現在地 HOME > 掲示板 > 戦争63 > 620.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: APEC反対の抗議デモ サンティアゴ(サンケイ) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 11 月 20 日 15:28:22)
こんなことも起きている‥‥という、あくまで参考として。
■ 「反グローバリゼーション派」に逆襲する自由主義体制 - スーザン・ジョージ(Susan George) 訳・萩谷良
辱めを受けたG8ジェノヴァ・サミットの終了後、抗議の的とされた多国籍企業、G8諸国政府、欧州連合(EU)その他の国際機関は、 執拗な問いに悩まされるようになった。抗議する人々をメディアは「反グローバリゼーション派」と呼び慣わすが、当事者はこのレッテルを一斉に拒否している。企業、政府、国際機関の問いとは、シアトルのWTO(世界貿易機関)会議以来、世界の支配者たちの壮大な式典をいつも攪乱する国際的な市民運動を、どうすれば信用失墜させ、弱体化させ、操って、願わくば粉砕できるかということだ。彼らの反撃としては、警察による逆襲と直接の弾圧が、最もよく知られている。この4月に米州サミットが開かれたときも、ケベックの春は花の香りもけし飛ぶような催涙ガスの臭いに満たされた。米州自由貿易地域(FTAA)(1)の創設に反対するデモ隊に対し、治安部隊は公式発表でも4709缶分の催涙ガスを浴びせた。ケベック州政府に任命された委員会ですら「行きすぎ」と認めたほどだった(2)。
だが、暴力行使と人心操作の面では、ここ数カ月に欧州で見受けられた変化が際だっている。すでに6月中旬にイェーテボリでEU加盟15カ国の首脳が集まったさい、スウェーデン警察はデモ隊に実弾を発射することすらためらわなかった。
6月22日のバルセロナでは、世界銀行が予定していた経済開発に関する国際会議の中止を受けて、そのみじめな敗退を祝うフォーラムやデモが開かれた。ここでは、私服刑事が行進の後尾にまぎれ込んで、あちこちで物を破壊したり、制服警官を襲撃するなどして、警察が平和なデモ隊とジャーナリストに暴行を加えるように仕向けた。
ジェノヴァで、イタリア警察は、さらにエスカレートした。死者1名、負傷者600人あまり、不当逮捕数百件。そして何よりも、まぎれもない政治的策謀が働いていた。ジェノヴァのいくつかの区域を荒らし回った挑発者グループ「ブラック・ブロック」と警察当局が通じていたことは、おおぜいの人々に目撃されている(3)。
抗議者たちがこうした物理的抑圧にひるまないのをみると、司法を盾にとったいやがらせという手段が持ち出される。シアトルなどの集会で非暴力の技術を指南したことで知られるラッカス・ソサエティ(4)のある指導者は、米国共和党の党大会に対する抗議デモの翌日、フィラデルフィアで逮捕された。彼は6時間にわたり取調べを受けた。これにあたった警察官は、「あいつの前科リストをなるべく糞まみれにしてやる(5)」よう指示された、と進んで認めている。その結果、13件の容疑がかけられ、これらの軽微な違反については米国司法史上前例のない100万ドルの保釈金を請求されたのである。
不当逮捕、威嚇的措置、拘留者に対する虐待、会合場所の「予防的」閉鎖は、自由主義グローバリゼーション反対者が集まるたびに常套手段として用いられる。インディメディアのサイト(6)を見て回れば、それがよくわかる。インディメディアは非集権的な独立メディアのセンターで、米国政府にとっては癪にさわる存在だ。ちょうどケベックでFTAAに反対する大規模なデモが行われた日、FBI(連邦捜査局)と秘密情報部のエージェントがインディメディアのシアトル本部に現れて、過去48時間にサイトにアクセスした者すべての電子メールアドレスを提出せよという捜査令状を提示した。何千人にものぼる数である。これはどう見ても、合衆国憲法で保障された権利の侵害である(7)。ジェノヴァでも、7月21日から22日にかけての夜、憲兵が捜査令状なしにインディメディアのオフィスを襲い、「破壊活動家」グループの関与を示す証拠写真を探しているのだと言い立てた。
........................
(長文なので後略)http://www.diplo.jp/articles01/0108.html
関連する参照:
(1) ル・モンド・ディプロマティーク2001年4月号参照
(2) Toront Star, 3 May 2001(公式情報に依拠)
(3) ドン・ヴィタリアーノ・デッラ・サラという聖職者は「ブラック・ブロック」が憲兵隊の輸送車から出てくるのを見たと語っている(ラ・レプブリカ2001年7月22日付、ル・モンド2001年7月24日付)。
(4) ブルーノ・バジーニ「反グローバリゼーションの戦闘員とともに」(レクスパンション誌、パリ、2001年6月7日)
(5) ラッカス・ソサエティの指導者、ジョン・セラーズの私信による
-----------------------------------------------------------
> ジェノヴァで、イタリア警察は、さらにエスカレートした。死者1名、負傷者600人>あまり、不当逮捕数百件。そして何よりも、まぎれもない政治的策謀が働いていた。
>ジェノヴァのいくつかの区域を荒らし回った挑発者グループ「ブラック・ブロック」と>警察当局が通じていたことは、おおぜいの人々に目撃されている(3)。
当時、警官隊が「ブラックブロック」(当時は極左、あるいはアナーキストグループとされていた。いまならさしずめ「テロリスト」というロゴを与えられていただろう)の扮装に着替えているところを密かに撮影したとされている写真家が、直後に自殺したというニュースも聞いた。