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ケタミンをモルヒネの代用に。
痛みを感じない薬付け兵士 ← X-Fileにこんな話がありましたね。
Hotwired
http://hotwired.goo.ne.jp/
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/20041208302.html
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2004年12月3日 2:00am PT
『陸軍科学会議』で論じられる「これからの戦争」(下)
Noah Shachtman
(12/7 http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20041207301.html から続く)
数年後には、ハンビーの屋根は十数本の筒で覆われているかもしれない。これは『全方位積極的近接防御』(FCLAS)というシステムで、それぞれの筒には長さ30センチほどの小型ロケット弾が詰められている。FCLASのロケット弾はそれぞれ2つずつ無線センサーを搭載している。先端のセンサーは飛んでくるロケット弾を感知して即応するためのもの、側面に埋め込まれたもう1つのセンサーは、敵のロケット弾が一定距離に接近したことを感知する。するとFCLASは爆発し、敵弾をさえぎるように爆薬を飛散させ、破壊するという仕組みだ。敵の攻撃から反撃まで、せいぜい2、3秒しかかからない。
FCLASの試験は、最近ではユタ州のキャンプ・ウィリアムズで行なわれた。次回の試験は来年1月に行なわれる予定で、同時に発射された複数のロケット弾に対応することになっている。しかし、戦場の兵士たちがFCLASを防御に使えるようになるのは、しばらく先になりそうだ。FCLASのプロジェクト責任者スティーブ・ケイトー氏によると、安全対策用のソフトウェアにまだ問題が残っており、「誰かが石を投げたり、鳥がそばを飛んだだけでFCLASが発射されることがないよう、対策が必要だ」という。
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ケタミンをモルヒネの代用に:レイブパーティーを楽しむ人たちに効くものなら、米軍兵士にも効くはずだ――負傷兵を落ち着かせるため、動物用麻酔薬の『ケタミン』を試験投与するという、陸軍による決定の裏にはこのような考えがあったようだ。
ケタミン(クラブでの通称は「スペシャルK」)は10年以上もの間、パーティー好きの人々を腑抜けにしてきた薬品だ。陸軍はケタミンがモルヒネの代替物として使えるかどうかを検証するため、4分の1錠分のケタミンを鼻から吸入させる臨床試験を行なっており、今年に入ってからは、米食品医薬品局(FDA)の定める最終段階の臨床試験を進めている。
USAMRMCのボブ・バンドル大佐は、「モルヒネを投与されると、兵士はまったくだめになってしまい、何もできなくなる。しかし、ケタミンの場合は、トラックの運転もできるし、銃も撃てる」と説明する。
バンドル大佐は、ケタミンが「レイブパーティーで吸飲されている」ことや、「服用するとLSDと同じようにおかしな気分になる」ことは重々承知しているという。
バンドル大佐はそのうえで、陸軍で現在試験されている程度の量のケタミンでは、同じような結果にはならないと断言した。
「頭は正常なままで、痛みを和らげる効果がある」とバンドル大佐は説明する。
バンドル大佐はこの他にも、今回の陸軍科学会議で目新しい治療法をいくつか披露した。ケタミン以上に研究が進んでいるのが、一時的な処置に使われる代用血液だ。この魔法の物質は小さなびんに入っており、直径わずか2ミクロンの気泡が中に詰まっている。物質の正体はドデカフルオロペンタンの乳剤で、肺に入ると体積が2倍に膨らむ。その後、気泡が全身に行きわたり、赤血球よりも効率的に酸素を供給する、とバンドル大佐は説明する。1人あたり40立方センチ(cc)――大さじ3杯弱――の乳剤を使用すれば、人体をめぐっている血液すべてと同等の酸素を供給できる。
バンドル大佐は「マウスの血液を全部抜き取り、生理食塩水とこの物質を合わせたものと入れ替える実験も行なった。マウスは何事もなかったかのように、その辺を歩き回っていた」と語った。
だがそれも、30分程度に限った話だ。そのくらいの時間が経つと、発泡が収まりはじめるため、マウスに血液を戻してやる必要がある。
[日本語版:米井香織/長谷 睦]