現在地 HOME > 掲示板
> 戦争64 > 411.html
★阿修羅♪
|
現在地 HOME > 掲示板
> 戦争64 > 411.html
★阿修羅♪
|
|
| Tweet |
３．１１捜査、またしてもデタラメ逮捕：「犯人」を作り上げるのが判事の仕事らしい
１２月９日付のエル・ムンド紙（電子版）は、先日バスク地方ギプスコア県のイルン市で一人のエジプト人と一緒に逮捕されたシリア人について、内務省長官アロンソが、３．１１の重要な犯人である、との認識を記者団に語ったことを報道しています。
まずはこの記事の拙訳をお読みください。
********************************************************************************
『アロンソはイルンで逮捕されたシリア人が３．１１テロで重大な役割を果たしたと明言』（エル・ムンド：２００４年１２月９日）
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/12/09/espana/1102589512.html
内務省長官ホセ・アントニオ・アロンソは、イルン市で３．１１事件に関連して逮捕された２名のうちのアドマン・ワキが、事件を起こしたテロリストの内の５名と関係があったと推測される、と発表した。そのテロリストの中には「エル・チノ」「エル・チュネシノ」が含まれる。「警察は彼が３．１１の犯行の中での重要な人物であると理解している」アロンソはこのように強調した。
捜査当局によると、ワキの電話カードの１枚が今年１月に、攻撃を行ったイスラム過激派たちが自爆したレガネス市（マドリッド）のアパートにあった携帯電話で使用されたのである。
この電話はまた、３．１１に関連して逮捕されているテロリスト容疑者の一人バセル・ガァルヨウムによっても使用された。同様に、自爆した３人のテロリスト、アブデンナビ・コウンジャア、アスリイ・リファアト、モハメド・オウラドによっても去る１月に使用されている。
さらに、この携帯電話の分析を行っている捜査陣は、レガネスで死んだ組織の幹部の一人と目される「エル・チノ」ことジャマル・アーミダッの電話番号が記録されていることをつかんだ。
一方で、自爆した者のうちの一人「チュネシノ」ことサルハネ・ベン・アブデルマジッドがこのアパートの１室を契約したときに、アドマン・ワキが使用した携帯電話カードの分の請求書がテレフォニカから送られてきた。この請求書は２００３年８月のものであることが確かめられており、「チュネシノ」とワキが連絡を取り合っていたことが立証されうる。
ギプスコア県での他の逮捕者、エジプト国籍のアムヘド・イブラヒム・カッセムのマドリッドでのテロ事件との関連も調べられている。
[普通で今風の人たち]
この二人の逮捕者はイルン市でほんの数週間前からアラブの肉屋サラムで仕事を始めたばかりだった。最初は別の会社で働いており次にブタンガスの配達をしていた。
その肉屋と同じ一画にあるセバスチアン・エラス通りのテレフォン・ハウスの持ち主は、そのシリア人もエジプト人も「ギプスコア県にずっと長い間住んでいる。普通で今風の人たちだよ。」と説明した。ワキは少し前に恋人に結婚の申し込みをするために故国に帰っており、一方でアムヘド・イブラヒム・カッセムの方はすでに婚約しており、詳しく言えば、数日前に新婦をスペインに呼び寄せるためにエジプトに行ったばかりだった。
「ごく普通の今風の人たちで、恥ずかしがり屋で、酒をのみにも行く。仕事のとき以外では自分の生活を持っていた。彼らは非常に親切で楽しく、誰もだましたりせず決して不品行ではない。」このようにこのテレフォン・ハウスの持ち主は語る。そこには逮捕された二人が電話をかけるために通っていたのだ。
その肉屋はこの地域に住んでいるイスラム教徒たちが集まる場所であり、彼が知っていることでは、彼らの一部は、逮捕された二人もだが、この市にモスクを建設する運動をしている、と彼は言う。
[捜査]
この逮捕について説明するために報道陣の前で語った内相は、「多くの捜索がなされている。その中で書類が押収され、それによって、このイスラム過激派組織のあらゆる人脈が明らかにされつつある。」と説明した。
３．１１マドリッド列車爆破事件とレガネス市での実行犯の自殺を捜査している、大法院判事フアン・デル・オルモの命令で行われているこの最新の捜査は、「３．１１襲撃と国際イスラムテロ組織と」に結び付けられている。
アロンソはこのシリア人は、他の逮捕者と共に、デル・オルモ判事の裁定に回されるだろうし、この判事が「あの襲撃を実行した組織へのこの人物の明らかな関与を断定する」人物であろう、と明言した。
ヨーロッパ・プレスによると、アドマン・ワキはテロの資金調達に携わっていたようである。それは「ジハード」（聖戦）を実行するものたちを経済的に援助するためである。また同時に、情報機関による捜査情報に従えば、スペインでも他の国々でも同様に、イスラム過激派たちに偽の身分証明書を提供していた。
現在スペインで収監されている、３．１１事件の立案者と見られる「エジプト人モハメド」ことラベイ・オスマン・エル・サヤドのイタリアからスペインへの身柄の移送に関して、アロンソは「捜査陣は彼が果たした３．１１襲撃での重要な役割を明らかにするだろう。なぜなら、この人物の他に、イタリア当局者が様々な文書とコンピューターの記憶装置を押収しおり、これらがあの事件と彼が明確に関連を持っていることをはっきりさせているからなのだ。」と強調した。
「我々は、国内的にも国際的にも、複雑なテロリストの組織をほぼ解明しつつある。それはあの事件を実行し、この複雑な組織関係の中に、我々が提示するあらゆる手掛かりによると、「エジプト人」が重要な役目を果たしたのだ。」内相はこう結論付けた。
********************************************************************************
この中で「テレフォン・ハウス」と訳したのは、電話機を何台も置いている場所で、自分の家に電話をもてない貧しい人たち、特に外国からの移民たちのために、スペインでは方々に設けられている店です。そこからはインターネット回線を利用した低料金の国際電話をかけることができ、多くの外国人たちに利用されています。
自分で電話を持てずこのような店に通う者たちが、それもブタンガスの配達（バルセロナでは主にパキスタン人たちが極めて低賃金で雇われている）や肉屋の店員をする者たちが、何と何と、驚いたことに、国際テロリストを経済的に援助する「資金調達係」だったそうで！ ビンラディンってえのはたしか大金持ちじゃなかったんかいな？
通常ブタンガス配達人たちは、（日本円で言えば）１日２〜３百円で生活するレベルの人たちなのです。食料の安いスペインだからまだ飢え死にしないのですが、通常は一人では家賃が払えないため下町の安アパートに数名が固まって住み、コツコツと貯金して少しでも良い生活をおくれるように、ちょっとでも良い職にありつけるように、必死に働いて生きているイスラム教徒たちが、スペインの都市には大勢います。
国際テロ組織の一員として３．１１マドリッド列車爆破事件の実行に加わり、実行犯とされてレガネス市で「爆死させられた」者たちと深い関係を持っている者が、婚約するために祖国に戻ってまたのこのこ戻ってくる？ 新婦をスペインの呼び寄せて一緒に生活しようとする？
さすがにエル・ムンドの記者もあきれ果たと見えて、それまでの逮捕者とは異なり、今回はかなり詳しく逮捕された二人の普段の顔を記事の中に入れています。
今まで「テロリスト」として逮捕された者たちは、要するに、判事デル・オルモが「犯人だ」と言っているから「犯人」になっているだけです。この判事は「犯人を作る」ことを仕事にしている様子です。
そしてまた、あの見え見えのスパイ「エジプト人モハメド」です。おそらくこの男がベラベラと「イスラムテロ組織の内容」を披露してくれることでしょう。そしてそれがデル・オルモのお墨付きと一緒に、大々的に新聞・ＴＶで報道されることになるでしょう。そしてサパテロ政権は得意顔で捜査の成果を披露し、アスナールと国民党は、「謀略テロ説」に対する信用を破壊すべく、「ＥＴＡ主犯」のトンデモ陰謀論をますます声高に振りまくことになるでしょう。
サパテロもアスナールも共に、この事件の真相を覆い隠すべく、舞台の上でタコ踊りを披露して「さあー、みんなで踊りましょう！」とはやし立てる道化師に過ぎません。来週の月曜日（１２月１３日）には３．１１委員会でサパテロの証人喚問が行われますが、アスナールの実に愉快な「タコ音頭」の後にどんな素敵な「タコ音頭」を披露してくれる事やら。
これは３月以来私が書き送っている投稿をお読みの方なら納得していただけると思います。お疑いの方がおられるなら、エル・ムンド紙（電子版）の記事は過去のものでも誰でも自由にアクセスできますので（他の新聞の電子版は有料会員制だったり過去の記事が読めなかったりする）、スペイン語に精通している人に協力してもらって、時期別に比較・検討してみてください。
この３．１１は、オープンな「ＴＶショー」だった９．１１とは異なり、非常に「密室性」の強い事件で、「物証」はすべて警察と大法院が握り、「証言」もほとんどが封印され一部の許された筋書きだけがマスコミに流されます。そのインチキを見破るためには様々に仕掛けられた情報操作を一つ一つ見破っていくしかありません。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。