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サハラの蜃気楼から:フランス−アルジェリア−FIS−GIA−ETA−CIA −石油・・・そして3.11幻想
下のほうにある投稿
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「アルジェの戦い」を見れば、イラクの将来がわかる。米国もフランスのように軍事で勝っても政治で負ける
投稿者 TORA 日時 2004 年 11 月 24 日 15:23:59
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/821.html
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に触発されたのですが、ヨーロッパから地中海を隔てて、ヨーロッパよりはるかに広く続くサハラ砂漠に、思いをはせてみたくなりました。
サハラ砂漠は、かつてはタッシリの遺跡などを見ても解るとおり肥沃な土地だったはずですが、現在は延々と岩砂漠の広がり、砂嵐が襲い蜃気楼が漂う、永久に時間が止まっているかに見える不毛な空白地帯、・・・、というのは単なるロマンチックな空想にすぎないでしょう。その蜃気楼の中から世界を震撼させる現実が飛び出しているのかもしれません。そしてサハラは砂嵐の煙幕の中で熱くその生命をたぎらせているのかもしれません。
●1960年代後半から70年代にかけて、スペインのバスク急進独立派ETA(バスク祖国・自由)がスペイン国内で武力闘争(現代で言うテロ活動)を先鋭化させていました。本当はETAの中にも様々な潮流があり一括して言うことはできないのですが、話が細かくなりますので省略します。バスク人居住地域はスペインだけでなくフランスにもまたがり、ETAはスペインだけではなくフランスからも独立を求めていたのですが、当時、フランスはETAのスペインでのテロ活動には事実上眼をつぶっていました。
フランス国内の反フランコ運動支援組織はスペインでテロ活動を行って当局から追及を受けていたETAメンバーの逃亡に積極的に手を貸し、フランス当局も見て見ぬ振りをしていたのです。彼らの亡命先はキューバやメキシコなどの中南米が多かったのですが、一部はアルジェリアに亡命しました。彼らを受け入れたのはFISなどのイスラム組織である、といわれています。フランスからどのようなルートでサハラ砂漠の中にあるそのような組織までたどり着けたのかは明らかではありませんが、フランスの諜報機関が知っていないはずはないでしょう。「反ファシズム運動」などの中に諜報機関のスパイが紛れ込んでいることは当たり前と考えるべきですし、植民地支配が終わっても、フランスとアルジェリアやモロッコなどの情報組織との間で人脈が切れるとも考えられません。彼らはジェームズ・ボンドのような物語上のスパイではないのです。
ETAのテロの中で最も有名な事件は、1973年のカレロ・ブランコ暗殺事件ですが、これは実はヘンリー・キッシンジャーの命を受けてCIAがETAを使ってやらせたものだった、という情報もあります。これに関しては先日の私の投稿
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http://www.asyura2.com/0411/war61/msg/1062.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 10 月 26 日 22:20:03
ETAとCIAはつながっている!?
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をご参照ください。ブランコ暗殺犯はどうやら中米に亡命したようですが、この逃亡にCIAが手を貸していたとしても不思議ではありません。ETAの中でのアメリカとフランスの諜報機関の影は浅いものではなさそうです。
もちろんフランコ時代が終わりを告げてからこのETA−サハラ・コネクションは途切れてしまいました。と、見えるのは表向きだけで、ひょっとすると各国の諜報機関によって延々とこの「裏世界」のネットワークが生かされてきた、と考える方が自然でしょう。
●ところで、3.11事件の3ヶ月ほど前から、どうもETAの動きがどうも奇妙でした。詳しくは
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http://www.asyura2.com/0403/war50/msg/223.html
日時 2004 年 3 月 30 日 10:47:02:
3.11再検討(事実関係編 その1):フォロー(事実関係編 その2)
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を見ていただきたいのですが、2003年12月24日には、鉄道に爆弾を仕掛ける計画が事前に発覚しました。この計画自体が奇妙で、90年代前半以降、ETAは無差別な殺人につながるテロは行ってこなかったのです。
また2004年の1月初旬にカタルーニャ州で社会労働者党と連立政権を組むカタルーニャ左翼共和党党首カロッ・ルビラに接近し、イラク戦争への関与の欺瞞が暴露されつつあったアスナール国民党は、助かった、ここぞ、とばかりに左翼政党への非難を強めました。そして2月末にはマドリッドで爆破テロを行うための大量のダイナマイトを積んだETAの車が摘発され、3月14日のスペイン総選挙を前にしてETAのテロへの恐怖が最大限に演出され、アスナール国民党はそれをサパテロ社労党と結び付けようと懸命の努力をしていました。テロが起こるとすればETAしかない、という雰囲気がマスコミ総動員で作られていたのです。
そして実際に起こったのは「イスラム・テロ」で、最後まで「ETAのテロ」にこだわり続けデタラメな対応しかできずにスペイン国民の怒りをかった国民党が、この選挙で惨敗したことはご存知の通りです。また選挙直前の国民党本部への激しいデモに「仕掛け人」がいたとしても不思議ではないでしょう。警察もあえて厳しく規制しようとはしなかったのです。
●ETAにスペインの国家中央情報局のスパイがもぐりこんで操っているのは明らかですが(先ほど述べたカロッ・ルビラとETAとの接触の情報は中央情報局側によってマスコミにリークされた)、それ以前にETAとフランスおよび米国の諜報機関との関係が推測されます。また北アフリカのイスラム過激派とETAとのつながりは先ほど申し上げたとおりです。そして3.11事件の「犯人」、例えば「不発弾」から足がついたとされるジャマル・ゾウガムなどのモロッコ人たちは、2003年にカサブランカ爆破事件を起こしたイスラム過激派組織GIAと関係している、とされています。(判事デル・オルモとバルタサル・ガルソンによると、ですが。)そして再びマスコミを総動員して「イスラム・テロの恐怖」をかき立てています。
そのGIAがモロッコとアルジェリア国境表地帯のサハラ砂漠を本拠地としているところから、3.11事件の直後に、あたかも初めから準備していたように、これを口実にして米軍特殊部隊がマリ、チャドなどのサハラ諸国に派遣されていますが、これが西アフリカ〜ギニア湾沿岸諸国の石油利権に関連していることは言うまでもないでしょう。さらに3.11事件直前に、大量の石油埋蔵量が見込まれるモロッコと米国が自由貿易協定を結び、フランスも3月14日の選挙で登場したサパテロ政権による柔軟な対モロッコ政策の恩恵を受ける立場にあります。
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【参照】
http://www.asyura2.com/0411/war62/msg/861.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 11 月 10 日 10:53:41
3.11マドリッド列車爆破の裏に、カーライル絡みモロッコ・西サハラの石油利権あり!
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またサパテロ政権になって以降、スペイン最大の石油企業Repsol- YPFは北アフリカの石油開発に懸命の投資を行っているのです。
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『Repsol YPFもアフリカに専心』(レベリオン:2004年11月24日:スペイン語)
http://www.rebelion.org/noticia.php?id=8013
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3.11事件そのものにETAが直接絡んだ形跡はありませんが、重要な「狂言回し」の役を演じたことは確かだと思っています。もちろんこれらを晴天白日のごとく明らかにする物的証拠などは無く(たぶん永久に表に出ることは無い)、様々な状況証拠のみからですが、米仏西およびモロッコの諜報機関、そしてETAやGIAなどのテロ組織、そしてカーライルやRepsol- YPFなどの石油資本が、サハラ砂漠とイベリア半島を舞台にして壮大な国際的謀略をたくらんだ可能性は十分にあります。
被害者はマドリッドの駅で亡くなった、あるいは負傷した何も知らないスペイン人市民やスペイン在住のモロッコ人などの外国人の他に、スペインとモロッコのちゃちなチンピラたち、そして謀略の何たるかを知る由もなく振り回されてイスラム教徒に対する意味もない憎悪を掻き立てる無知な世界中の人間たちでしょう。(もっとも、あの選挙で屈辱的な敗北を喫した国民党もまた「被害者」であることを強調していますが。)
サハラ砂漠の蜃気楼が恐ろしい現実となって降りかかってきた、そんな気がしてなりません。幻覚だと思っているものが実は紛れもない真実であり、真実だと思っているものが実は作り上げられた幻想に過ぎない。現代の世界はサハラ(およびアラビア、中央アジア)の砂漠の蜃気楼の中で作られているのかもしれません。