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【キエフ=古本朗】ウクライナ大統領選挙決選投票を巡る政治危機は23日、政権側候補の勝利を「不正」として認めない民主野党連合代表、ビクトル・ユシチェンコ候補(50)が国会内で一方的に大統領就任の宣誓を行う事態に突入。
同日、キエフ市内で行われた20万人規模の野党デモの圧力を背に、無血革命による政権奪取を狙う様相が濃厚だ。
ユシチェンコ氏は「最高ラーダ」(国会)が同日開いた緊急会合でまず、演壇から政権による不正選挙を糾弾して自らの勝利を主張。複数の野党議員が議場で同氏の大統領宣誓を行うよう提案したのに対し、一層の事態先鋭化を恐れた国会議長が審議打ち切りを宣言。その直後、ユシチェンコ氏は野党議員のみに見守られて、聖書に手を乗せて宣誓した。戸外に集まった支持者の一部が国会内へ突入を図った、との情報もながれたが、確認されていない。
キエフでは、同日、中心部の「独立広場」などに約20万人の野党デモ隊が結集。地方からも支持者が続々と駆けつけた。
検察庁、内務省、治安警察は22日の共同声明で、「騒乱は強力、迅速に鎮圧する」と野党勢力に警告。目下、衝突の兆候はないが、野党側は事態によって大統領府、空港などを占拠する構えも示しており、推移は予断を許さない。
これまで、キエフ市議会のほか、西部フメリニツキー、ビンニツィなど6市の議会が、選挙結果の容認拒否を決議。東部ハリコフ、ドニエプロペトロフスクを含む各地で学生、企業職員のストが起こるなど、危機は地方にも広がっている。
ヤヌコビッチ首相は22日、状況打開のためユシチェンコ氏との会談を呼びかけたが、野党側は無視している。
(2004/11/24/01:52 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20041123i216.htm