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■ ファルージャに支援物資到着(11/27 WarNews.it)
Arrivano gli aiuti umanitari a Falluja
sabato, 27 novembre 2004 18:24
ファルージャ攻略作戦がはじまって3週間。イラク政府、米軍は、安全が確保されていないという理由で人道支援団体の町への立ち入りを禁止していたが、このほどイラクの”赤い新月(IRCS)”は、極限状況にある数百の家族、ファルージャの市民に対し人道援助物資を持ち込むことに成功した。
赤い新月の自動車隊は、ようやく占領軍の正式な許可書を手に入れ、ファルージャ住民に食料、水、医薬品、毛布などを定期的に運びいれることになった。しかし町はまだ孤立化しており、電気、水の配給が止まっているという。
救援のための最初の一歩を踏み出すことに成功したにも関わらず、”赤い新月”の報道官は、状況がきわめて危機的であることを強調する。IRCSはファルージャ攻略作戦において6,000人以上が死亡し、数千の家族が緊急支援の必要を有していると推測している。
町に入った”赤い新月”の作業員は、到着と同時に街路に溢れてでてくる支援を求める住民に囲まれ、道路に散乱する死体に行く手を阻まれるなど絶望的な状況に直面している。
作業員はBBC放送のインタビューの中で、支援物資を届けた50歳のある男性はこの一か月家に籠って水と砂糖で命を繋いでいたと語ったという。
「どこも死体だらけだ。食料を届けた人々は泣いていた。目の前にあるのは非人道的な惨禍、われわれはただ悲しい。」とIRIN通信に対しIRCSの Muhammad al-Nuri報道官は告げた。
ファルージャはゴーストタウンとなった。一般住宅への被害も甚大で、およそ3分の1の家々は再建される必要がある。住民が町に戻れるのは少なくとも2か月先になるであろう。
「ファルージャにはもう家と呼べるものはない。破壊された区画が残っているだけだ。どうやって住民がふたたび住めるように町を戻せるか想像がつかない。戻ってきても、自分たちの家の残っている人などいないだろう。」と、現地入りしたIRCSのSaid Ismael Haki代表はIRINに語り、中心地区に救護センターを開設する意向を述べた。
さらにIRCSは、厳寒期の到来をひかえたファルージャ近郊でキャンプ生活を送るおよそ5万家族への憂慮を表明した。「ファルージャ市内への立ち入り許可を得ることに成功し、今後住民への物資の供給にむけ昼夜を問わぬ作業が必要だ。まだ入市許可の得られていない他の援助組織の協力が不可欠だ。」
IRCSは事実、ファルージャ攻略戦開始後、町に入ることのできた唯一の人道支援組織で、アラブ首長国連邦、カタール、トルコ、クウェートの”赤い新月”の援助を受けている。
Giacomo Orlandini記者
http://www.warnews.it/index.php/content/view/1375/36/