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Falluja, April 2004 - the book
モスク突入と礼拝者の殺害
http://humphrey.blogtribe.org/entry-8b05534bd44ac677a1d52ef242655723.html
2004年11月19日(金)バグダードのアブ・ハニファ・モスクに米軍とイラク国家警備隊が突入。礼拝中の人のうち4人を射殺し9人に怪我を負わせた。バグダードのダール・ジャマイル記者の報告と、それを受け取ったラフール・マハジャンのコメントを紹介します。
米軍兵士がモスクに突入すると
2004年11月19日
ダール・ジャマイル
原文
バグダード発11月19日(IPS)
19日(金)、バグダードのモスクに米軍が突入した出来事について目撃証人がIPSに伝えたコメントは、「上出来の突入」がどのようなものであるかを生々しく描いている。
米軍兵士たちは、金曜日の礼拝のさなかにアブ・ハニファ・モスクに突入し、礼拝していた人々のうち、少なくとも4人を殺し20人に怪我を負わせた。
現地時間の午後12時30分、ちょうどイマームのシャイフ・ムアイド・アル=アダーミが話を終えたとき、米軍兵士約50人がイラク国家警備隊員20人を引き連れてモスクに入ってきた、と目撃者は語る。
「金曜の礼拝のためにそこに多くの人がいました。その中に、5台のハムビーとイラク国家警備隊員を乗せたトラック数台が入ってきたのです」。アブ・タラトは、米軍の突入のさなかにモスク内部からつながったIPSとの電話で、このように語る。「皆が、恐怖に陥ったので、『アッラー・アクバール』(神は偉大なり)と叫び始めました。そのとき、米軍兵士たちが祈りをあげる人々を撃ち始めました!」
タラトは、米軍兵士に銃を突きつけられてその場に押しとどめられた礼拝者たちの一団にいた。彼の電話の背後で、大声で「アッラー・アクバール」と人々が言っているのが聞こえた。女性と子どもたちはすすり泣いていたと彼は言う。
「奴らはたった今発砲して、祈りを捧げている人々のうち少なくとも4人を殺しました」と彼はパニックを起こした声で言った。「ほかに少なくとも10人が怪我をしました。私たちはうつぶせにさせられ、ひどい状態にあります」。
タラトは短い電話の中で、こうした目撃談を語った。恐ろしい光景を目撃している、と。
「私たちは礼拝のためにここにいたのですが、そこに銃を持った50人が侵入して我々に銃を突きつけています」。「彼らは私たちの頭を床に押しつけ、誰も彼もが混乱しています。最悪の状況です。奴らは私があなたに話しているのを見ていません。今、目の見えない男を引きずりだしています」。それから、彼はもう話すことができなくなったようだ。
その後、米軍兵士たちは、女性と子ども、そしてその親類の男性たちを「釈放」した。男の子の一人が、自分の父親のふりをすればと言ったので、アブ・タラトも「釈放」された。
モスクの外にいた他の目撃者たちも同様の目撃談を伝えている。「人々が祈りを捧げているときに、米軍がモスクを侵略した」と、バグダードのアル=アーダミーヤー地区に住むアブドゥーラ・ラアド・アジズはIPSに語った。彼は妻と子どもたちと一緒に「釈放」された。「何故米軍は祈りを捧げている人々を殺すのか?」兵士が侵入してきた後で、彼はこう語った。「奴らは裏口に行き、それから銃の発砲音を沢山沢山耳にした----奴らの銃はカラシニコフより大きかった。負傷者と死者が出た。この目で見たんだ」。
米軍兵士は、礼拝に参加していた人々の一部に、死者と負傷者をモスクから運び出すよう命令した、と彼は言う。
「イラク国家警備隊兵士の一人は人々に銃を突きつけて叫んだ。『黙らないとお前らを殺すぞ!』と」。項語るのは、モスクに閉じ込められた母親ラナ・アジズである。「そして全員を伏せさせ、人々は静かになりました。それから女性と子どもを外に出したのです」。
兵士に、自分たちは捕虜になるのかと尋ねた人がいると彼女は言った。兵士の一人が卑猥な言葉で、全員黙れと叫んだという。突然、涙を流しながら彼女は笑った。「アメリカ人たちは、アラビア語で黙れというのを学んだんです。『インチェフ』と」。
兵士たちは、イラク赤新月社の救急車と医療団がモスクに入るのを拒んだ。外で医師たちが米軍兵士と交渉しているときにも、モスクの中ではさらに発砲音が聞こえた。
30人程の男たちが、フードを被され後ろ手に縛られて連れ出された。兵士たちは彼らを軍用車両に押し込み、連れ去った。午後3時15分頃であった。
イラク赤新月社の医者は、礼拝していた人々の4人が死亡し9人が怪我をしたことを確認した。モスク内の壁のある一面に、飛び散った脳が飛散していた。また、カーペットの数カ所には大きな血だまりができていた。
バグダードの米軍報道官は、これについての情報問い合わせに対して何も返答していない。
この事件について、バグダードにいるダール・ジャマイルから知らせを受けたラフール・マハジャン[注:二人とも『ファルージャ2004年4月』(現代企画室)の著者で、4月のファルージャ包囲の際に現地入りして救援活動・報道を行なった]は、次のように述べている。
人間性に対する全面的軽蔑
2004年11月19日
ラフール・マハジャン
原文
国際赤十字委員会は、常ならぬほど強い口調で、「人間の命と尊厳を守る義務という、人間性の最も重要な信条に対する全面的軽蔑」を非難している。米軍そして人質を殺す様々なグループが、この、人間性に対する全面的軽蔑を示している。つい最近、我々は、米軍兵士として米軍が据え付けた強面イヤド・アラウィの治安部隊が人間性に対する全面的軽蔑を示した例をもう一つ耳にすることとなった。
米軍兵士と新設のイラク国家警備隊員たちがアブ・ハニファ・モスクに礼拝の最中あるいはその直後(報道によって異なっている)に突入し、礼拝者たちに発砲して4人を殺し9人を負傷させたのである。
「イマーム・アーダム」(偉大なイマーム)でありイスラムのハナフィ派法学を創始したアブ・ハニファの眠る場所に建立されたこのモスクは、イラクにあるスンニ派モスクの中で恐らく最も重要なものだろう。周囲にできた町の名アーダミヤーは、アブ・ハニファの称号からとられている。モスク当局はアーダミヤーに駐留する米軍と折り合いを付けようと尽力してきたが、米軍がモスクに嫌がらせをしたのはこれが最初ではない。私は4月にもあった突入について書いたことがある。それも無意味で破壊的だったが、少なくとも礼拝の最中になされたものではなく、また、死者も出なかった。
礼拝のときに人々を殺すことよりも、イラクのスンニ派の人々にとって特別な侮辱はまずないだろう。「モスク内の壁のある一面に、飛び散った脳が飛散していた。また、カーペットの数カ所には大きな血だまりができていた」というやり方で、そしてさらには、モスクの主任イマームであるシャイフ・ムアイド・アル=アーダーミを拘束して。
ダール・ジャマイルが、今回の突入について目撃証人の言葉にもとづき、重要な報告[注:上で紹介したもの]を書いている。ぜひ読んで、知人に広めて下さい。
毎日新聞Webには、AP通信発の情報が、小さな記事となって言及されていました。どうか知人や、皆様の知り合いの様々な記者さんたちにも紹介して下さい。
投稿者:益岡
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