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(回答先: 米、迎撃実験にまた失敗 ミサイル防衛 (asahi.com) 投稿者 彗星 日時 2004 年 12 月 16 日 00:47:40)
http://www.asahi.com/international/update/1216/007.html
米国防総省のミサイル防衛局当局者は15日、同日に失敗したミサイル迎撃実験について、再度実施する場合、早くても来春にずれ込むとの見通しを示した。ブッシュ政権は、ミサイル防衛(MD)システムについて、現在の試行期間から04年内にも実戦配備宣言に移行することを公約に掲げてきたが、年内に宣言するのは難しくなったことを示唆したものだ。
同当局者は朝日新聞記者に対し「今回の実験をもう一度やるかどうかは(失敗の)分析結果を得た上でオベリング局長が判断する」としたうえで、その場合には当初来春に予定されていた次回の別の実験を今回の実験の再実施に置き換える見通しを示した。
実戦配備の宣言の時期については「目標としては依然、年内だが、実際の期日はシステムを運用する現場司令官らの勧告に基づいてラムズフェルド国防長官が決める」と述べ、遅れる可能性があることを示唆した。
今回の実験総額は約8500万ドル(約89億円)。アラスカ沖から発射した標的の弾道ミサイルに向けて、西太平洋のマーシャル諸島から迎撃ミサイルを発射し、標的に接近させる予定だったが、迎撃ミサイルは発射前に原因不明の異常で停止したため、未使用のまま残っている。
次回の実験は、迎撃ミサイルによる標的の「破壊」を目的に予定されていたが、その前段階に当たる標的への「接近」が今回立証できなかった。そのため、未使用の迎撃ミサイルを使って今回の実験を繰り返すことを検討しているようだ。異常の原因については、コンピューターソフトの異常や機械的な不調が考えられているが断定には時間がかかるとみられる。
北朝鮮の長距離弾道ミサイルなどを想定した米軍の地上配備型のミサイル防衛は、アラスカ州の陸軍基地に迎撃ミサイル6基が配置されており、米政府は一連の実験の成果を見極めた上で「実戦配備」の運用を始める方針を示している。現状のまま長官の政治判断で運用開始に踏みきることは不可能ではないが、専門家らの間では、最低でもミサイルへの「接近」が証明できない限り運用開始は難しいとみられている。 (12/16 17:45)