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キエフからの現地レポートの続きです。
ウクライナ野党陣営
”オレンジ革命”支える民衆の力
【キエフ=滝沢学】ウクライナ大統領選決選投票から一週間たった28日も、キエフの独立広場では、野党ユシチェンコ元首相の支持者たちの「ユシチェンコ!」のかけ声が響いた。支持者たちはのどをからし、シンボルカラーのオレンジの旗を振り続けている。
元首相が政権の選挙不正疑惑に打ち勝つには、民衆パワーが頼り。その熱気を冷まさぬようボランティアや企業家、学生組織が”オレンジ革命”の舞台裏を支えている。
「団結すれば無敵だ!」。独立広場周辺で配られているスローガン入りのチラシを見れば、地方から来た支持者が、宿や食事をどこで確保できるかすぐに分かる。首都の住民に対しては、食料や衣服、部屋などを提供できる人の協力を求む、とも記されている。
広場に近い公共ホールに設置された支持者受け付けセンター。物資の管理、配送が担当の会社員サービィさん(28)は、「全土から水や缶詰、じゃがいもなどの食料が毎日届く。東部のハリコフ州から鉄道車両いっぱいに防寒靴が届いた。中規模の会社経営者からの寄付が目立つ」と話す。
同センターでは、市民が持ち込んだ古着など衣類を無料で配布。支持者はセーターなどを重ね着して氷点下の冷え込みに対処する。
医薬品の備蓄もあり、のどあめをもらいに来る人が多い。医師も常駐、疲労がひどい人がいればバスで自宅まで送り届けることもあるという。
テント村があるフレシチャーチク通りなどの野外調理場では、おかゆ、スープなど温かい食事が振る舞われる。陣営を支える学生組織「パラー」など若いボランティアの姿が圧倒的だ。
主要な抗議行動拠点には、野党系テレビ「第5チャンネル」や、独立広場の様子が中継される大型スクリーンが設置。野党指導者の発言や議会、政権の動向だけでなく、政権批判のロックやラップ音楽、民俗音楽など娯楽志向のミニコンサートも頻繁に中継され、抗議行動のパワー持続に大きな役目を果たしている。