なる...物事は我々が以前言われたよりもはるかに悪くなっており、我々の現地政府は一般の想像をはるかに上回るほどに忌まわしく、そして不効率なものである。
ベトナム戦争の頃は子供だったので、それほど世の中がわからなかったが、今はイラク戦争の惨状が耐え難い。ファルージャの戦いは情報が届かないので何が起きているか我が国では不明なんだろう。いわゆるベトナム戦争の前に第一次インドシナ戦争があったが、フランスの敗退が決定したのは ディエンビエンフーの戦いで、どうもファルージャの米軍とディエンビエンフーのフランス軍が重なる。しかし、当時のベトナムはソ連と中国が支援していたわけで、今のファルージャのゲリラとは違う。BBC NEWSを見ると、ファルージャの戦争は終わってない というタイトルだし、はっきり ゲリラ戦争と書いてある。そうかあ、ゲリラ戦争か、、、、これは勝ち目がないような気がしてくる。
BBC NEWSでは、ゲリラ戦争は激戦 ファルージャ以外の都市も完全には掌握されてない とある。米兵が銃撃する写真の下には、ファルージャの次はどこ? という説明がついている。反乱軍は2万人にあがり、9月の時点では4万人で決して小さな反乱ではないと。
歴史学者が あのアラビアのロレンスの言葉を引用している。1920の夏に、ロレンスはこうサンデータイムスに記している。
「イギリスの国民はメソポタミアに引き込まれ、その罠にはまった。そこからは威厳と名誉をもって脱出することは困難となるだろう。常に滞る情報によって欺かれて罠に嵌まったのだ。バグダッドの声明は遅れがちで、偽りのものでしかも不完全である。物事は我々が以前言われたよりもはるかに悪くなっており、我々の現地政府は一般の想像をはるかに上回るほどに忌まわしく、そして不効率なものである。」BBCがイラク戦争について80年以上前のロレンスの言葉を引用するようでは、おそらく先はないだろう。末期的だ。
(私のコメント)
今日の新聞の一面を見て見たら、トップにイラクの米軍基地が攻撃されて22名の死者と50名以上の負傷者を出したとある。米軍がファルージャに戦力を集中させると、北部のモスルが危なくなってきた。昨日の日記で書いたように米軍の精鋭部隊は海兵隊などの一部に過ぎず、多くの部隊は予備役や州兵などの寄せ集めであり、掃討作戦などは出来ない。
だから砂漠の中の基地に閉じこもっているしかないのですが、その基地に対するゲリラの包囲網がだんだんと縮まってきて、迫撃砲などの射程内に入ってきたようだ。時々は米軍もパトロールをしているようですが、それではゲリラを掃討することは難しい。とにかくアメリカがイラク戦争で勝とうと思ったら40万人以上の歩兵部隊を投入しないと勝つことは難しい。
そのような事はプロの軍人なら誰でもわかっていることですが、ラムズフェルド国防長官はわかっていなかったようだ。アラビアのロレンスの言葉を紹介しましたが、アメリカ軍はメソポタミアの罠にはまり抜け出せなくなってあえいでいる。現地政府はどうにか作りましたが、頼りにもならず信頼も出来ない。どうやらアメリカ軍基地も安全とは言えなくなってきては、サマワの自衛隊も今のうちに撤退した方がいいだろう。
砂漠の真ん中に基地を築けば安全だろうという発想なのでしょうが、このような発想ではプロの軍人としては失格だ。砂漠は見晴らしがいいから守りやすいというのはうそであり、射程の長い迫撃砲で簡単に攻撃できる。
◆無知なシビリアンほど、いとも簡単に戦争を始めてしまう愚か者ぞろい
http://www.jcan.net/tanpoposya/bun0401ymsk.htm
日本の自衛隊がサマーワに展開し、基地を「人里離れた砂漠の真ん中に孤立させて設
営するから攻撃者が接近しようとしてもすぐ見つけられる」のだと言う。
こんな大バカな話をホントウに自衛隊がしたのだとしたら、あんたら自殺しに行く気か
と問いたい。
こんな陣地ほど危険なものはないだろう。それとも周りに10メートルほどの掘り割
りでも作るつもりか。大阪城でもあるまいに。(大阪城も落城したけれど)
質問 このような陣地にはどういう攻撃が一番有効か。
答え 夜間、遠距離迫撃砲や狙撃銃による間断ない砲銃撃
例えば、あたろうとあたるまいと、自衛隊の持っている武装の最大射程(たぶん
500メートル程度)の外側からRPG7を毎夜のごとく撃ってきたらどうなるか。
あたらなくても、犠牲者が出なくとも自衛隊員は寝ることも出来ず攻撃してくる相手に
打つ手もなく、一週間もたたずに疲弊しきって、神経が持たなくなるでしょう。
古今東西ゲリラ戦というのはそういうもので、孤立した陣地ほどそういう攻撃には極
めて脆弱だというのは、ディエンビエンフーの戦いを出すまでもない話。もちろん日本
の自衛隊が1954年当時のフランス軍に比べたら軍隊としてはお話にもなりませんの
で、50日も持つはずはなくまた、実際に攻撃をかける必要さえないでしょう。
こんな戦闘は米軍が毎日のように経験している。そのあげくに何が起きるか。
精神状態に異常を来した米兵が、M16を乱射してまわりじゅうのイラク人を射殺し
た。子どもも含めて多数の犠牲者が出た。これが自衛隊員に起きたら。