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【カイロ=長谷川由紀】米・イラク軍は16日、イラク北部のイスラム教スンニ派拠点都市モスルで、武装勢力に対する本格的な掃討作戦を開始した。
モスルでは、米・イラク軍が中部ファルージャを攻撃している間に武装勢力が警察署などを攻撃、市内の一部を支配下に置いている。
米軍によると、作戦には、米軍部隊約1200人と、イラク国家警備隊、警察特殊部隊などが参加。市街地につながる5つの橋を封鎖し、武装勢力が支配下に置く市内西部で作戦を開始した。
AP通信によると、市上空には米軍攻撃機が旋回し、北部の米軍拠点付近など各地で大きな爆発音や銃撃音が聞こえている。北部では、3つの警察署が、逃走する武装勢力によって爆破されたという。
モスルでは、10日以降、数十人ずつのグループに分かれた武装勢力が、警察署などを繰り返し襲撃。市内33の警察署のうち、9か所が一時、武装勢力の手に落ちた。また、同勢力は、市南部・西部の一部地区も支配した。
(2004/11/16/22:49 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20041116i313.htm