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黒焦げの民家で女性は叫んだーーファルージャ 続く惨状
「私たちに何の罪があるのですか。子どもたちはテロリストですか。銃撃した後、米軍は家の中のすべてを破壊し、持ち去りました。私の家は無くなってしまいました。どうやってこれから生きていけばいいのでしょう。路上で生活しろというのでしょうか」
(カイロ=小泉大介)
上記はしんぶん赤旗3面の記事である。
写真は二枚。叫ぶ女性の姿も無く、住民犠牲のかけらもないもので、二段20数行のスペースは、どこかの工事現場のようなもの。一枚のキャプションは、米軍が設けた検閲所を通りファルージャ市内に入るせき赤新月社の救急車(ロイター)とある。
朝日新聞など比べるべくも無く、「話題性の無い」今、引き続き「大量虐殺しながら選挙なんて」と記すのはかなりまともであろう。
が、しんぶん赤旗に流れている「ある視点」は、やはり、違和感をぬぐえない。
「制圧」というがーーと小見出しをつけ
「米軍はこれまでに武装勢力千人以上を殺害し、市内のほぼ全域を制圧したなどといってます。しかし、南部にはまだ相当数の抵抗勢力が存在しています。米軍の主張は
ウソで死者の大半は民間人です。」
ファルージャ在住のジャーナリストの電話取材であるとかかれているが、このジャーナリストも、赤旗記者も、いったい、何が言いたいのか私にはさっぱり分からない。
いたい、ファルージャには、テロリスと根絶に値するものがいるのかいないのか。
この抵抗勢力は、武器を持っているのかいないのか。南部の武器を持った?抵抗勢力は、制圧されても仕方ないと思っているのか。
米軍は現在、同地への爆撃を継続するとともに、「武装勢力拘束と武器押収」を口実に、民家へのしらみつぶしの襲撃、捜索おこなっています。」とかくが、爆弾の雨と併行に、破壊と殺戮の蛮行がやられている渦中に、名前だけ出てくる武装勢力だの抵抗勢力。そして、なまで語られる言葉・犠牲は、必ず、子どもや女性。死んだ男はなんなのか。
米軍が行っている蛮行に、イラク人が、レジスタンスが、どう抗っているのか。座して死を待つままにされているのか否か。この視点が曖昧にぼかされ、ただただ、武器ももっていない、無抵抗の罪の無い女子どもが、犠牲になっているのは可哀想とかく、しんぶん赤旗記事である。
アフガン攻撃から3年以上がたった今、報道の姿勢は、相も変わらず、米軍の土俵から降りようとしないものである。「反テロ戦争」を支えているのは、実はこのような一見米軍批判をしながら、その実、しっかりと「テロリスト」をみとめる共産党かもしれない。もっとも、この視点は、「まやかしの世界益」に通じることは言うまでも無い。
私が知る限り、この日本のメディア界の中において、真実を報道するもの、真にジャーナリズムといえるものなど、一紙もない。