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(回答先: 日本は今も英米の東洋の番犬だが幕末に遡るロスチャイルド資本 投稿者 木村愛二 日時 2004 年 11 月 27 日 18:41:15)
ロスチャイルド、ジャーディン・マセソン、リオ・ティント・ジンクス、ド・ビアス、8年前に帰国してからは、久し振りにお目にかかる錚錚たるメンバーのお名前です。この方達の地球制覇は首尾良く進行しているのでしょうか。少なくとも、わが日本では、深く静かに潜行することには成功しているようです。
日の目を見なかった拙著『府中三億円事件 真犯人の手記』から関連する一部を引用します。
−引用−
翌々日の便でタンザニアへ向かい、それからザンビアへ戻った。現場には様々な問題があり、特に酷かったのが現地通貨の切り上げであった。
この辺りのアフリカ諸国で通貨の切り上げなどは決してないから、米ドルで資金を確保しておけば何の問題も発生しないのだが、この時ばかりは事情が違った。タンザニア人の経理主任の話では、取り引き銀行に多額の米ドル現金が米国人とおぼしき白人によって持ち込まれ、現地貨のクワチャに換金されていたのを見たという。
ザンビアの経済などは小さなものであるから、この影響は大きかった。たちまちクワチャの価値が上がり、南アフリカから輸入していた柑橘類の値段も下がってしまった。地元の新聞は「強いクワチャのお蔭で市民の生活は楽になった」などと提灯記事を書いていたが、米ドルで支払いを受けてクワチャに換金し、給料の支払いなどに当てていた当方は堪ったものではない。
更に悪い事に政府は二重為替レートを一本にしてしまった。政府がクワチャで外貨を購入するレートと、外貨を持つ会社なり個人が外貨でクワチャを買う時のレートが違ったのが二重為替レート制である。闇ドルを防いで政府が外貨を取得する為の苦肉の策であったが、この必要が無くなってしまった訳である。
そして何が起きたか、ある日の新聞報道で、ある世界的規模の鉱山会社が地元の鉱山会社をクワチャ貨で買収した取り引きが報道された。鉱山から採掘され、精錬される銅などは国際的に取り引きされるから、買収価格の査定はドル・ベースであった。また、国内での取り引きはクワチャで行うのが当然で、どこにも違法性はない。要は合法的に安く買い取ったことになる。簡単に仕掛けを見てみよう。
当初のレートが一米ドル=二百K(クワチャ)だったとしよう。多額の米ドルをキャッシュで継続的に持ち込み、クワチャに換金する。一ヶ月もするとクワチャの相場は上がり、一米ドル=百Kにまで強くなったとしよう。平均的には一米ドル=百五十K位だろうか。例えば、百億Kを買い取るのに七千万米ドルを持ち込んだ事になる。鉱山会社買収の価格査定が一億米ドルだったとしよう。買収時の為替レートは一米ドル=百Kであるから、支払いは百億Kとなる。つまり、一億ドルの買い物を七千万ドルで済ませたことになる。
取り引きはすべて合法的である。国家としても多額の米ドルが手に入ったから文句はない。国民は暫くの間、輸入品が安かったからこちらも文句はない。迷惑を受けたのは、ザンビアで商売をしていた外国企業だけである。
この鉱山会社、世界的規模の大財閥の傘下にあり、南アフリカでは黒人を安く使い、アパルトハイト元締めメンバーの一社であったが、何時まで経ってもこうした阿漕な商売を続けているものである。二重レート制は工事が終わるまで復帰しなかったから当方が受けた損害は相当なものであった。
ある人に言わせると、この地球の経済はロスチャイルド、ロックフェラー、モルガン、といった世界的規模の大財閥が動かし、我々はお釈迦様の掌で蠢く虫けらより遥かに小さい可哀想な存在である、ということであるが、案外そうかも知れない。
ー引用終わりー