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痛快!スペインの小都市の市長が、市の広報電光掲示板で「殺人鬼シャロン」など反イスラエル宣伝(エル・ペリオディコ)
11月17日付のエル・ペリオディコ紙(電子版)は、スペイン北西部、ガリシア自治州のある小都市オレイロスの市広報電光掲示板で、「このけだものを止めよう;殺人鬼シャロン;新しいナチスにストップ」などの反イスラエル宣伝を流し、スペインとイスラエルの間でちょっとした(いや、大変な、かな?)外交問題になっていることを報道しています。
非常に面白い記事ですので、全訳し、その後ろにスペイン語原文を載せておきます。エル・ペリオディコ紙は会員(入会無料ですが)以外は過去の記事を見れなくなりますので。
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(エル・ペリオディコ:11月17日)
『ガリシアのある市長がイスラエルとの外交問題を引き起こす』
・オレイロスの担当者は電光掲示板にシャロンを罵倒する文句を掲げる
・シャロンは謝罪を要求しモラティノスはこの掲示を「受け入れられない」と批評
アントニオ・サンヒアオ、ジュアン・カニェテ・バイレ
オレイロス、エルサレム
コルーニャ県オレイロスの市の電光掲示板は、時刻や天候、交通状況以上の情報を提供している。現在は次のような文字を見ることができる。「けだものを止めよう;殺人鬼シャロン;新しいナチスにストップ」。この地域の独立派市長であるアンヘル・ガルシア・セオアネが掲げる最新の『連帯』キャンペーンは、スペインとイスラエルの外交問題を引き起こしている。
このガルシア・セオアネの奇妙なキャンペーンはまた、電光掲示板と同様にこの都市の公式ホームページにも載せられ、同時に6ユーロで「反シャロン」のTシャツを販売している。セオアネは昨日、もしスペイン政府が彼にこれを引っ込めるように要請したなら国家指導者への「敬意を込めて」そうしよう、と約束した。
新聞への反響
この主張はイスラエルの新聞に反響を与え、センセーションを引き起こしている。日刊紙Yedioth Ahronothはその論評記事で、「スペインのある市役所はアンチ・セミティズムを支援している」という見出しで、写真入で報道した。ほとんどがイスラエルで販売されているこの新聞は、「けだもの、殺人鬼、ナチス」という電光掲示板がシャロンを形容する言葉を取り上げ、Tシャツの販売を強調した。皮肉なことにこの新聞は、この市長が「彼の市に提供する自治体サービスの中で嫌悪のメッセージのシリーズを付け加えるにふさわしい結果を導いた」と断言している。
在スペインのイスラエル大使Víctor Harelは、セオアネに電話をかけこのキャンペーンの取り止めを求めた。市長によると、Harelは次のような言葉で彼を脅迫した。「もしこのキャンペーンを取りやめないなら、その結果の責任を取らねばならない。あなたは我々がどんなできる実力を持っているのか、知らないのだ。」大使は、このような言葉を使ったことを否定した。そして脅迫しているのは一民主国家の首相をけだものや殺人鬼呼ばわりする彼のキャンペーンの方だ、と語る。
麻痺するメール
ガルシア・セオアネは、「手の付けられないグループ」の400以上の脅迫状によってe-mailが麻痺している、と言う。そこで火曜日にミケル・アンヘル・モラティノス外相が、彼に「個人的なそして公的な当然の保護」を要求して【おそらくシャロン個人の人格や首相としての公的な役割への攻撃をやめるように、という意味だと思われる:訳注】手紙を発送した。
Yedioth Ahronothは月曜日の夜にイスラエル外相Silvam Shalomがモラティノスに強い非難を表明するために電話をかけたことを報道した。Shalomは同時に在イスラエルのスペイン大使館の代表者を呼び出した。公式のスポークスマンによると、イスラエル政府は「スペイン政府が公式にこの排外的な行動に対する告発を行う」ことを期待している。モラティノスはアルゼンチンから昨日、オレイロスのキャンペーンは「どう見ても受け入れがたいものだ」という認識を発表した。このキャンペーンはモラティノスがイスラエルを訪問するわずか2週間前に行われているのである。
ガルシア・セオアネは、オレイロス市役所はもう20年間にわたって連帯キャンペーンを行っていると強調する。最も議論を巻き起こしたものは、米国国旗でできたトイレットペーパーの絵の下に「私を使って【原文:USAme、スペイン語で”usa me”:訳注】」と書かれてあるTシャツである。最初は1000着を用意したが、わずか数日間で売り切れてしまった。これは多くの国々でインターネット販売され、あるサッカーチームの応援団などは、これを制服として使うために、1ダースまとめて買った。
ガルシア・セオアネは、フランコ時代が終わってからずっと、オレイロス市の市長を勤めている。この市はア・コルーニャ【ガリシア州の中心都市:訳注】に連なる高級住宅街となっている。共産主義者を自称しフィデル・カストロとの関係のためにCIAから見張られた。またそのために6年間の資格停止処分を受けたことがある。
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すごい市長さんだね。どこかの国の知事さんも、主義主張は異なっても、これくらいの度胸していてくれたらね。近頃あの人、「ノー」て言えなくなってるから。
それにしても、イスラエル大使が本当に「あなたは我々がどんなできる実力を持っているのか、知らないのだ。」などと言ったのなら(言ったとしても不思議ではないが)、すごいダイレクトな脅迫ですね。まあ、スペイン政府の高官たちは真っ青になって震え上がっているでしょうが。
なお、一応この市の公式ホームページを載せておきます。ただし、ガリシア語で書かれていますので読める人はいないでしょうが。(英語とスペイン語の入り口はあるのですが、現在は機能していないようです。)
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(スペイン語原文)
Un alcalde gallego provoca un incidente diplomático con Israel
• El edil de Oleiros inserta insultos contra Sharon en los paneles luminosos municipales
• Shalom exige una disculpa y Moratinos califica los anuncios de "inaceptables"
ANTONIO SANGIAO / JOAN CAÑETE BAYLE
OLEIROS / JERUSALÉN
Los paneles luminosos informativos del ayuntamiento coruñés de Oleiros ofrecen algo más que la hora y la temperatura o consejos sobre el tráfico. Ahora pueden leerse consignas como: "Paremos a la bestia. Sharon asesino. Stop a los nuevos nazis". La última campaña solidaria que ha puesto en marcha Ángel García Seoane, el alcalde independiente de la localidad, ha desatado un incidente diplomático entre España e Israel.
La peculiar campaña de García Seoane incluye también la inserción en la página web municipal (www.oleiros.org) de consignas similares a las del anuncio luminoso, así como la venta on line de camisetas anti-Sharon por seis euros. Seoane aseguró ayer que si el Gobierno español le pide que la retire, lo hará "por respeto" al Ejecutivo.
ECO EN LA PRENSA
La iniciativa ha acabado reflejada en la prensa de Israel y ha levantado una polvareda. En su edición de ayer, el diario Yedioth Ahronoth publicó una crónica --con una fotografía-- titulada Un ayuntamiento de España patrocina el antisemitismo. El rotativo, el de mayor tirada en Israel, recoge los calificativos de "bestia, asesino y nazis" que el cartel luminoso dedica a Sharon y destaca la venta de las camisetas. Irónicamente, el diario afirma que el alcalde "llegó a la conclusión de que, dentro de los servicios municipales que ofrece a su ciudad, sería apropiado añadir una serie de mensajes de odio".
El embajador de Israel en España, Víctor Harel, llamó a Seoane para pedirle que retirara la campaña. Según el edil, Harel le amenazó con frases como: "Si no retiran la campaña, aténganse a las consecuencias; usted no sabe lo que nosotros somos capaces de hacer". El diplomático niega haber empleado ese tono y dice que las únicas amenazas son "las campañas de este señor, que llama bestia y asesino al primer ministro de un país democrático".
CORREO COLAPSADO
García Seoane dice que e-mail se ha colapsado por más de 400 mensajes amenazantes de "grupos incontrolados", por lo que el martes remitió una carta al ministro de Exteriores, Miguel Ángel Moratinos, pidiéndole "la debida protección personal e institucional".
Yedioth Ahronoth informa de que el lunes por la noche el ministro de Exteriores israelí, Silvam Shalom, llamó a Moratinos para expresarle su más contundente repulsa. Shalom también ha convocado a un representante de la embajada española en Israel. Según un portavoz oficial, el Gobierno israelí espera que "el Gobierno de España denuncie públicamente este intolerable acto". Desde Argentina, Moratinos consideró ayer "de todo punto inaceptable" la campaña de Oleiros. El incidente se ha produce cuando sólo faltan dos semanas para la visita que Moratinos debe realizar a Israel.
García Seoane asegura que el Ayuntamiento de Oleiros realiza desde hace 20 años campañas solidarias. La más controvertida fue la venta de camisetas en las que se veía un rollo de papel higiénico con la bandera de EEUU bajo el lema USAme. El primer lote, de 1.000 unidades, se agotó en pocos días. Se vendió por internet en varios países y un equipo de fútbol aficionado compró una docena, que usó como vestuario.
García Seoane es, desde el comienzo de la democracia, alcalde de Oleiros, localidad de lujosas viviendas residenciales lindante con A Coruña. Comunista confeso, estuvo vigilado por la CIA por su relación con Fidel Castro. Estuvo inhabilitado para el cargo durante 6 años.