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(回答先: Re: 一応。 投稿者 マドオンナ 日時 2004 年 12 月 06 日 02:30:31)
「ブッシュと米軍はキチガイだ」と口角泡を飛ばしてわめきちらさないと、どうしてイラクの人々の苦しみを「歯牙にもかけていない」ことになるのか、これは昔山本七平当たりがお得意にしていた安っぽい論理のすり替えに過ぎない。
最近知り合いの英国人の葬儀に出席した。実に静かで涙を流す人とてなかったが、遺族をはじめとして親しい人々がじっと悲しみをこらえていることは、痛いほど感じることができた。争議の後の酒席で聞いてみたら、「葬儀の席で大泣きするのは、静かに悲しみを分かち合いたいと思っている他の参席者の迷惑になるだけだ、というのが英国人の考え方だ」とのことであった。
一方韓国などの葬儀では、私などの感覚からいえばはしたない程大騒ぎして大泣きすることが美徳だとされていると聞く。わんわん泣くことが「泣き女」なる職業として成立さえしている由。どちらが良いかなどという野暮な議論をする気はないが、ことほど左様に感情の表現方法は人によって違うので、自分の感情表現だけが人間的で、それ以外を非人間的とするのは非常に下品なことだと思う。
大騒ぎしないからといって、同情していないなどと早合点するのは単なる独善であり、自分の感情表現様式を人に押しつけるのは、不快な強要と言わざるをえない。