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親ロシア派地域ドニエツクでは誰も笑わない(エル・ペリオディコ)
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投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 12 月 09 日 08:04:12:SO0fHq1bYvRzo
 

親ロシア派地域ドニエツクでは誰も笑わない(エル・ペリオディコ)


12月8日付のエル・ペリオディコ紙(電子版)は、ウクライナ東部の工業都市ドニエツクの街の表情を伝えています。

スペインでは、全国紙のエル・パイス、エル・ムンド、ABCなどは間違いなく親欧米派のユシチェンコを持ち上げる記事ばかりなのですが、このカタルーニャの新聞だけがウクライナの親ロシア派の情報を多く報道しています。民族自決を掲げ反マドリッド(反スペイン)意識の強いカタルーニャの新聞が、同じ立場のはずの反ロシア派に肩入れするのではないか、と思っていたのですが、意外なことです。

別に論調としては新ロシア派を応援しているということではないのですが、他の報道機関が意識的に無視しているようにも思える中で、ヤヌコビッチ側のニュースを中心に記事を作っています。この新聞の編集局にはかなり鋭い国際認識を持つ者がいるのでしょう。

これは全訳して、後ろにスペイン語の原文を載せておきます。

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http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=5&idioma=CAS&idnoticia_PK=170062&idseccio_PK=7&h=041208

『親ロシア派地域ドニエツクにて。誰も笑わない。』(エル・ペリオディコ:12月8日)

マルコス・ロペス:ドニエツク特派員

昨日トラックの奥から魚を荷下ろしした粗野な男ニコライにとって、キエフは余りにも遠いところにある。そのトラックはその製造年代を考えると灯油で走るものであろう。それで魚をドニエツクの市場にある小さなプラスチックの籠まで運ぶのである。熟練した老女の手が、滑り落ちようとしても決して逃すことなく魚を袋に詰め、魚は東ウクライナの一軒の家へと運ばれる。そこは間違いなく一人の鉱山労働者の家だろう。あるいはその市にある金属か化学の工場の労働者なのかもしれない。そこは、来る12月26日に実施される再選挙によって息の根を止められそうな不正を告発されている政治家、ヴィクトル・ヤヌコビッチにとっては聖域なのである。

しかし、彼が市長をしていた約百万人が住む都市ドニエツクの街路ではヤヌコビッチの写真に出くわすことは難しい。それほど多くはない。そしてそれを携帯電話の宣伝と間違える人はほとんどいない。同時に何かの政治的な雰囲気を感じ取ることも難しい。キエフは野党代表ヴィクトル・ユスチェンコのオレンジの波によって揺り動かされるが、ヤヌコビッチの色である青は、ドニエツクのどの場所にも見当たらない。

キエフはドニエツクからは遠すぎる。地理的な意味でではなく(ウクライナのこの2つの大都市は700キロメートル離れている)、思想的にであり政治的になのだ。一つの国の中に二つの国がある。ここではレーニンの像があり、デモがあっても夜間の小さな、そして静かなものである。ドニエツクでは誰も笑わない。


【訳出終わり:以下スペイン語原文】

En Donetz, el feudo prorruso, nadie ríe

MARCOS LÓPEZ
ENVIADO ESPECIAL / DONETZ

Kiev queda demasiado lejos para Nikolai, un rudo hombre que descargaba ayer peces del fondo de un camión-cuba, que en su época debió de ser de gasoil, hasta una minúscula cesta de plástico en el mercado de Donetz. Una mano experta de una mujer mayor --no se le escapa ninguno, ni siquiera se le resbala-- lo coloca en una bolsa y el pescado viaja hacia una casa del este de Ucrania, casi seguro que de un minero. O de un trabajador de la industria metalúrgica o química que habitan en esta ciudad, santuario de Viktor Yanukovich, el político acusado de fraude que vive angustiado por el desenlace de las nuevas elecciones que se celebrarán el próximo 26 de diciembre.
Cuesta, sin embargo, encontrar imágenes de Yanukovich en las calles de Donezt, una ciudad de un millón de habitantes de la que fue gobernador. No hay muchas. Y las pocas que hay se confunden con anuncios de teléfonos móviles. Cuesta también detectar algún ambiente político. Kiev es azotada por la marea naranja de Viktor Yuschenko (jefe de la oposición), pero el azul, el color de Yanukovich, no se ve por ningún sitio en Donetz.
Kiev está demasiado lejos de Donetz. No geográficamente (700 kilómetros separan a las dos grandes ciudades de Ucrania), sino ideológica y políticamente. Son dos países en uno. Aquí hay manifestaciones, junto al monumento a Lenin, pero son nocturnas, pequeñas y silenciosas. En Donetz nadie ríe.

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