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米・イラク軍、ファルージャ全市を支配下に
【カイロ=長谷川由紀】イラク中部ファルージャで武装勢力の掃討作戦を展開していた米・イラク軍は14日、市全域を支配下に置いた。
米軍幹部はAP通信に対し、武装勢力1200人以上を殺害したと述べたが、市内ではこの日も一部で武装勢力が抵抗を続けており、完全制圧にはなお数日かかるとの情報もある。
米軍は13日夜から14日にかけて、武装勢力が立てこもる南部を中心に大規模な空爆を実施、市内最後の拠点を制圧した。この地区からは、複数の家屋をつなぐ地下トンネルと医療品や武器などを貯蔵した地下ごうが見つかったという。
ロイター通信によると、市内北西部など一部では14日も、武装勢力が迫撃砲などで米・イラク軍を攻撃、米軍戦車などが応戦している。13日には、市内の家を捜索していた米兵3人が仕掛け爆弾で死亡した。
市内に取り残された住民への食料など救援物資を運んだトラックが13日夜、ファルージャに到着したが、イラク赤新月社によると、14日になっても米軍の許可が下りず、市内に入れない状況が続いている。
一方、ロイター通信によると、イラク北部のイスラム教スンニ派拠点モスルでは13日、反米武装勢力が警察署などを占拠。現地の米軍司令官は14日、ロイター通信に対し、警察署を奪還したことを明らかにした。米軍は、中部ファルージャでの掃討作戦に従事していた1個歩兵大隊をモスルへ急きょ転戦させ、また、イラク国家警備隊も支援部隊を送っていた。
(2004/11/14/21:14 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20041114i313.htm