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シラク仏大統領:
イラク戦争後、「世界はより危険に」
【パリ福島良典】フランスのシラク大統領は17日放映の英BBCテレビとの会見で、昨春のイラク戦争に伴いテロが増加し「世界はより危険になった」と述べた。「より安全になった」と戦争を正当化するブッシュ米大統領の評価と真っ向から対立、イラク問題をめぐる仏米間の見解の相違を浮き彫りにした。
シラク大統領はイラク戦争について「フセイン元大統領が追放されたのは好ましい」としながらも、「世界がより安全になったとは確信が持てない」「いくつかの国でイスラム教徒の反発を呼び、世界はより危険になった。イラク情勢を一因としてテロが増えたのは確かだ」と、戦後の国際情勢悪化を指摘した。
イラク戦争に反対した理由としてシラク大統領は(1)戦争は常に最悪の解決策である(2)戦争がやむを得ない時には国際社会の決定でなければならない−−と説明。「長く、困難で危険な作戦になると当初から思っていた」「(米仏の)どちらが間違いで、どちらが正しかったかは歴史が証明するだろう」と語った。
イラク暫定政府のアラウィ首相は再建支援に消極的だとして仏政府の姿勢を批判しているが、シラク大統領は「イラクの主権回復支援に参加し、軍・警察の養成に携わる」と表明。ただし、仏軍部隊の派遣については「現状では派兵できるとは思わない」と述べた。
イラク戦争をきっかけに悪化した対米関係の修復の見通しに関しては「米仏には2世紀に及ぶ協力、友好、連帯の歴史があり、テロとの戦い、大量破壊兵器の拡散防止などで協力している」と両国の歴史的なきずなを強調。多極化傾向を強める世界の中で、「同じ価値観を持つ欧米の2極」が協力する重要性を指摘した。
毎日新聞 2004年11月18日 10時12分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20041118k0000e030017000c.html