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(回答先: ウクライナ野党を助ける米国のカネ (AP通信) 投稿者 彗星 日時 2004 年 12 月 11 日 22:57:37)
12/11 16:52 若き演出家、巧みにリード 「筋書きなきドラマ」に道
ウクライナ大統領選をめぐり野党候補ユシチェンコ元首相の支持
者らが続けた街頭抗議行動の中心となったのは、キエフの独立広場
に設営された小さな舞台だった。野党指導者のほかロックバンド、
ポップ歌手らが次々と出演、日本の「学園祭」のような雰囲気に、
人々は笑顔で歌い、踊りながら民主化を訴えた。連日十万人以上の
市民を引きつけた「オレンジ革命」の裏には、若き演出家の巧みな
リードと豊富な資金の裏付けがあった。
▽ノーギャラ
十一月の決選投票翌日に急きょ作られた舞台にはユシチェンコ氏
、ティモシェンコ元副首相ら野党「救国委員会」の指導者らが毎日
登壇し、政権側の大規模不正を糾弾。広場を中心に野党支持者らは
一時三十万人にも膨れ上がり、大統領府や政府庁舎、最高会議(議
会)などを取り囲む「革命の原動力」になった。
集会には欧州のポップ音楽コンテスト「ユーロビジョン」優勝の
女性歌手ルスラナさんらウクライナのスターが続々登場。ユシチェ
ンコ氏のシンボルカラー、オレンジのマフラーなどを身に着け「平
和的な民主化を」と呼び掛けた。皆、ノーギャラで出演を申し出た
という。
舞台演出を担当したのはキエフの制作会社「アート・ベレス」(
芸術の神)。プロデューサー兼総監督である社長の下で副監督と司
会役を務めたエフヘン・ニシチュクさん(31)は「革命には筋書
きはないが、人を引きつけるにはドラマ性が不可欠。政治の動きを
できるだけ伝えるよう気を配った」と振り返る。
▽平和を強調
「音楽や寸劇などは厳寒の中で立ち続ける人々を飽きさせないた
めに必要だったが、参加者はコンサートの客ではない。ユシチェン
コ氏がいま何をしているのか、皆が知りたがっていた」(ニシチュ
クさん)
クライマックスは毎晩のユシチェンコ氏の登場。演説の終わりに
は国歌を斉唱し「国民に選ばれた大統領」をアピール。打ち上げ花
火などの派手な演出の一方、参加者にバラの花を配り「平和な革命
」を強調した。
舞台の両脇には巨大スクリーンが置かれ、テレビカメラ数台が集
会の様子を追った。この映像を連日生中継し、集会への動員に一役
買ったのが野党寄りの民間テレビ局「第5チャンネル」だ。
同局はユシチェンコ氏の側近で菓子メーカーなどを経営するキエ
フの富豪、ポロシェンコ最高会議議員が資金提供しているとされ、
米政府系放送局「ラジオ・リバティー」とも関係が深い。
▽米からも支援
中央銀行総裁、首相を歴任したユシチェンコ氏の周辺には、クチ
マ大統領や与党候補ヤヌコビッチ首相の出身地である東部の新興財
閥と現政権との「癒着」に不満を抱くキエフや西部の財閥が結集。
一日に十万ドル(約千五十万円)ともいわれる抗議行動のための資
金を提供したとされる。
また米国、カナダ在住のウクライナ人は計二百十万人。多くが民
主化推進を訴えるユシチェンコ氏支持だ。妻エカテリーナさんも米
国生まれ。ユシチェンコ氏支援のため北米からかなりの資金が流れ
込んだとみられる。
「ヤヌコビッチ陣営は選挙戦に合計十億ドルを使ったともいわれ
ているが、野党側のように市民を引きつける戦略に欠けていた」。
地元記者はこう指摘した。(キエフ共同=佐藤親賢)
20041211 1652
[2004-12-11-16:52]