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APECはジョージ・W・ブッシュを鼻であしらう
2004年12月10日
チリのサンチャゴで開催された第12回アジア・太平洋サミット(11月20日〜21日)で、21カ国の国家元首と政府首脳は、米国の提案を無視し、ワシントンを迂回して新しい貿易関係を結ぶことに専念した。ウラジミール・プーチンは、米帝国主義の敵対者として姿を現した。胡錦涛は、ラテン・アメリカにおける
米国の計画を邪魔した。一方ジョージ・W・ブッシュは、ほとんど神経症の発作で、チリの警察官にゲンコツを食らわせた。
(以下は部分的抜粋)
ブッシュは、9,11以後のあらゆるサミットでやってきたように、テロの脅威の超国家的性格を非難し、米国主導の対テロ戦争で米国の努力を支援するよう国際共同体にうながした。だが例によって、ワシントンを喜ばせようとする企業の代表団は真面目に受け取ったが、他は同情の一言を述べるにとどまった。今回は話が別なのだ。ラテン・アメリカ諸国は、エクアドルのキトで3日前、対テロ戦争で諸国の軍隊をペンタゴンの下に一体化しようとするラムズフェルドの提案を拒絶したばかりだった。だからブッシュ氏に応答する気にもならなかったのである。さらに悪いことには、ウラジミール・プーチンが、ベルサンの襲撃事件は決してチェチェンの問題として見るべきではなく、あれは外部の援助によるものであることを強調して、テロを支援する国家を非難する大演説をぶったのだ。不幸な米国に同情するどころか、プーチンはわずかに曖昧な言葉を使って、米国がテロリスト国家であることを暗示したのである。この仄めかしは、CIAが数々の暗殺事件に関わっていると疑われていることや、とくに2日前にベネズエラの検事総長が殺された後だけに、ラテン・アメリカ諸国にとっては理解しやすいものだった(訳注=参照URL)
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/1456.html
ジョージ・W・ブッシュの孤独
米国の経済は混乱の極にある。公的数字は、周知の通り、問題の大きさを見積もることが困難なほど粉飾されている。この《見掛け倒し》が、米国に経済的に頼っている国々、まずは日本、次いで部分的にEUを道連れにして、すぐにでも崩壊するだろうことを各国は知っている。
その日本の首相、小泉純一郎もまた、11月20日、ブッシュとの会談を終えて不安そうに去った。米国大統領は、米政権は強いドルを維持することを約束すると、彼に真顔で明言した。だがまさにこの時、ドルは102円70銭、2000年4月以来最低レベルだったのだ。
このAPECに多大の期待を抱いていたブッシュは、何ら現実的な成果を引き出せなかった。むしろ逆だった。怒りによって、彼は冷静さを欠いていた。マポチョ駅の文化センターにおける晩餐会の際、チリの護衛官は主催者の命令で各国ボディーガードの人数を制限していたため、ブッシュ氏のボディーガードを押し戻した。数歩引き返したブッシュ氏は、同伴者を入場させるよう要求した。調子が上がった。突然アメリカの大統領はチリの警察官を襲い、そこで数回ゲンコツの応酬があった。
しばらく後、招待客は、新たな乱闘を避けるために祝宴が中止になったことを教えられた。
気持ちを静めることとはほど遠く、ブッシュ夫人は文化的訪問をすることに決めた。詩人で共産主義者であったパブロ・ネルーダの家を訪ねたのである。ネルーダは1973年に死んだ。それはCIAによって民主政体が倒され、彼の友人だったサルヴァトール・アジェンデが死んだ12日後だった。ブッシュ夫人の行動は、チリの人々にとっては名誉を傷つけられる挑発である。
米国が存在しないほうが世界は広い
(省略)
(結論として)アジア・太平洋諸国は、米国が世界を支配するほど超強大だとは思わず、互いに新しい関係を結びながら米国なしでやって行くことを好んでいる。
http://www.reseauvoltaire.net/article.php3?id_article=15788&acte=1102886925
◆ ブッシュがチリの警官と殴り合いをしている映像をぜひ見たいものである。どこかにないだろうか。テレビ(CNN)は、ブッシュがトラブルの現場に向かって引き返す場面と、終わってまたホールへ戻って行く場面しか放映しなかった。