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国内イスラム9万人に言及…警察庁が04年版治安分析
警察庁警備局は7日、2004年版「治安の回顧と展望」を公表した。9万人に上る国内のイスラム諸国出身者について、「過激派が悪用し、テロに関連した活動を行うことも懸念される」と指摘し、各地のイスラム・コミュニティーが、テロリストの活動基盤とならないよう警戒する必要があると強調している。
内外の治安情勢を分析した同書が、国内のイスラム系外国人勢力に言及するのは初。
国内でのイスラム過激派の動きとしては、アル・カーイダ関連組織のフランス人、リオネル・デュモン容疑者(33)が、一昨年7月から1年2か月にわたって新潟市内に潜伏していたことが今年5月に発覚。9月には警察庁が、別のイスラム過激派のメンバーの外国人が、一時期、デュモン容疑者と群馬県内で生活していたと発表した。
一方、北朝鮮についても、国交正常化を図る過程で様々な「対日有害活動」を活発化させる恐れがあると分析。さらに北朝鮮側が提示した拉致被害者の調査結果も、「『死亡』の経緯自体が不自然である」などとして、疑問や不明点が残ると強調している。
(2004/12/7/23:01 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20041207i115.htm