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【迫り来る赤紙】Conneor Freff Cochran , AlterNet(2004/3/25) 【反戦翻訳団】
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/883.html
投稿者 木田貴常 日時 2004 年 11 月 25 日 10:36:25:RlhpPT16qKgB2
 

【迫り来る赤紙】Conneor Freff Cochran , AlterNet(2004/3/25)
原文:The Coming Draft
翻訳:203号系統

http://blog.livedoor.jp/awtbrigade/archives/9662741.html

必要兵力の劇的な急拡大と入隊者の激減に軍が直面していることによって、2005年の早い時期に徴兵制度が復活する可能性がある。

1973年、全員志願制の軍隊を良しとして強制的徴兵制度が廃止された。アメリカ軍の規模的能力に対して、現在の派兵要請との隔たりが拡大するにつれて、徴兵制度復活の可能性が増している。

特に電脳や外国語に長けた人々に対する「特殊技能者」徴兵( “special skills” draft )が検討中であるとの報告が、最近出回っている。選抜徴兵局はそのウェブサイトに声明を出して、選抜徴兵はその役割を満たしており徴兵制度復活を先取りするものではない、と反論している、即ち「特殊技能にせよ通常の徴兵にせよ、選抜徴兵は米軍の徴兵制度に結びつく態勢をとろうとしていない。むしろ、若し大統領や議会が指示を出した時には既存の機関が徴兵制度を取り仕切る準備をする。この役割責任は1980年より継続しており、目新しいことではない。」

しかしながら、(訳注:第一次)Bush政権の軍事的な目標は、強制的徴兵制度なくしては達成し得ないのである。以下の点を考えて欲しい:

合州国陸軍の常備33個の戦闘旅団のうち21個が、イラク・アフガニスタン・南朝鮮そしてバルカン半島などの「緊張」地域( “hot” zones )に展開している。これは、サウジアラビア・ドイツ・イギリス・イタリア・日本・フィリピン・プエルトリコそしてその他世界中の場所に進駐している追加兵力を抜いた陸軍戦闘部隊の63パーセントに当たる。

これは拡大し過ぎもいいところである。歴史が教えて呉れるところでは、長期間の軍事作戦が維持できるのは、戦地に居る分の2倍の兵隊が後方に控えている場合のみである。目の子勘定ではあるが、現在のところ軍には125,000人の兵隊が足りない。(訳注:第一次)Bush政権は、150,000人の陸軍予備役と州兵部隊を現役任務に召集することで、一時的にその差を埋めて来た。

イラクには135,000人の兵隊が動員されている、そしてその半分弱が州兵と予備役なのである。その兵力を維持するために動員されたものの、負傷もしくは戦死して既に病院送り或いは帰国しているのが、別に22,000人居る。イラク侵攻以来の死傷兵の数は、ベトナム戦争敗北以来の死傷者を合わせた数よりも、多くなりつつある。

人的資源は枯渇状態にある。常備軍と州兵への入隊率が急降下している。軍の新聞であるStars and Stripesが行ったアンケート(訳注1)によれば、イラク動員中の兵隊の内、なんと49パーセントが、仮令10,000ドルの一時金を軍が呉れると言っても、二度と軍に戻る積りが無いと言っている。

2004年1月Dick Cheney副大統領は、San Franciscoにて行った演説のなかで、更なる軍拡を描いてみせた。はっきりとした言葉で、我が軍の海外基地(訳注2)を更に拡大することで合州国は地球上どこでも直ぐに戦争を仕掛けられる、と彼は言っているのである。(訳注3)「我々の軍隊・我々の軍隊や軍組織に関する国家安全保障戦略・第二次世界大戦以来の約5,60年間に渡って我々が依ってきたやり方や親しんできたやり方は、この政権(訳注:第一次Bush政権)が遺したものによって、これから劇的に変化することとなることだろう。」と彼は言っている。

反対意見にもかかわらず、徴兵制度復活への動きは水面下で密かに進行してきた。2004会計年度に於ける選抜徴兵制度の年間行動計画は(曖昧な専門用語・頭字語そして官僚的な表現を嵐の如く多用しているにもかかわらず)そこに仕込まれている爆弾の全てを完全に押さえ込むことはできていない。

2004年計画の戦略的目標1.2では、選抜徴兵制度は「強制的徴兵制度復活が認可されてから」75日以内に完全実施されるとしている。そして戦略的目標1.3では「国防総省の決めた期限内に新兵を供給できるよう活動する」とされている。来年までに政府は、56個の州司令部・442個の地域事務所そして1,980箇所の地方出張所施設を稼動させるための鍵を回す積りでいる。「軍による調査命令発動第一報に応じて、選抜徴兵局の籤引きを導入する過程を検証する」ための「地域仮事務所演習」と呼ばれるものを実行するために、莫大な予算を既に今年の内に組んでいるのである。

戦略的目標2.2では、全てが選抜徴兵制度の高等学校登録課程の推進に関して述べられている。これは何のことか?これは全国の高校に於ける軍隊志願登録者を、1988年の65%から最低85%まで引き上げる計画のことだ。これらの選抜徴兵制度による「地上軍(“troops on the ground”)」を検証すれば、徴兵対象者の中でこの網の目をなんとか潜り抜けることの出来るような人間なんて殆ど居ないことが、明らかだ。(所で、学校と云う舞台では、Bushは既にインチキを働いている。670頁にも及ぶ「落ちこぼれを作らないための初等中等教育法(No Child Left Behind Act)」の奥深くに、それは埋め込まれている。軍の勧誘担当者( military recruiters )が学校設備の回線に入り込むことや全生徒の情報を入手できるよう公立高校に要求し、さもなくば連邦政府の補助金を廃止すると云う条項があるのだ。)

2004年計画では、大統領に対して2005年3月31日には体制が75日で稼動可能になっているとの報告ができるように、選抜徴兵局に指示されている。彼らがこの任務をなんとかやり遂げたとすれば、早くて2005年6月15日には第一回の籤引きが為され得る。

公式に徴兵制度の認可が下りるには、新しい法律を通すために大統領と議会の両方が承認する必要がある、そして公式にはそのような事態は国家が戦争状態にある時に限られている。然し過去3年間の事例を振り返ってみると、これらの安全策が確固として安心なものであるとは、言い難い。

先ず第一に、Bush政権である限り、私たちはあらゆる点で戦争状態に置かれるためだ。この立場に立って、大統領は憲法の厳格な文言を回避して2つの別々の国に対する侵略を開始した。それも、議会のみが戦争を宣言する権力を持っているとされる事実を無視して、である。第二に、共和党が多数を占める上下両院そして高等裁判所によってホワイトハウスは支えられている。徴兵制度を復活させるための如何なる大統領決定も、議会での激しい議論や大衆の大多数の抵抗を受けることは確実ではあろうものの、効果的に阻止出来得るかどうかは明らかではないためだ。取り分け著名な民主党議員であるCharlie Rangel下院議員やHillary Clinton上院議員などは、ある種の徴兵制度の可能性を支持しているのである。

勿論、選抜徴兵制度( Selective Service System )は「徴兵制度( draft )」とは呼ばれない。彼らの頭字語辞書では、それは「登録者集中処理系統(Registrant Integrated Processing System :略称 RIPS )」となっている。頭字語の恐ろしい皮肉――みんな、安らかに眠れ( Rest In Peace )?――は、官僚たちの頭には思い浮かば無いらしい。(訳注4)


*******

訳注1:ご参考。【GROUND TRUTH】STARS AND STRIPES

訳注2:ご参考。【An Internet Guide to United States Military Bases Around the World】・【追跡!在日米軍】

訳注3:ご参考。【Cheney's grim vision: decades of war
Vice president says Bush policy aimed at long-term world threat】James Sterngold , San Francisco Chronicle(2004/1/15)

訳注4:RIP( Rest In Peace )とは、墓碑に掘られている頭字語。

訳者より:今回は、ずっと寝かせていた記事ですが、現実味が増しているので訳してみました。Selective Service Systemについては、次のウェブサイトが非常に判りやすいかと思います。【USA選抜徴兵局】世界子育てネットSweetHeart。また、こう云う記事もありました。【ベトナム戦争に散った日本青年】誰か昭和を想わざる。合州国在住の日本人も自己責任でイラクに持っていかれることになるかも。彼の地の同胞に向けて、速やかな情報収集と避難勧告を。

おまけ:【Spring Break Fallujah : The Game】Enjoy The Draft
徴兵されんのが待てないって?それなら、ENJOY the DRAFT.comが”Spring Break Fallujah : The Game”をお届けしよう。今すぐ徴兵を楽しむことが出来るぞ。防弾装備無しでBaghdadの通りを自動車爆弾を避けながら走ることほど愉快ではないけれど、でもほら、もう学生の徴兵猶予も無くなったし、もう直ぐあんたの番が来るよ!(原文)

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