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(回答先: Re 丁寧にご指摘いただき恐縮しています 投稿者 kokopon 日時 2005 年 1 月 16 日 18:04:55)
日本人はまず「個人」にならなければならない、と思います
kokoponさん。ご返答、ありがとうございます。私も少々早とちりして誤解していた面もあったかもしれませんが、その点は深謝いたします。
私が外国で自力で生活しているという事情もあるかもしれませんが、日本人の「群れたがり」にはつくづく嫌気がさすときがあります。こちらに来ている日本人にも多く見られることで、逆に中国人は一見すると群れて団結心が強いように思えますが、一皮むけばこれほど個人主義的な自分勝手な人種はいません。しかしこれはある意味で日本人が見習わなければならない点だと思っています。
欧州では中国人たちが大勢居住国の国籍を手に入れようと役所に列を作っています。なぜか? 決してその国に永住することだけが目的ではありません。現在中国では外国人(特に欧米)に対しては様々な特典が与えられており、元々中国人であっても国籍さえ欧米になっておれば、他の中国人に比べると有利に起業ができるためです。そのために国籍を変えようとする、そこまでやるか、と思いますが、彼らは「どうせ国籍なんて単なる名札に過ぎない」心の底で思っている様子です。
この意味では中国人はユダヤ人とよく似た面があります。この例だけではなく、他にも驚嘆するようなバイタリティーを多く見せてくれるのですが、そのバイタリティーの源は根本的な部分にある「個人主義」だと思います。西欧風の個人主義とはまた少し異なりますが、いずれにせよ日本以外の地域では各個人個人の自己主張が思いっきり強くないと生きていけないのです。
そこまで、とは言わないまでも、外国で生活したことのある日本人、特に若い世代の人々には欧米人の持つ積極性や個人主義をある程度吸収している人たちもいるでしょう。特に外国で日本人学校ではなくて地元校や国際学校で勉強してきた人たちにはその割合が高いと思います。
ここまで言うと乱暴すぎるかもしれませんが、日本人が変わるためには日本がほんものの亡国の危機に瀕する必要があるのかもしれません。誰も信用できない、何も信用できない、という状態に、本当の意味で、立ってみる必要があるのかな、という気がします。その中で自分で自分を立たせる気概と実力を持った個人が新たなチームを作っていけばよい、それが核となって新たな国が組織されていけばよい、と思います。何十年先かは分かりませんが。自立した優秀な個人が集まって初めて良いチームができるのであって、決してその逆ではないでしょう。
そのときに、外国で育った世代の人間が中核になる必要があると考えます。なぜなら彼らの内部には無意識のうちに個人主義が息づいているからです。ですから「日本は」「日本人は」と発想を立ててみるのではなく、まず「自分は」という思考法が徐々にでも根付いていく必要があると考えますし、それはゆっくりとですが着実に進行しているのではないでしょうか。政治形態をどうするか、経済のあり方をどうするか、などはその次の問題でしょう。民主主義などというものは自立した個人がそろった中でしか意味の無いものだ、と考えます。(もちろん私の言う個人主義は、甘ったれた単なるわがままとは無関係です。)
何よりも、自分の目で世の中を見て、自分で求めて様々な資料を見つけ、自分の感性と頭で考えて、自分の手で表現してみる、それができるような人なら狡猾なプロパガンダに惑わされることも少ないでしょう。
ご指摘の遺伝子型に関しましては、私はあまり信用しておりません。まだまだ遺伝子と実際の人間との関係については不明な部分が多すぎ、遺伝子によって人間が決定されるかのような「決定論」は、将来は否定されると私は考えています。ちょうど19世紀の機械的唯物論に基づいた決定論的科学が20世紀に入って根本的に見直されたように、です。
まあ、こんなこと考えているから、日本に住みづらくなってしまったんですけどね。実は。