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(回答先: モスルの米軍基地にロケット弾攻撃:米軍兵士ら少なくとも22人が死亡 [共同通信速報] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 12 月 21 日 23:37:27)
【ザホー(イラク北部クルド地区)小倉孝保】イラク北部モスルの米軍基地に21日正午ごろ、複数のロケット弾が撃ち込まれ、少なくとも22人が死亡、51人が負傷した。ロイター通信によると、イラクのイスラム過激派「アンサール・スンナ軍」がウェブサイトに犯行声明を掲載した。
米軍基地を直接狙った攻撃としては、イラク戦争の大規模戦闘終結宣言(03年5月)以降、最大規模の被害となった。来年1月30日に予定されている移行国民議会選挙の実施がさらに危ぶまれる事態も想定され、二期目を迎えるブッシュ政権に大きな打撃となりそうだ。
米CNNによると、ロケット弾は基地内の大食堂を直撃した。食堂は昼食時で混雑していたとみられ、死傷者はさらに増える可能性がある。食堂は400〜500人を収容できるテント張りで、防護壁などはないという。同基地は米軍とイラク軍が共用しており、米兵やイラク軍兵士、イラク民間人が死傷した。米兵の死傷者数は不明。
モスルは、反米武装勢力の活動が活発な地域。米軍はモスル周辺に「タスクフォース・オリンピア」と呼ばれる約1万人を展開しており、このうち約半数は「ストライカー旅団」と称する機動力の高い武装装甲車部隊で、反米武装勢力の掃討作戦を続けている。
◇モスルにはイスラム過激派が集結か
【ザホー(イラク北部クルド地区)小倉孝保】米軍基地への攻撃があったイラク北部モスルには、先月の米軍によるファルージャ掃討作戦後、イスラム過激派が集結しているといわれる。原理主義傾向の強いイスラム過激派が都市の一部を支配しており、来年1月30日に実施予定の移行国民議会選挙を前に、暫定政府が大規模な掃討作戦を実施するのではないかとの観測が流れ始めていた。
先月、米軍と政府軍は中部ファルージャの奪回に成功したが、その後、ファルージャのイスラム指導者の一人が「我々はモスルで態勢を立て直して、米軍と戦う」と語ったとされる。地元ジャーナリストによると、ファルージャ作戦後、ムジャヒディン(イスラム戦士)と呼ばれる民兵が大勢モスルに流れ込んでいたという。
それを示すように、ファルージャ作戦後、モスルの18の警察署が反政府民兵の支配下に落ちた。その後、政府軍が警察署を奪回したとされるが、最近、モスル警察幹部が「4警察署については支配権を回復していない」と語り、一部が無政府状態に置かれている現状を明らかにしていた。
このため、モスルでは治安が極度に悪化し、イスラム原理主義過激派が、西洋音楽を流すCDショップやキリスト教会を爆破する事件が相次いでいる。先日、国民議会でキリスト教徒の代表が「モスルでは女子学生が外出できない状況になっており、(アフガニスタンを実効支配したイスラム原理主義政権)タリバンが支配しているようになっている」と政府の対策を批判していた。
モスルは旧フセイン政権下で政権幹部を多く輩出した都市として知られ、フセイン元大統領の長男ウダイ氏、二男クサイ氏がモスルで潜伏していたところを米軍に発見され、殺害されている。イスラム教シーア派や反フセイン・グループに対して強い不満を持っているスンニ派過激集団が、モスルを選挙妨害の拠点としている可能性が高まっていた。
毎日新聞 2004年12月21日 23時36分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041222k0000m030138000c.html