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平成16(2004)年11月18日[木]
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誰が?なぜ? イラクで人質女性初めて殺害 国内外に不安と衝撃走る
http://www.sankei.co.jp/news/041118/morning/18int001.htm
【カイロ=加納洋人】カタールの衛星テレビ局、アルジャジーラは十六日、イラクで武装集団の人質になっていた国際援助団体、「ケア・インターナショナル」の現地事務所代表で英国人のマーガレット・ハッサンさん(59)とみられる女性が射殺されるもようを収めたビデオを受け取ったと伝えた。
イラクで人質になった外国人女性が殺害されたのは初めて。
アルジャジーラは映像を放送しなかったが、覆面姿の男が目隠しをした女性を射殺する場面が収録されていたという。
ブレア英首相は「長年援助活動にささげてきたハッサンさんへの過酷な扱いに憎悪を覚える」との非難声明を出した。
ハッサンさんはイラク国籍も持つイスラム教徒で、十月十九日に拉致され、英軍が撤退しなければザルカウィ容疑者の組織に引き渡すとする脅迫ビデオが放映された。
斬首という残忍な人質殺害法で知られるザルカウィ派を名乗る組織もしかし、今回は「人質を取引材料にするのはイスラムの教義に反する」との声明をインターネットで公開して、ハッサンさん解放すら訴えていた。
武装組織による過去の人質事件では、イスラム教徒だと解放されるケースが少なくないうえ、イスラム教では女性に危害を加える行為は極めて強い非難の対象になる。
しかも、ハッサンさんはイラク国内に三十年間も在住し十年余り前から地道な援助活動を重ね、今回、同国内からも助命嘆願が出されていた。
そのハッサンさんの殺害は、ザルカウィ一派のような残虐な組織といえども正当化して政治宣伝に利用できるだけの理由を見いだすのは困難とみられていて、今回の事件は実行犯不明のまま改めて内外に衝撃を与えている。
現在のイラクでは、イスラム過激派・テロリストのほかに、誘拐をビジネスにする犯罪集団も多数、存在するとされる。中部ファルージャ制圧作戦など力による武装勢力押さえ込みが進む中で、過激派以外の単なる犯罪集団の残虐化も進行しているとの見方もある。