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■ アラーのために戦うことを学ぶ米国海兵隊員 - (即席・イスラム聖戦士養成コース)(抄訳)
Giovanni Gagliardi記者
「敵を知り己を知る。さすれば百戦危うからず」
イスラム教徒のゲリラ戦ですでに1000人を超える犠牲者を出した米国。ペンタゴンあるいは秘密情報機関の幹部諸氏の頭に、かの中国の兵法家・孫子の格言が去来したのであろうか?
ノースカロライナ州Moyockに奇妙な訓練キャンプがある。海兵隊員にイスラム過激派のように行動し、思考することを教育する訓練所である。
12/12付けサンデータイムズの記事によれば、7日間の訓練プログラムには、誘拐、自爆攻撃、爆弾による待ち伏せ攻撃のシミュレーションといった実務訓練だけでなく、コーランの授業まであるという。イスラム教徒的に振舞うこと、その同一化の効果を最大限に高めるため、訓練参加者はみなアラブの伝統的衣装を身にまとい、授業の行われるプレハブ校舎に入る際は靴をぬぐなど徹底しているのである。
授業中は繰り返し「自分がムジャヒディンだ、聖なる戦士だと思い込め。戦いで倒れる殉教者になるべく渇望せよ」と檄が飛ぶ。海兵隊員らは「Allah Akbar(アラーは偉大なり)」「Alhamdu Lillah(アラーを讃えよ)」と唱えることさえ教えられる。
隊員たちにはさらに、ブリタニカ・ペンギン・クラシックス版の英訳版コーラン、そして礼拝用の小さな敷物が配給される。もちろんイスラム式の礼拝法の説明つきである。
「おまえたち(イスラム教徒)が強いのは・・」と教官は隊員たちを諭す「かの不信心者らは週一回日曜日に教会に行くのがせいぜいだが、おまえたちは日に5回、神の前に額ずいて従順をしめすからだ」(訳注 笑)「われわれには核兵器はない。だが何より強力な武器はおまえたちそのものだ。ユダヤ教徒、不信心のキリスト教徒のもってる武器よりずっと力があるのだ」。
というわけで、(ここに送り込まれた)海兵隊員は一週間にわたって、彼等の敵の思考、身仕舞、そして祈りを学ばねばならない。さらに食事もである。訓練キャンプの食堂では、夕食のメニューからアメリカ式ディナーは消え、そのかわりにピタパン、tahiniソースなどが供される。
しかしもちろんこれらの食事がどうしても喉を通らない隊員のために、フライドポテトとチョコバターの瓶がちゃんと用意されている。
「近頃の若者はハンバーガーしか食ってない」とテロリズム・リサーチ・センターの教官Walter Purdyは嘆く。このコースでは、さらに〈イスラム系テロリズムの歴史〉、〈アルカイダとその同盟者の攻撃テクニック〉、とくに〈アル・ザカウィ派の動き〉についての講義も行われる。
つまりペンタゴンは、開戦当初の過ちを、こうした(即席)訓練を兵士たちに施すことで、なんとか回復しようと図っている。即席テロリストとなった海兵隊員らは、手製爆弾を作り、自爆テロのための爆弾を仕掛けたベルトを身につける術を学ぶ。
(中略)
コースに参加している一人の海兵隊員に聞いてみた。彼は7か月におよぶイラクでの任務を終え6週間前に帰国したばかりである。この訓練キャンプで、実際の戦場で体験したこと以上のことを学んだのであろうか?と。「この訓練で、敵がどんなことを考え、なにに価値を見いだしているのか知ることができた。そのための訓練ですから」と彼は言う。「戦場に戻ったら、イラク人にどう対するか?」との質問には「殺すでしょう。かれらは民主主義とはどんなものか知らない奴らなのだから」と答えた。とサンデータイムズの記事は慰めのない言葉で締めくくっている。
http://www.repubblica.it/2004/l/sezioni/esteri/iraq39/marinesjihad/marinesjihad.html
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皮肉たっぷりの語調の記事であるが、笑うに笑えないのである。
深読みすれば、この訓練施設はじつにイミシンな施設であるともいえる。
リンク元の記事には、イスラム式礼拝の練習をしている海兵隊員の写真がオマケでついている。